アナログ式体重計の話題のときに
紹介しましたが

当院は先代院長が使用していた診察室や待合室を
リニューアルしているので

診察室内にはレトロ調な用具が色々とあります

インフルエンザや尿の検査をするテーブルにあるのは
古いタイプの顕微鏡

顕微鏡の写真

先代院長は小児科医でしたから
血液検査などの結果を迅速に得るために 
きっとこの顕微鏡を使って
自分で調べていたのでしょう

ちなみにこの顕微鏡は
書き手が医学生だった頃に
組織学や病理学の自宅での勉強で
使ったことがあります

顕微鏡の左となりにある木製の器具 
なんだと思いますか?

子供用の身長計の写真

なんとこれは 子供用の身長計です

身長が1mに満たない赤ちゃんやお子ちゃまの身長を 
これを使って測っていたようです

倉庫から出てきたのを見て 
最初はなんだかわかりませんでした


柱にしっかりと固定してあるのは タイマー

タイマー の写真

注射や採血に使うピストンや針は
昔は今のようにディスポ製品はなかったので
ガラス製のものを煮沸消毒して使用していました

このタイマーは 
その煮沸消毒の際に使われていたのでしょう

昔の映画に出てきそうな
古いタイプの医療器具収納棚

新装オープンのときにスタッフが
きれいに掃除をしてくれました

医療器具収納棚 の写真

なかに入っているのは 
薬包紙に 薬を調合するときに用いた乳鉢

薬包紙と乳鉢の写真

昔は院内処方だったし
(今でも一部は院内で処方しています)
粉の薬も多かったので 

これらを使って調剤して 
薬包紙に包んで患者さんに
処方していたのでしょう

そういえば書き手は子供の頃
この薬包紙で粉薬を包むのを
手伝ったことがあります

看護婦さんに教えてもらって
これがなかなか難しくて(笑)

こんな手洗い用のステンレス製洗面器もあります

洗面器の写真

映画の小道具にでも使えそうですが(笑)
ここに病院特有の臭いがする
くさーい濃い色の消毒液が入っていたのでしょう

今はスプレータイプの
個人使いの消毒液を使っていますから 
単なるオブジェと化しています

このスタンド式の水銀柱の血圧計も
かなりの年季ものです

水銀柱の血圧計の写真


いつか初診の患者さんがこの血圧計を見られて
「この医院はそんなに昔からやっているのですか?」
と 鋭い突っ込みを入れてくださいました(笑)

この血圧計は年配の患者さんから
根強い支持がありますが
使用している水銀の処理の問題もあり 
遠からず医療現場から消える運命のようです

で 真打ちはこれでしょうか?

種痘接種証明書の写真

机の引出しを整理していたら出てきました

先々代の初代院長が発行した 
天然痘の予防接種である種痘をしたことの証明書

予防接種をしたのは昭和6年6月と記されています

種痘って あのジェンナーが発明した種痘ですね  
いやー 教科書でしか読んだことがありません
(天然痘ウイルスは既に撲滅されたので 
 種痘もなくなりました)

しかも住所は 

東京市京橋區(漢字が古い!)八丁堀三丁目九番地一 

当院は昔からずっとこの地にありましたが 
昔は東京市の京橋区だったのですね

さらに使われているのは平仮名でなく片仮名
 
昔っぽい感じがします!
まさに第二次世界大戦の前の昭和のイメージです

うーん レトロ!

こういうものたちを見ると 
先々代も先代も 
地域の方々の健康管理にいそしんでいたのが
わかります

ご先祖様に笑われないように
しっかりと頑張らねばと思う次第です

レトロな昭和の雰囲気がする医院 

をセールスポイントにしましょうよ! 
とスタッフが提案してくれましたが

待合室に
昭和のレトロ医療器具展示コーナーでも作ろうかな?(笑)

 

高橋医院