崇高な理想や価値観については 
一言も語られなかった大統領就任スピーチ

その評価は人それぞれでしょうが
翌日のワシントンの議事堂前の広場は 
ピンク一色に埋まったそうです

ピンク1色に染まった大統領就任スピーチ翌日のワシントンの議事堂前の広場

女性の権利を主張する団体がオーガナイズした 
反トランプ集会で
そのプロジェクトの名前が

The Pussy Hat Project

The Pussy Hat Projectのパンフレット

書き手はラジオでその名前を聞いて 
最初は驚きましたよ!

だって pussyって 
これでしょ?

女性の陰部をかたどった着ぐるみを着る集会参加者

(あ 良い子や良識派の皆さんは 
 見て見ぬふりをしてください!:苦笑)

でも 広場をピンクに染めた正体は 
これだったそうで

ピンク色のネコの耳の形をした毛糸で編まれた帽子をかぶったたくさんのデモ参加者

デモに参加された方々は
ネコの耳の形をした 毛糸で編まれた帽子を
被っていたのです

ピンク色のネコの耳の形をした毛糸で編まれた帽子

それにしても なんでネコ耳帽子? 
と不思議に思っていたら

なんとpussyには ネ
コの意味もあるのだそうです

知らニャかった~(笑)

トランプ氏の女性蔑視発言を苦々しく思っていた
このプロジェクトの発案者さんが

選挙運動中に話題になった 
トランプ氏のプッシー発言を逆手にとって
手作りのニットのピンクのネコ耳帽子を
作る運動を思いつき

賛同する全国各地の人々が 
実際に帽子を編んで本部に送り

帽子を編む人たち

デモに参加した人たちが 
その帽子を被って行進したそうです

帽子を被ってデモ行進する人たち

うまい!
 
ずいぶんとおしゃれなことを
思いつかれたものです!

デモでは 
こんなプラカードを掲げて
行進された方もおられたようで

nasty womanがお前の偏見を打ち砕く と書いたプラカードを持つデモ参加者

トランプさんが選挙運動中のディベートで
ヒラリーに追及されたときに 
思わず口から出た

Such a nasty woman 

という品のないお言葉

ヒラリーとトランプの間で行われたディベートの様子

こんな風に意趣返しをするセンスは 
なかなかのものです(笑)

トランプさん 
見てくれているかな?(笑)

ピンクの帽子をかぶったトランプ人形

このデモには マドンナも参加して

ずいぶんと過激な反トランプ発言を
したそうですが
(某TV局がマドンナのスピーチの途中で 
 中継を中断したほどだったらしい)

スピーチするマドンナ

彼女が語った 
ホワイトハウスを爆破してやる云々といった言葉が
前後の文脈を無視した形で 
SNSなどで独り歩きし始めて
色々と非難が飛び交ったようです

そして それよりも酷かったのが
ニコール・キッドマンが
BBCのインタビューに答えて

彼は大統領に選ばれたのだから
それが誰であっても 
国として私たちは彼をサポートする必要があるわ
前に進みましょう

と語ったことに対して 

SNS上で非難轟轟となり
ニコールの映画をボイコットすべき 
といった極端な意見まで跋扈したそうで

意見を述べるニコール・キッドマン

いやはや ホント SNSって、、、 
と気分が重くなりました

ニコールはこうした意見に対して

⺠主主義と⽶国憲法を信頼していることを
強調したかっただけで
発⾔はあくまで制度としての⼀般論を
述べたにすぎない

と釈明したそうです

さらに 
SNSでの批判について聞かれると

それには関わらない 
私の発言はシンプルなものよ 

とそれ以上の言及を避けたそうで

ニコール 大人の対応ですね!

確かに アメリカ国民が
民主主義で選んだ大統領なのだから
いまさら 彼を大統領として認めない 
などと言うのもなんとなく変だよな

と書き手は思います

でも 大統領の就任式直後に
こうしたウイットに富んだ反対デモが行われるのは
これもまた 
健全な民主主義の一端ではないかとも思います


デモの様子

でもなあ 
当のご本尊はスピーチで
デモクラシーのデの字も語らなかったからなあ

この先 
世界はどうなっていくのでしょうね?
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