左利き肝臓専門医ブログ

2016.02.24更新

今日は 
*どうして花粉症の症状が生ずるのか?
*どうして花粉症の患者さんは増えているのか?
*花粉症の症状を和らげるための日々の生活の注意
について解説します

<なぜ花粉症の症状は生ずるのか?>

花粉症は 
スギやヒノキなどの花粉に対するアレルギー反応により起こります

スギやヒノキの花粉が体内に入ってくると
それに特異的に反応する IgE抗体という物質が作られます

IgE抗体は 眼や鼻の粘膜に存在している肥満細胞の表面に結合していて

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再び花粉が入ってくると 花粉は肥満細胞表面のIgE抗体に結合
その刺激で 
肥満細胞からヒスタミンロイコトリエンなどの化学物質が放出されます

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これらの化学物質は 粘膜の神経や血管を刺激して
くしゃみ 鼻水 鼻づまり 涙 などを起こさせます

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肥満細胞から放出される化学物質のうち
ヒスタミンは 知覚神経を刺激して 
 くしゃみ・鼻水・眼のかゆみを起こし
ロイコトリエンは 末梢血管を拡張させるので
 鼻づまりを起こします

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このヒスタミンとロイコトリエンの差異が 治療薬の選択に関与しますが
治療のところで詳しく解説します


さて こうした症状は 
体内から花粉を排出させるために起きるもの
いわば生体の防御反応のひとつですが

アレルギー体質が強い方は この反応が過剰に起こるため
これらの症状に悩まされることになります

また花粉が繰り返し入ってくると
粘膜での反応が増幅して慢性化し 
症状が強くなり 持続するようになります


<なぜ 花粉症の患者さんは増えているのか?>

特に スギ花粉症の患者さんの増加は著明で
1998年と2008年を比較すると 16.2%から26.5%に増加しており
今や 3人に1人が花粉症で悩まれる時代 になりつつあります

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戦後に国策で植えられたスギの木が伐採されないので
病気の原因になる大量のスギ花粉が飛散するためと考えられています

特に 関東・東海では植林されたスギの木が多いので
花粉症の患者さんも多い傾向がみられます

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花粉症が発症する確率は
体内に入った花粉量(抗原量)と相関すると言われています

ですから 飛散している花粉の量が多いと
去年までは大丈夫だった方でも 今年から急に発症してしまう
といったこともありますから 注意が必要です


また
*高タンパク・高脂肪な食事内容
*不規則な生活リズム
*ストレスの多い生活
などは アレルギー反応を起こしやすくするので

そうした日常生活の変化も
花粉症患者さんが増加している原因かも知れません

さらに
*大気汚染
*母乳からの栄養摂取の減少
腸内細菌叢の変化
*子供の頃の結核や寄生虫の感染機会の減少
といったことも 花粉症の増加に寄与していると考えられています


<日々の生活における花粉症対策>

日常生活でいちばん注意すべき点は
ズバリ 花粉が目や鼻に入ってこないようにすること です!

@花粉が飛びやすい日は なるべく外出を控える
*天気が良くて 気温が高く 乾燥している日
*風が強い日
*前日が雨だった日
などの日は 要注意です

特に花粉が飛びやすい午後1時~3時の外出は控えましょう

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@外出するときは 完全防備で
帽子 メガネ(目に入る花粉量を1/2-1/3に減らす)
 マスク(吸い込む花粉量を1/3-1/6に減らす)
 を身に着ける
コートはツルツルした素材のものを
 (ウールは花粉が付着しやすいので危険です)

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@帰宅したときは 玄関に入る前に 衣服に付いた花粉を振り払う
*衣類や髪に付着した花粉をしっかりと振り払い
 家の中に花粉を入れないようにすることが大切です

@家に帰ったら 洗顔やうがいをして 花粉を落とす
@花粉の飛散の多い日は 窓や戸を閉め 布団や洗濯物の外干しを避ける
@こまめに室内を掃除する

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こうした注意をされて 可能な限り 花粉との接触を防いでください


次回は 花粉症の治療についてご紹介します



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