先日のブログでも紹介した 
9/19に開幕したラグビーのワールドカップ

10/11に予選リーグが終わり
これからいよいよ10/31の決勝戦に向けて
ベスト8の激突です

ラグビーワールドカップのポスター

ご存知の通り 
エディ・ジャパンはベスト8には進めなかったものの
これまでの24年間のワールドカップで 
たった1勝しかできていなかったのに

なんと3勝もして 
予想外(失礼!)の大健闘!

勝利を喜ぶ日本チーム

初戦では 
過去に優勝経験もある超強豪国の南アフリカに
勝ってしまいました!

これには驚きました!

勝利を決定したトライシーン

結果を知ったのは旅先でしたが 
ネットでニュースを見てホントにびっくり!

相撲に例えれば 
幕下序二段が横綱に勝ったようなものです

旅の途中でたまたま話をした 
ラグビー強豪国のニュージーランド人に
「ブレイブ・ブロッサムは
 スプリングボクス(南アフリカチームの愛称)に勝ったな!」
と讃えられましたよ

大喜びの日本チーム

日本チームは今大会 その健闘を称えられ

ブレイブ・ブロッサムズ 
勇気ある桜

と 現地のテレビ放送や新聞では呼ばれています

ブレイブ・ブロッサムズの紋章

気を見るに敏なNHKでは 
サモア戦の勝利後に
今年1月に放送したヘッドコーチ(HC)の
エディ・ジョーンズさんの
ドキュメンタリー番組を再放送していました

ご覧になれれた方も 
いらっしゃるでしょう

既に詳しく報道されているので 
皆さんご存知と思いますが

エディさんはタスマニア生まれ
お父さんがオーストラリア人 
お母さんが日系アメリカ人
そして奥さまは日本人

エデイ監督

オーストラリアの国技ともいえるラグビーに
幼少時から慣れ親しんで
代表のワラビーズにこそなれませんでしたが
現役引退後には指導者としてメキメキと頭角を現し

ワラビーズのHCとして
ワールドカップ準優勝に導き
南アフリカのテクニカルスタッフとして
ワールドカップ優勝にも貢献されました

しかし そのあと
ワラビーズの選手の世代交代が上手くいかず
成績が低迷したために解任され
(勝負の世界は厳しいです)

失意のときに 
縁あって日本チームのコーチを引き受けられ
来日されました

書き手がエディさんの存在を知ったのは
前回ご紹介した清宮さんが
サントリーの監督をされていたときに
アドバイザリーコーチとして
活躍されていた頃のことで

清宮さんがヤマハに移られたあとに
サントリーの監督になられ
サントリーを連続して日本一に導かれました

サントリー時代のエデイさんと清宮さん

そして2012年春から
日本代表のHCに就任され

日本人の特性を生かした戦法の
「ジャパン・ウエイ」を考えられ
世界でも類を見ないという
厳しいトレーニングを選手に課して
今回の素晴らしい結果を得るに至っています

ジャパン・ウエイは 
体格に劣る日本人が勝てるように
常に数人でボール奪取や攻撃に取り組む 
低い姿勢でプレーする
といったものですが

とにかくエディさんが指導されるようになってから 
選手の体が逞しく屈強になった

ラグビーは体格がものを言うスポーツですから
(糖尿病専門医は 
 書き手が必死になってテレビ観戦しているのを見て
「デブがデブのおしくらまんじゅうを見ている」
 と揶揄されます:苦笑)
筋力をつけさせることを目標に
合宿では朝5時から筋トレが始まります

試合形式の練習でバテバテになっているときに
突然100mダッシュをさせたりする厳しい練習が続き
選手たちは
「自分たちは世界で一番厳しい練習をしてきた」
自負できるようにまでなりました

指導するエデイさん

これまでの日本チームは
密集戦のボールの奪い合いでの力負けが多く
後半20分過ぎくらいまでは接戦をしていたのに
急にフィツトネスが落ちてきて 
連続得点を許して負けてしまう
といったパターンが多かったのですが

厳しいトレーニングの成果で 
全然当たり負けしないし
これまでとは逆に 
後半20分過ぎから得点を重ねることが
多くなってきました

長年 日本代表の悔しい試合を見てきた者としては 
隔世の感があります

エディさんは日本人の特性として
我慢強いこと 勤勉なこと 
言われたことをきちんと行うこと 
組織的なプレーに長けていること 
などを挙げられ

そうした国民性なので
厳しい練習にも耐えられると 
鍛え抜かれたそうです

うーん こうした日本人像は 
昔からお約束のように語られてきたので
天邪鬼な書き手は 
ちょっと微妙な心持ちで聞いてしまいます(苦笑)

ましてや エディさんが 
日本人が不得意なこととして
常に受身で 
自ら判断して行動を起こすことができない
といったことを指摘されるのを聞くと 
ますます複雑な気持ちになり(再苦笑)

でも こうしたエディさんの
日本人の特性を見据えた鍛え方が
見事に実を結んだのは事実です

ちょっと長くなりそうなので 
次回に稿を続けます





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