ということで 3回シリーズで放送された
NHKのマネー・ワールド 資本主義の未来

書き手としては 
かなり印象深かったし 
勉強になった番組だったので

放送を見られなかった方も 
大まかな内容をご理解いただけるように
各回の内容について 
かなり詳しくレポートしました

いちばん最初にも書きましたが

今生きているこの時代が
後世の歴史家や経済学者に 
資本主義経済の転換点だった
と評価される

そんな状況のなかで 
日々の生活を送っているのだろうか?

その転換を 生きている間に 
目に見える形で実感できるのだろうか?

ということが
番組を見終わって 
いちばん強く感じたことでした

時間の流れを映す時計

世界経済の成長が行き詰り
長期停滞時代を迎えているという現実

このような状況を生じさせた

富を搾取できたフロンティアの消失
それに代わる金融経済空間の繁栄とバブルダウン

そうしたことは
これまでにも色々な本を読んで
学んできましたが

利益の追求をとことん究めようとする
弱肉強食のスーパー資本主義が

過度の利益追求に走るあまり 
民主主義や公益を守ることを見失いつつあり
社会の破滅が始まっている

という指摘は ちょっと驚きでした

猪突猛進するスーパー資本主義

そして

従来の資本主義的方法論とは
全く質が異なる

モノを作らずに
空間やサービスを共有することで 
利益を産もうとする
新たな経済システムである
シェアリングシステム

はたして本当に 
資本主義経済の救世主になるのか?

その点にも 
とても興味を持ちました

シェアリングシステム

将来の社会は
資本主義経済と
共有型経済・シェアリングシステムが
両立している
そんな社会になる可能性が大きい

と言われる論者の方々も多いようで

そうすると
GDPのような経済指標は意味がなくなる 
とも言われています

まさに
評価の指標や価値観のレベルで変革が求められ
それが実際に
起こり始めている時代なのかもしれません

巨大化したグローバル企業が 
資産レベルで国家を凌駕し
企業の利益追求のためには 
国家に対する訴訟もいとわない

そんな世界の現実にも 驚きました

そして 
国家がそうした
グローバル化した現実に対応していこうとすると
どうしても内向き志向にならざるを得ず
ポピュリズムや世界紛争を
産んでしまいかねない

世界各国のポピュリストたち

そうした流れは 
充分に理解することができましたが

では 国家の役割はどう変わるべきか?

その答えは 容
易には導きだせないと思いますが


書き手は

ヒトが有するGreed・強欲さを 
どのようにコントロールして超えていくか

そこがポイントのように思いました

番組の最後に 
メッセージとして

新しい哲学 新たな価値観の創造が必要だ

という趣旨が述べられていましたが

まさに 
的を得たエンデイング・メッセージだと思いました

新しい哲学を求める人たち

あとは ひとりひとりが 
考えるべきものなのでしょう

この番組シリーズ とても面白かった
さすがはNHKと思いました

今度は
民主主義の未来をテーマにした番組を
放映してくれないかな?

もしNHKの関係者の方が読まれていたら 
宜しくお願いしま~す(笑)
高橋医院