左利き肝臓専門医ブログ

2017.08.31更新

最後に インスリンの話とは少し趣が異なりますが

インスリンの脂肪細胞への作用の解説でご紹介した
ホルモン感受性リパーゼ(HSL)と運動の関係 について説明します

まず HSLについて簡単におさらいすると

アドレナリン ノルアドレナリンなどのホルモンの作用により活性化する
脂肪細胞内に存在する酵素で

活性化されると
脂肪細胞内の中性脂肪を遊離脂肪酸とグリセリンに分解します

つまり 脂肪を分解してくれる酵素で
実際にHSLは 痩せるために有用な酵素と言われています


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さて HSLが活性化される場合は 空腹時と運動時があります


空腹時(低血糖時)のHSL活性化には グルカゴンが関与します

膵臓からグルカゴンが分泌され HSLに働きかけ脂肪の分解を促すのです

hsl02


ちなみに
グルカゴンには 血糖値が下がり過ぎないようにする働きもあり
血糖値維持のために 肝臓内のグリコーゲンをグルコースに分解して
血中に放出しますが

最近はグルカゴンの糖尿病の病態への関与が注目されていることは
既にご紹介したとおりです

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一方 運動時のHSLの活性化には
成長ホルモン アドレナリンなどが関与します

筋トレなどの無酸素運動の直後は 交感神経が優位になり
成長ホルモン アドレナリン ノルアドレナリンなどが分泌され
これらがHSLに働きかけます

hsl03


ただし 中性脂肪から分解され血中に放出された遊離脂肪酸は
有酸素運動によって燃焼しないと 脂肪細胞を減らすことはできません


urh03


また 有酸素運動により脂肪組織の中性脂肪を燃やすには
HSLの活性化に20分ほどかかるので
最低でも20分間以上の運動の持続が必要とされていますが


urh00

無酸素運動によりHSLを前もって活性化しておけば
その後の有酸素運動では 早期から中性脂肪を燃やすことが出来ます


こうした理由から

脂肪組織に蓄積した中性脂肪を効率よく燃やすためには

筋トレなどの無酸素運動の後に 有酸素運動を続けて行うと
より効果的と言われています

このあたりは ダイエット目的で運動をされようとしたことがある方は
いろいろな本で読まれたことがあると思います


urh01



一方 朝起きた直後は 空腹状態で低血糖なので

既にグルカゴンがHSLを活性化して
脂肪細胞の中性脂肪が分解されて 脂肪酸が血液中に多く流れています

このときにウォーキングなどの有酸素運動をすれば
通常は脂肪組織の中性脂肪の分解が始まるのに20分程度かかるところを
運動開始直後から分解できるので より効果的とされています


逆に 食べた直後から2時間以内
グルカゴンが抑制され インスリンが分泌されているので

インスリンの抑制作用によりHSLが働きにくく
脂肪分解が目的の有酸素運動には不向きと考えられています

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ということで

無酸素運動と有酸素運動を同じ機会に行う場合
どちらを先にした方が より効率的に体内の脂肪が燃やせるか?

どのような状態で有酸素運動を行うと
より効率的に体内の脂肪を燃やすことが出来るか?

ホルモン感受性リパーゼは この両方の問いを解くカギになり
ダイエットと運動にとても深く関与しているのです

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たまには 実用的な解説もするわけです(苦笑)



 

2017.06.22更新

太ったウエイターさんに給仕されると
ゲストは ついついたくさん食べてしまう
というお話を紹介しましたが

これに関連して

デブはヒトにうつる

という話題が世間を賑わしたことがありました


インフルエンザや風邪と同じように 肥満も周りの人に感染してしまう?

なかなかショッキングで そしてとてもキャッチーな話題なので
ちょっと ご紹介しましょう


きっかけになったのが
2007年に 世界でいちばん有名な医学雑誌NEJMに掲載された
1本の論文でした

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この論文は アメリカ東部のマサチューセッツ州で
1971年~2003年の30年以上の長期にわたり
21~70歳の男女12000人以上の沢山の人々を対象にした
疫学研究のデータをもとに

友人 兄弟 配偶者 近所の隣人とのつながりといった
社会的ネットワークと  肥満になるリスク
の関係を検証した研究の成果です


研究では

ある人の周囲にいる人がBMI・30以上のかなりの肥満になった場合
その人も続いて肥満になる確率 

を検討しました

その結果 その人が肥満になる確率は

*配偶者が肥満になった場合 37%増加

*兄弟姉妹が肥満になった場合 40%増加

*友人が肥満になった場合 57%増加

していました

ちなみに ある人の近所の隣人が肥満になったでも
その人が肥満になる確率はほぼ0%で
単に家が隣という社会的要因は 肥満になるリスクには関与しない

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さらに詳しい解析もなされていて

友人といっても どちらか片方だけが友人と思っている間柄より
お互いが友人と思っている深い間柄の方が ダントツにリスクが高く

異性より同性の友人の方がリスクが高い

また 兄弟姉妹でも 異性より同性の方がリスクが高い

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同性のマブダチは危ない ということですね(笑)

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面白いですね~ どうしてなのかな?


ヒトが 肥満になりやすい遺伝子を有している場合
肥満になるリスクはおよそ30%と報告されていますから

遺伝的な因子を有していることより
周囲の人が肥満になる社会的状況の方が
はるかに肥満になるリスクが大きいということです

まさに デブは インフルエンザのように ヒトにうつる?

なんともショッキングな結果です



こうした 社会的要因が肥満に影響を及ぼすという研究は
以前からなされていて

太ったウエイターさんの話題でも紹介しましたが

太ったヒトの写真を見ると 普通の人や痩せた人の写真を見たあとより
たくさんクッキーやキャンディを食べることが報告され

ヒトは
周囲の食べる量に合わせて自分の食べる量を決める傾向があることも
報告されています


要するに

*近しい関係の人に太った人が多かったり

*周囲にたくさん食べる人が多いと


肥満のリスクが高いということです


確かに街でマンウオッチングをしていると
ふくよかな方の隣に ふくよかな方がおられる確率は 高い気がします

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ただ 現象としてそうしたことが見られるのは 理解できますが
どうしてそうなるのでしょう?

たとえば親子の場合
親がおデブでジャンクな食事ばかりしていたら
子供が影響を受けておデブになってしまうのは 理解できます

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しかし 友人がおデブになることが
その友達がおデブになることに どのように影響するのでしょう?

沢山食べる 運動しない ジャンクな間食が好き
友人のそうした傾向が 影響を及ぼすのでしょうか?


色々な理由が考えられるが いちばん大きな理由は

友人同士で 太ることを容認してしまうからではないか?


と 論文の筆者たちは考察しています


肥満をネガティブに捉える気持ちがない友人同士では

片方が太ると その太った理由である食生活を含む生活習慣を
友人も抵抗なく受け入れてしまうから デブがうつる


なるほど
太っても構わないわ という価値観を共有する友人同士の間で
肥満は広がっていくというわけですね

だとすると もし太ってしまったら
肥満は健康に良くないわよ という考え方の友人と
積極的に付き合うようにすれば良いということ?


こうした 病気を社会的なつながりの観点から検討する方法論は
ネットワーク医学と呼ばれ
肥満だけでなく さまざまな分野で研究が行われています

病気は

*遺伝子やタンパク質のネットワークの異常によって生じ

*肥満 糖尿病 脂肪肝などの病気同士のネットワークも存在しますが

*さらに 社会ネットワークが 病気の発症に影響を及ぼしている

というコンセプトのようです

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一方で 脳科学の専門家は 肥満がうつる理由のひとつに
ミラー・ニューロンの存在を指摘しています

ミラーニューロンは 霊長類などの高等動物のみに存在する特殊な細胞で

他人が目の前で何らかの行動を取った場合
その行動に反応して自分も同様の行動を起こすように
つまり 真似っこをするように命令します

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このミラー・ニューロンが強力に活動するのが

*相手と共感したとき

*何かを我慢したり メンタル的に不安定で意志力が弱まっているとき

だそうで

上述したネットワーク医学の推論を
脳科学的に裏付けているようで面白いです

なるほどです~


さて 読み手の皆さんの身近には
太った影響力の強い同性の友人はおられませんか?

もし いらしたら

そして あなたが 体重に頓着しないタイプ
あるいは ダイエットに悩まれていたら

充分にご注意ください(笑)



2017.03.17更新

Tarzanにでていた有益な記事のご紹介シリーズ

第3弾は 動療法 有酸素運動を継続させるコツです


当院に来られる患者さんにも 運動を新たな生活習慣にしてください
とお願いしていますが

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そうはいっても 継続することはなかなか難しいことと思います

Tarzanでは 続かない理由と その対策を紹介しています


まず 恥ずかしくてこっそり始めるから 続かない

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アメリカの検討では
ひとりで運動を始めた場合
80%は3カ月以内にドロップアウトしてしまうそうで

そうならないためにも 家族や友人 職場の同僚などに
健康維持のために有酸素運動を始めます と堂々と宣言して

励ましてもらったり 
サボったときにはやんわりといじってもらうのが(笑)
継続させるコツのようです

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また 運動の成果
たとえば 継続して1日に1万歩以上歩いているとか
体重やウエストがどれだけ減ったとか

そうしたことを周囲の人たちに話して
人さまから褒めてもらうことも 運動を継続させるポイントのひとつだそうです

確かに ひとりで自己満足して悦に入るのも良いのですが

まわりの人から 最近痩せたね とか 頑張っているね と声を掛けられると
嬉しいものですし 新たなモチベーションにもなります

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書き手も 患者さんが頑張って体重を減らされたり
毎日1万歩以上歩いていると報告していただくと
率直に それは素晴らしいと お声をかけるようにしています

実際に 継続して努力されているのは 素晴らしいことですからね!


周りの方に
ねえねえ 僕 最近痩せたでしょう? とか
俺は毎日1万歩以上歩いているんだよ とか

聞かれてもいないのに押し付けがましく言うと
うざい と思われるかもしれませんが(苦笑)

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空気を読みながら 自然に周りの方を応援団に引きずり込むのは
運動を継続していくための 巧みな方法かもしれません



一方 短期の体重変化に一喜一憂するのは 好ましくありません

思うように体重が減らないと
やる気が落ちて やめてしまう方も少なくないようですが

短期間に体重を減らすことが目的ではなく
運動を生活習慣に取り入れて継続して体脂肪を減らし
筋肉をつけて太らない体質にすることが 最終的な目的ですから

短期間の成果にこだわるのは禁物です

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また 1日の目標運動時間を30分と設定したとして
もし20分しか運動できなかったら
それは意味がないと否定的に捉えないことが大切で

目標に届かなくても 少しずつでも継続して行うことを
積極的に評価する気持ちを持たないと 長続きしないそうです

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それと同じようなニュアンスで

限界ギリギリまで追い込んで達成感に満足するよりも
敢えて80%程度で余力を残してその日の運動を終えた方が

疲労もたまりにくく また頑張ろうというポジティブな気持ちになるそうです

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ダイエットにしてもエクソサイズにしても
目標達成のために過度にしゃかりきになるよりも

少しゆったりとした気持ちで


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しかし しっかりと継続を心掛けることが大切なようです

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こうしてみると 運動を生活習慣として無理なく取り入れるには

おおらかな気持ちで 無理をせず
自分ひとりだけで しゃかりきに頑張らず
周囲の人に上手に宣伝して巻きこんでいくことが
ポイントのようです


今度から 当院の患者さんたちにも お勧めしようと思います


 

2017.03.14更新

さすが プロはキャッチーなタイトルをつけるものです

久し振りに髪の毛を切りに行って
待っている間に差し出された雑誌のなかに
表紙に今日のブログのタイトルが踊っているものがありました

Tarzan 3/9号 内臓脂肪と皮下脂肪に関する特集号です

*内臓脂肪は減らしやすいので サクッと3週間で退治しましょう

*皮下脂肪は難敵なので じっくり3か月かけて取り組みましょう

うまい! さすがプロのタイトルです!


しかも表紙は

内臓脂肪が増える太り方の リンゴ型肥満のリンゴ
皮下脂肪が増える太り方の 洋ナシ型肥満の洋ナシ

のビジュアルな組合せ

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デザイン的にもさすがです!


Tarzanは 以前にも 太る理由特集を紹介させていただきましたが
いつも興味深いテーマを選んで特集を組まれていて
参考になります


で この特集の目次を見ると

内臓脂肪 皮下脂肪に加え 異所性脂肪 褐色脂肪細胞など
関連するトピックワードが並んでします

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ぜーんぶ 当ブログでは既に取り上げたことがあるネタですが(笑)

プロが料理すると どんな内容になるのか
ヘアカットが終わってからすぐに 本屋さんに行って1冊購入してきました


で 内容的には ウチのブログと遜色ありません(笑)
Tarzanさん なかなかよく勉強されています(エラソ~!:苦笑)


でも 見せ方はさすがプロだけあって きれいですね


それと 具体的な対策

つまり

*内臓脂肪を減らす食べ方
*皮下脂肪を減らす食べ方
*有酸素運動を無理なく継続していく方法

等に関する記事が なかなか詳細でためになります


そういえば 以前ご紹介した同雑誌の太る理由特集号からも
知らぬ間に太る食べ方について ご紹介しました

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こういう 実際的なノウハウ記事は
具体的でとてもためになるので 素晴らしいと思います

さすがの編集のプロの目線には感服します


そこで Tarzanの最新号を買い逃した方のために
次回から
書き手がためになると思った内容をかいつまんでご紹介します

Tarzanさん ありがとうございます!


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2017.02.23更新

脂肪組織以外の臓器に脂肪が溜まり
機能異常が生じてきてしまう異所性脂肪について説明しましたが

さまざまな臓器に脂肪が溜まると どんな障害が生じるのでしょう?


<肝臓での異所性脂肪>

肝臓の生理的な働きは

栄養素が足りない状況では
グリコーゲンの分解や糖新生により 糖を全身に供給し

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栄養素が過剰な状況では インスリンの作用により
肝内に糖を取り込みグリコーゲンとして蓄積し
さらに過剰な糖質がある場合は 脂質に変換して蓄えます


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しかし 肝臓に異所性脂肪蓄積が起こると

グリコーゲンの合成能が低下し備蓄量が減るので
筋肉などを壊して糖質を供給する糖新生が起こりやすくなり

その結果
筋肉量が減少し 基礎代謝が落ちて  さらに太りやすい体質になってしまう



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また 肝細胞のインスリン抵抗性が生じるので

肝細胞に糖を取り込みにくくなり 血糖値が高い状態が維持され
さらに グリコーゲンの合成能も一段と低下します


インスリン抵抗性が生じる過程には

遊離脂肪酸により誘導される
インスリン受容体からの情報伝達分子の機能障害

が 関与すると考えられています

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肝臓に異所性脂肪が蓄積して起こる病態は
既にご説明したNAFLD・NASHが有名ですが

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これらの病態で 糖尿病生活習慣病が合併しやすいのは
上述した異所性脂肪蓄積によるところが大きいと考えられています



<骨格筋での異所性脂肪>

過剰な栄養摂取により脂肪組織からあふれ出た遊離脂肪酸は
肝臓と同様に骨格筋にも異所性に蓄積して

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筋肉への糖の取り込みの低下=インスリン抵抗性を惹起します

そのため 血糖値が高い状態が維持されてしまうし
グリコーゲンの合成も抑制されてしまう

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骨格筋でインスリン抵抗性発現は

肝臓と同様に
インスリン受容体から細胞内へのシグナル伝達分子の働きが
遊離脂肪酸により障害されるためと考えられています


骨格筋での異所性脂肪蓄積を亢進させる要因として

*運動不足 高脂肪食
*それらにより生じる肥満が誘導する低アディポネクチン血症

などが想定されています

ですから 
筋トレなどを行い骨格筋内の脂肪蓄積量が減ると
インスリン抵抗性も改善するとされています

無酸素トレーニングは 基礎代謝を上げるだけでなく
骨格筋のインスリン抵抗性改善にも役立っているのですね



<肝臓・骨格筋の異所性脂肪蓄積と 食事・運動療法>

興味深いことに

肝臓や骨格筋における異所性脂肪蓄積量は
内臓脂肪量とは必ずしも相関しません

ですから
肥満がなくても 運動不足や高脂肪食だけで
肝臓や骨格筋に異所性脂肪が蓄積し得ます

たとえお腹が出ていなくても
肝臓や筋肉に脂肪がついていることもあるので 要注意です!


しかし 糖尿病の方が食事療法や運動療法を行うと

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たとえ体重減少は少なくても

*食事療法は 肝臓の
*運動療法は 骨格筋の

異所性脂肪蓄積を著明に減少させることが報告されています


1日に3000~5000歩程度の早歩きを2週間行うだけで
骨格筋の異所性脂肪蓄積量が20%も減るとの報告もあります

肝臓や骨格筋の異所性脂肪蓄積量が減れば
それぞれのインスリン抵抗性が改善されますから
血糖コントロールに好影響を及ぼすのは 間違いありません

食事療法 運動療法の効果は こんなところにもあるのですね



<心血管系での異所性脂肪>

肝臓や骨格筋だけでなく 心臓や血管にも異所性脂肪が蓄積します

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しかし 心血管系での異所性脂肪蓄積による障害は
肝臓や骨格筋と異なり インスリン抵抗性が関与しません

遊離脂肪酸は
血管を構成する血管内皮細胞内で 活性酸素の産生を促進し
内皮細胞機能が障害され 血管が常に収縮しやすい状態になる

そうすると 狭心症や心筋梗塞が起こりやすくなります


糖尿病 メタボリックシンドローム 脂質異常症などの患者さんで
狭心症などが発症しやすい原因のひとつとして
血管での異所性脂肪蓄積が考えられています

実際 肥満や糖尿病の患者さんでは
心臓への異所性脂肪の蓄積の度合いが強く

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心筋梗塞を起こした方は そうでない方に比べて
心臓の異所性脂肪の量が多いことが報告されています

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<膵臓での異所性脂肪>

遊離脂肪酸が過剰になり 膵臓内に異所性に蓄積し始めると
膵臓内に線維化が起こりβ細胞数が減少してくるので
インスリン分泌能が低下してきます

この現象には
遊離脂肪酸による膵β細胞の細胞死(アポトーシス)亢進
が関与すると考えられています

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このように 膵臓への異所性脂肪蓄積は
インスリン分泌低下を介して ダイレクトに糖尿病発症を促します

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異所性脂肪蓄積によるさまざまな障害について説明してきましたが

*異所性脂肪蓄積は  インスリン抵抗性を誘導して
 糖尿病や生活習慣病などの発症につながることが多い

*肥満がなくとも 肝臓や骨格筋の異所性脂肪蓄積は起こり得る

といったことが ポイントだと思います


お腹の周りについた脂肪だけでなく

肝臓 骨格筋 心臓 膵臓などの脂肪蓄積についても
気をつけなければいけない


厄介で 面倒なことです


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将来的には

*過剰に蓄積した内臓脂肪や異所性脂肪を皮下脂肪へ分布変換させる薬剤
*内臓脂肪・異所性脂肪の蓄積を特異的に阻害する薬剤

などの開発が望まれるところです


しかし よく考えてみましょう

異所性脂肪が蓄積するのは

食べ過ぎや運動不足などの悪しき生活習慣により
体内に皮下脂肪の脂肪蓄積量を上回る量の脂肪が溜まるからです

なにも 上述したような難しい薬を開発しなくても
生活習慣さえ改善すれば 異所性脂肪はたまりません


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不適切な ”第3の脂肪” によるさまざまな問題が
どうして生じてきたのか?

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これまで説明してきたように
生活習慣病が起こる新たな機序が 次々に明らかにされてきましたが

改善するための根本対策は 常に明快なわけで

でも それが難しいのですよね(苦笑)

 

 

2017.02.22更新

脂肪組織からあふれ出てきた 過剰な遊離脂肪酸などの脂質が
脂肪毒性を引き起こして
臓器や細胞の機能を障害する話を紹介しましたが

こうした脂肪毒性という現象の根底には

皮下脂肪や内臓脂肪などの脂肪組織からあふれ出た脂肪が
脂肪組織以外の非脂肪組織に蓄積すると
その組織や細胞の機能がおかしくなる

という考え方があり

さまざまな組織に沈着した脂肪は 異所性脂肪 と呼ばれます

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<異所性脂肪とは?>

多量の中性脂肪を細胞内に溜め込む性質をもたない
筋細胞 肝細胞 膵β細胞 心筋細胞などに
過剰な中性脂肪が異所性に蓄積し

それにより 
各細胞の機能異常が引き起こされ
糖尿病生活習慣病の 発症・進展に関与する現象のことです


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<どうして異所性脂肪が蓄積するか?>


内臓脂肪の蓄積により生じる 
高遊離脂肪酸血症 高インスリン血症により
各臓器内に脂肪が蓄積すると考えられています

過剰な栄養摂取により生じた中性脂肪は 
まず皮下脂肪に蓄積され

皮下脂肪の脂肪蓄積能力が限界に達すると
内臓脂肪として蓄積されます

さらに内臓脂肪の脂肪蓄積能力が限界に達すると
蓄積しきれない中性脂肪・遊離脂肪酸は血中に放出され
肝臓や骨格筋などに蓄積して異所性脂肪沈着を起こすに至ります


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一方 前回少しご紹介した慢性炎症も 
異所性脂肪蓄積に関わると考えられています

さまざまな臓器において 慢性炎症は組織の線維化を誘導しますが

脂肪組織で慢性炎症が生じると
線維化により 組織内での脂肪蓄積容量が制限されてしまい

脂肪を容易に血中に放出しやすくなります

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実際に 肥満の患者さんでは 脂肪組織内の線維化の程度は
脂肪組織の脂肪蓄積容量と逆相関を示し
異所性脂肪蓄積量と正相関を示しています

脂肪組織での慢性炎症による線維化が
異所性脂肪蓄積に関与しているようです


<日本人に多い隠れ肥満>

少し話が脱線しますが

脂肪組織から血中に遊離脂肪酸が放出される際は
主にインスリンがホルモン感受性リパーゼ活性を介して 
放出量を調節しています

脂肪組織からの遊離脂肪酸放出量は
内臓脂肪 皮下脂肪 骨格筋脂肪でそれぞれ違い

内臓脂肪が 最も大量に脂肪酸を放出します

このように 内臓脂肪は皮下脂肪に比べて悪さを示しますが

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日本人は欧米人に比べ 皮下脂肪の脂肪貯蔵能力が低いので
内臓脂肪/皮下脂肪比が高く

非肥満者であっても
内臓脂肪蓄積や脂肪肝の存在が認められるので 要注意です


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いわば 隠れ肥満ですね


<異所性脂肪で誘導される病態>

インスリン抵抗性が その典型です

インスリンが作用するインスリン感受性臓器である
骨格筋 肝臓などに異所性脂肪が蓄積すると

それぞれの臓器の細胞レベルで インスリン抵抗性を惹起してしまい
糖尿病やメタボリックシンドロームを引き起こす原因になります

インスリン抵抗性が生じる機序は 前回ご説明した脂肪毒性に依ります


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また 心臓や血管に異所性脂肪が蓄積すると
心筋細胞や血管内皮細胞の機能が障害されて
狭心症や心筋梗塞に進展するリスクが生じてきます


異所性脂肪蓄積 あなどれません


こうした 非脂肪組織における異所性脂肪蓄積は
上述した隠れ肥満でも起こり得ますので

厳密に言うと体重をチェックするだけでは不十分で
内臓脂肪量や 肝臓や骨格筋での脂肪蓄積量
評価する必要があります


当院でも 脂肪肝や糖尿病の方々には
腹部CT検査での内臓脂肪量測定をお勧めしており

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赤く見える内臓脂肪の量の多さを
ご自分の眼で確認していただいています

この内臓脂肪が 色々な悪さをしていること

そして 内臓脂肪は皮下脂肪に比べて
運動療法や食事療法によって減りやすいことをお話して

新たに始める食事療法や運動療法の 動機付けにしていただいています


次回は 各臓器における異所性脂肪蓄積について説明します



2017.02.21更新

脂質異常症シリーズの最後に

これまでの話とは少し趣が異なる
脂肪毒性異所性脂肪蓄積 の話題を提供します


過剰に増えた脂肪は 細胞にとって毒だ

というセオリーがあり

脂肪毒性・Lipotoxixity と呼ばれています

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<脂肪毒性って なんだ?>

健康障害を伴う肥満状態においては

細胞内や血液中の 過剰な中性脂肪・遊離脂肪酸

さまざまな細胞の機能異常や 臓器障害を引き起こす

という考え方で


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過食や運動不足で体重が増え 脂肪が増えると
皮下脂肪組織の貯蔵能力を超えてしまい

血中に容易にあふれ出て 過剰な遊離脂肪酸となり

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脂肪組織以外の組織に蓄積して
細胞障害や細胞死を誘導してしまいます

こうした脂肪組織以外に蓄積して悪さをする脂肪を
異所性脂肪 と呼びます
(次回詳しく説明します) 


<脂肪毒性が引き起こす障害>

膵臓のβ細胞の インスリン分泌低下・β細胞量の減少

骨格筋・心筋細胞の インスリン抵抗性出現

肝臓での インスリン抵抗性出現 肝細胞障害(脂肪性肝炎)

脂肪組織での インスリン抵抗性出現 慢性炎症の出現
        炎症性サイトカイン分泌増加

血管の拡張反応の低下

中枢神経系でのインスリン・レプチン抵抗性

といった 臓器 細胞レベルの機能障害が起こってきます


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インスリン抵抗性
脂肪毒性で誘導される代表的な現象であることが
おわかりいただけたかと思います

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<脂肪毒性がおこるメカニズム>

こうした脂肪毒性が発揮される機序として

*細胞内に蓄積した脂質が 細胞機能を直接障害する

*臓器内での脂肪蓄積により誘導された慢性炎症が寄与する

といった考え方があり

遊離脂肪酸や 脂肪酸から誘導されるセラミドなどが

細胞内で iNOS NFκB JNK IKKβ PKCといった
炎症反応やインスリンシグナル伝達に関わる分子に働きかけたり
酸化ストレスを誘導して

細胞障害やインスリン抵抗性が生じると推測されています



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また 肥満により脂肪組織で誘導される慢性炎症

脂質分解を促進し 遊離脂肪酸の血中への放出を増加させる
と考えられています


脂肪組織は アディポカインというホルモンのような物質を産生して

そのなかの悪玉アディポカインと呼ばれるものは
インスリン抵抗性の誘導などに関わることを 以前に説明しましたが

脂肪組織から漏れ出てくる遊離脂肪酸などの脂質分子の一部は

さまざまな細胞の機能に悪影響を及ぼす
悪玉アディポカインの仲間と見做す考え方もあり


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ラードなどに多く含まれるパルミチン酸やステアリン酸といった
長鎖飽和脂肪酸
ストレス応答や炎症性反応を惹起するために
まさに悪玉アディポカインと見做されています


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遊離脂肪酸の一部が 細胞機能を障害する

などというアイデアは
書き手が医学生だった頃は 聞いたこともありませんでした

ホント 医学は日進月歩で
勉強していないと あっという間に取り残されてしまいます(苦笑)



<脂肪毒性とインスリン抵抗性>


最後に 脂肪毒性とインスリン抵抗性の関わりをもう少し詳しく解説します

インスリン抵抗性とは 既に説明したように

インスリンは分泌されていても
その標的臓器で作用が発揮できない状況のことで

要するに インスリンがうまく働けない


どうしてうまく働けないかというと

インスリンが働くには 標的細胞の表面にある受容体に結合し
受容体から種々の分子を介して細胞内にシグナルが伝達され核に到達し
インスリン作用を発揮するのに必要な分子の遺伝子が発現される

というプロセスが必要ですが

遊離脂肪酸

*このプロセスに関わるさまざまな分子の機能を修飾して
 インスリンのシグナルがうまく伝わらないようにしたり

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*炎症やストレス応答を惹起する分子を活性化させたり

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することで インスリン抵抗性や慢性炎症を引き起こすのです



一方で 

糖尿病患者さんの膵臓内には慢性炎症が見られますが

慢性炎症で誘導されるM1マクロファージという 炎症を増悪する細胞が
インスリンを分泌する膵臓のβ細胞の機能障害をもたらすことが
明らかにされています



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このように

慢性炎症という病態が色々なところに絡んで
病態をさらに悪い方向へと進展させてしまいます

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炎症は ケガや感染を起こしたときに
それを修復させるために起こってくる一過性の反応ですが

なぜか一過性に収束せず 慢性的に炎症が遷延することがあり
それがさまざまな病気の病態形成に関わることが
明らかにされつつあります

脂肪毒性やインスリン抵抗性にも
慢性炎症が深く関与しているようですが

この興味深い慢性炎症については いずれ稿を改めて解説します



2015.03.23更新

リンゴといえばシードル!
 

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では 梨のお酒は? という呑兵衛のお話しではなくて(笑)

倹約遺伝子の話題で リンゴ型肥満 洋ナシ型肥満 について言及しましたが
この単語はダイエットに興味がある方なら 耳にされたことがあるでしょう

リンゴ型肥満は 手足は細いのにお腹がつき出るような体型
脂肪は皮下組織でなく お腹のなかの内臓の周囲にたまります
溜まった脂肪は 内臓脂肪

一方 洋ナシ型肥満は 端的に言うと 下半身デブ
脂肪は皮下組織 特に腰から下半身にかけて溜まります
溜まった脂肪は 皮下脂肪

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この内臓脂肪と皮下脂肪 同じ脂肪でもかなり性格が異なります

内臓脂肪は 
脂肪細胞の数は多くありませんが 
内部に中性脂肪がたっぷりと蓄積されているので 細胞が大きい!
細胞肥大型 と呼ばれます

それに対して皮下脂肪
内部の中性脂肪のたまりも少なく小さめですが 
そのかわり 脂肪細胞の数が多い!
細胞増殖型 と呼ばれます

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内臓脂肪は 大人になってから太ってきた人に多い いわば”新デブ

皮下脂肪は 色々な種類の細胞が増殖することが多い成長期から太っている人に多い 
いわば”もとからデブ

先日のブログでご紹介しましたね


で どちらが性質が悪いかというと それは断然 内臓脂肪です

前にも言及しましたが 内臓脂肪はメタボの元凶です

肥大した脂肪細胞はアディポカインとよばれるホルモン様物質を産生
それらのなかには動脈硬化やインスリン抵抗性を誘導して 
糖尿病をはじめとする生活習慣病を引き起こします

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また摂取エネルギーが過剰になると 内臓脂肪細胞は極限にまで肥大化して
やがて肥大の限界を超えると 
蓄えきれなくなった脂肪や糖質が血液にあふれ出る

さらに 内臓は門脈という血管を介して肝臓に直結していますが
肝臓は中性脂肪やコレステロールを作る臓器ですから
そこに原材料となる脂質がたくさん流入すると 
コレステロールなどが更にたくさん作られ高脂血症になる

いいことはありません

一方 皮下脂肪はぶよぶよしていて見た目は悪いですが 
直接病気に結びつくことは少ない

脂肪細胞内に蓄えられた脂肪の量も少ないので 血中に溢れ出すこともないし
アディポカインもほとんど産生しない

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ただし運動により分解されやすいのは 内臓脂肪です

ダイエットや運動により 内臓脂肪に蓄えられた脂肪は消費されるので 
肥大した細胞は縮小する

しかし皮下脂肪は細胞数が増えているので 
一度増えた細胞数を減らすのはなかなか至難の業です

いわば皮下脂肪は長期のエネルギー貯蔵庫のようなもので
天変地異が起こって飢餓時代が訪れたら 
皮下脂肪が多い人は しばらく食い繋げるでしょう 

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ちなみに リンゴ型肥満は男性に多く 洋ナシ型肥満は女性に多い

つまり 男性は内臓脂肪が溜まりやすく 女性は皮下脂肪が溜まりやすい 
その理由は また別の機会に(笑)


ということで 
中年以降に体重が増えてきた方は
男性はリンゴ型肥満の増悪 
女性は洋ナシ型肥満からリンゴ型肥満への変化に気をつけられ

成長期から肥満だった方は 
さらに内臓脂肪の蓄積が加わらないよう注意が必要です

ダイエット中の皆さん 頑張ってください!


ちなみに 大人が楽しむリンゴやナシといえば、、、

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結局オチは 呑兵衛の話?(苦笑)

2015.03.13更新

若い頃からデブか 大人になってからデブになったか その差は大きい?
最近 糖尿病専門医と書き手の間では このことがよく話題になります

糖尿病専門医が語る仮説はこうです

若い頃 成長期にデブになると(もともとデブ : もとデブ) 
脂肪がつくのは主に皮下組織だし 体がそれなりにデブに適応するから
大人になって更にデブにならなければ それほど支障はないかもしれない?

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一方 大人や中年になってからデブになると(新しくデブになった : 新デブ) 
内臓脂肪も増えるから生活習慣病になりやすくなるし 
健康管理上 非常に心配なことが多い

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どうなのでしょう?

書き手は 肥満児の先駆け なので もとデブ です(苦笑)
しかし 糖尿病専門医のありがたいご指導により 
新デブ の追加はなしですんでいるので
今のところ大事には至っていません

スタッフにこのことを話したら 
身内にも同じような人がいると妙に納得されました

また糖尿病は 若い頃は痩せていたのに中年になってから太り始めた
という方が発症することが多いようです


でも 新デブ が もとデブ より優位なこともあります

それは もとデブはダイエットや運動を頑張っても
あまり改善が期待できないのに対し

新デブはダイエットや生活習慣の改善により改善が期待できること

もとデブの皆さん 更にデブにならないように気をつけてください!!
新デブの皆さん 頑張ってダイエットや運動療法に励んでください!!

もとデブ と 新デブ の違い  研究してみると意外に面白いかも?

2015.03.07更新

有酸素運動のイメージが「ワンコのお散歩」なら 
無酸素運動は「ニャンコの狩り」 

運動療法のもう一つの柱 無酸素運動
短時間に筋肉が使うエネルギーを酸素を使わずに生成して 
瞬発的に強い力を発揮する運動です

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で生活習慣病の改善における無酸素運動の有用性を理解する上で
重要なのが「基礎代謝」の概念です

ヒトは食事によりエネルギーを取り込み 
運動 身体活動 基礎代謝によりエネルギーを消費します

取り込み量>消費量だと 
余分なエネルギーが内臓脂肪として蓄積してしまいますから
生活習慣病予防のためには 
取り込み量を減らすとともに 消費量を増やすことが大切です

では どうやったら消費量を増やすことができるでしょう? 
必死に運動する?

しかし1日のエネルギー消費量のうち 
運動や身体活動による消費の割合はわずか40%にしかすぎません

残りの60%は基礎代謝により消費されます

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一方でこの基礎代謝は 運動していなくても行われます

たとえ寝ていようが休んでいようが 
基礎代謝により着実にエネルギーが消費されていきます

つまり 基礎代謝量を増やした方が 
なにかとコストパフォーマンスが良いわけです!

ところが基礎代謝量のピークは20代で あとは加齢とともに減少する一方

歳をとってくると 同じカロリーの食事をして同じくらいの運動をしていても
徐々にウエストが増えてくるのは
まさに加齢により基礎代謝量が減少してくるからです

ですから歳を重ねてきたら 基礎代謝量を増やす工夫が必要になります

では どうしたら基礎代謝量を増やすことができるのか?

その答えを得るために必要なのは 
基礎代謝を主に担っているのは何か? を明らかにすることです

そう 筋肉こそが基礎代謝に最も深く関与しているのです!

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脂肪の量が多く筋肉の量が少ないと基礎代謝量は減少しますが 
筋肉量が増えると基礎代謝量は増加します

そうすれば 休んでいても自然にエネルギーを消費してくれる
エコな体になるわけです

筋肉量が1Kg増加すると 基礎代謝量は50kcal増加すると言われています

そして筋肉量を増やす運動こそが 筋トレや短距離走などの無酸素運動です

つまり生活習慣病の予防や改善のためには 
・有酸素運動で内臓脂肪量を減らす だけでなく
・無酸素運動により筋肉量を増やして基礎代謝量を上げて 
 効率的にエネルギーを消費するエコ体型にする 

ことが重要なわけです

そうすれば 余計な内臓脂肪の蓄積を未然に防ぐことができます

また最近の調査では 
筋肉量が少ない高齢男性は多い男性と比較して死亡率が2倍以上高い
ことも明らかにされています


具体的には スクワット 腹筋などの何種類かの筋トレを1セットとして
自分の生活パターンのなかで できるときに数セットを
週に2-3回以上行うことが大切です


無酸素運動は 栄養との関連も考慮しなければなりません

効果的に筋肉をつけるには 
無酸素運動後の早期にタンパク質を補給すると良いそうですし

逆に過度のダイエットによる低栄養状態では 
筋肉を分解してエネルギーに利用してしまう
ので
基礎代謝量が減少し 逆に痩せにくい体になる危険性があり注意が必要です

ということで 無酸素運動の大切さもご理解いただけましたか?


しょっちゅう飛んだり跳ねたりダッシュしたりして 
我が家でいちばん無酸素運動トレーニングを積んでいる楓さん
きっと 基礎代謝量が高くて体脂肪率は低いのでしょうね

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うらやましい限りです、、、(苦笑)

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