左利き肝臓専門医ブログ

2018.08.25更新

ポストキャッチアップ 脱工業化社会となった現代では
これまで機能していたイヌ型社会 イヌ型人間
機能不全に陥るリスクがあります

AI時代は まさに ネコ型時代 なのです

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実際に イヌ型社会システムが崩れ始めているそうです

現代の若者は 大学受験 就職などで有利になるから
イヌ型の受け身の生き方が得と考えています

受け身 指示待ちは 若者にとって
ある意味で合理的な態度でもあるのです


しかし その構造が崩れ始めたのです

IT化 ソフト化の勢いがすさまじく 急速な技術革新が起こっている現代
AIやビッグデータに支えられる第4次産業革命 とも呼ばれています

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ユニークなもの 新しいものを作ることが 最優先で求められる
まさに イノベーションの時代

そんな時代で最重要視されるものつくりには
高度で自発的なモチベーションが必要とされます

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人間が働く場面では 単純作業が減り
従来のイヌ型人間が得意としていた
与えられた仕事を黙々とこなせば良い時代では なくなってきました

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そんななか 既成の価値観にしがみついて
イヌ型社会に固執している日本人は
やる気にかけていて 仕事の成果も上がらなくなっているそうで

世界的な統計によれば
日本人の仕事への積極的な関わり度は 世界最低の水準で
時間当たりの労働生産性 国際競争力もどんどん低下しています

それらは 1990年代半ばから急落し始め 未だ回復できていません

IT時代にマッチした能力 意欲を引き出せない社会だから
と 専門家たちは分析します


こうした行き詰った現状を打開するには
ネコ型社会を作るしかないのです!

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AIに全てを仕切られないように
人間はAIにできないことを探していかなければならないけれど

直観こそが AIに勝るものだとする意見が多く見られます

その直観こそ ネコが最も得意にするものです

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AI時代は 既存の知識を応用し 型通りの論理展開をするだけでは
専門職といえどもAIに淘汰されてしまいます

そこで 直観が重要になる

直観は 知識として伝達したり 理論として説明できないモノで
それはAIには見えず つかみどころがない

知識 情報 理論といったデジタル的な要素に
何らかのアナログ的なプラスアルファの要素が加わり
情報や理論が昇華されたものです

そして 直観の鋭い個体ほど 弱いシグナルを敏感に察知し
多くのシグナルをすり合わせて 判断を下せます

知識や理論はAIに任せて
人間はネコのように研ぎ澄まされた直観で勝負する時代なのです

やはり イヌ型からネコ型への転換が 求められているのです


農業社会 工業社会は
人間固有の能力 本性を抑圧してきた時代なのに対し

AI社会は
労働から人間を解放して 遊び感覚で生きられる時代です

こうしたコンテクストで 遊びの大切さが認識されます

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遊び感覚により 潜在能力を発揮させることが出来るのです

ネコは遊び上手ですし 人間の本質も遊ぶことです

仕事の楽しさ 挑戦心にかきたてられるモチベーションによる動機付けが
潜在能力を発揮させ
遊びが意欲や 能力を引き出します

イヌ社会では軽視されていた遊びが
新たな価値の創造 イノベーションを生み出すには 必要なのです

そうした遊びは 自発的な行為であり
イヌ型社会で行われていた強制がないことが 遊びの大前提になります


また 遊びの精神を持続させるためには 不確実さが必要になります

自分の力で結果を変えられる可能性が
人に遊びや自発的な行動を起こさせるのです

Challenge accepted やったろうじゃないの!(笑)


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労働が退屈でつまらないのは
強制的な要素が強く 遊びの要素が少なく
しかも結果がわかっているからです


忠実にイヌ型人間であろうとしている今の若者は
ホンネでは 楽しい仕事がしたい 楽しい生活を送りたい
と思っているそうで

また 多くのイヌ型人間は
自分たちのホンネを代弁してくれて 現状を打破する人を
心の中では待望しています

まさに 社会も若者も ネコ型への転換を歓迎しているのです

 

2018.08.11更新

明治以降の日本は
学校や会社をあげて 社会全体で イヌ型社会を作り上げてきましたが

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ここにきて ちょっと様相が変わってきました


<イヌ型社会の弊害と行く末>

一昨年亡くなった ラグビーの平尾誠二さんが

日本人は 自主性を尊重しないので
キツイときに他人のせいにして 困難に取り組まなくなる

と 鋭い指摘をされたそうです


そして

人間は 楽しければ快楽を追い求めて 100%以上の力が出せる

とも言われたそうです

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さすが 慧眼ですね!


最近 イヌ型社会の弊害が 色々と指摘され始めています


イヌ扱いは 人の才能や意欲の芽を摘んでしまいます

日本の会社の社員は
専門性が乏しく 権限移譲が行われていないので
細かいことも自分で決められず 上司の判断を仰がざるを得ない

自分ひとりでは なにもできません

自分から他人に働きかけたり 問題を解決することができないし
主体的な行動がとれないので
自信もつかないし 次への挑戦意欲も湧きません

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さらにマズいのは

無条件の従順さは 自己犠牲を強いるだけでなく
他人を巻きこんだり 重大な犯罪につながるリスクがある

ということです

過度の忖度も そうした部類に入るのかもしれません

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こうしたリスクが生じてしまうのは

従順なイヌ型人間は 権力を無批判に受け入れるように調教され
その結果 理性を失い
どんな残忍なことでもできるようになってしまうのです

以前にご紹介しましたが
ヒトラーは そんなイヌが大好きでした、、、

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学校レベルでは 優等生がパンクします

従順で 自己主張がない 良い子を演じるには
本当の自分を抑圧せねばなりません

社会は良い子を求め
親や学校は その要望に応えるために
子供を支配し管理し 優等生に育て上げようとします

その結果 抑圧が限界を越えると弾けてしまい
燃え尽きたり 脱落したり 犯罪にも走ることがあるようです

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さらに

欧米に追い付け追い越せのキャッチアップの時代が終わり
ポスト工業化社会になった現代で
イネ型社会 イヌ型人間は 機能できるのか? 生き残れるのか?

と 疑問が呈されています

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指示待ち族で 自分から行動しようとしない

そんな現代の若者の未来は どうなってしまうのでしょう?

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<ネコ転で変わる!>

悲しいことに
日本人は 世界でも幸福を感じない国民だそうですが

その理由は イヌ型社会で 人々の自由度が低いから
とする説があります


自由と責任の意識が高まれば はるかに活躍できるようになり
生産性も幸福度も上がるに違いない

そのためには イヌ扱いからの解放が大切だ!

という 論理の流れになります


新年度の4月の 新入生 新入社員の教育の場で
新人の世話をするメンターは モチベーションが上がり成長する
と言われます

それは メンター役になった人が
イヌ扱いされる立場から 相手をイヌ扱いする立場となり
やる気 責任感が出るから
と解釈されています

イヌ扱いから解放されると 眠っていた意欲と才能が目覚めるのです
(新人はメンターからイヌ扱いされる という矛盾もありますが:苦笑)


受け身で消極的なイヌ型 から
自ら行動するネコ型 へ 
変身させるのです


もともと人間はイヌ型で 命令される方が好きで
責任を回避し 野心を持たず
何よりも安全・安定を望む傾向がありますが

一方で 人間は
自分から進んで身をゆだねた目標のためには
自分にムチ打って働きますし
自ら進んで責任をとろうとするように変われるそうです

人間は成長する存在なのです

そして その成長は イヌ型からネコ型への転換 なのです

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他人にやらされているのではなく 自分がやっている感覚があれば
やる気が出て 惜しみなく努力するし 責任感もついてきます

やればできるという自信がつき さらなる高みを目指すようになります

ネコ転により 好循環が形成されるのです

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そして ネコ転で重要なことは
仕事の全ての判断基準を 楽しさに求めることです

ネコのように遊び感覚で仕事をしていると
意欲も能力も高く発揮されます

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さらに 遊び心を持続させるためには 夢や目標の設定が必要になります

自主的に行動できる長期的なモチベーションを持ち
魅力的な夢や目標を設定するのです

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こうしてネコ型人間に変身すれば 明るい未来が開けるのでしょうか?

  

2018.08.04更新

以前に紹介した 忖度の話題の最後に

ネコは忖度するか? と疑問を呈しましたが

sontak50

その問いへの答えが見つかるような 面白い本を読みました


平凡社新書の「ネコ型」人間の時代:直観こそAIに勝る

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太田肇さんという 同志社大学で組織の研究をされている方が書かれました

とても面白かったので 内容を紹介します


<ネコ型人間 と イヌ型人間 の違い>

人は イヌ型とネコ型に 大別されるそうで それぞれの特徴があります

@イヌ型人間

日本人にはイヌ派が多く
子供も大人も 飼い主に好かれるイヌ型人間 になろうとしてきたそうです

イヌ型人間は
タテの主従関係を好み 従順さを求め 群れで行動する

忠実さ 健気さ 一途さ といった気質が 大きな特徴になります

ちなみに ハイスペックなイヌ型社員は
上司が細かく指示しなくても 会社の事情 管理職の意向を忖度して
望むように働くようになります


今年 国会に何度も登場された官僚さんたちは
イヌ型かな?(笑)

そして それって 良いことなの 悪いことなの?(再笑)

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@ネコ型人間

ネコは 

人に従属せず わがままで 集中力がすごい
主人に媚びない気位の高さ 甘え上手

という二律背反的な魅力がある

そんな気質を持つネコ型人間は
タテ関係よりヨコ関係 しかも対等な関係を好み
集団より単独で行動することを得意とする

フランスなどでは ネコ型人間が多いそうですが
日本ではイヌ型人間に比べると まだまだ少数派とのこと

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このように イヌ型ネコ型は あらゆる面で対照的で

行動の特徴は
イヌ型は受動的 ネコ型は自発的

活動の源泉は
イヌ型は習慣 ネコ型は直感

仕事への向き合い方は
イヌ型は勤労 ネコ型は遊び

人間関係は
イヌ型はタテ・上下 ネコ型はヨコ・対等

組織への関わり方は
イヌ型は一元的・固定的 ネコ型は多元的・流動的

考え方は
イヌ型は集団主義 ネコ型はマイぺース型個人主義

前提となる社会は
イヌ型は農業社会・工業社会 ネコ型はポスト工業社会・AI社会


芸術家はネコを愛し 兵士はイヌを愛する

という言葉が 両者の差異を見事に的確に表現しています


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どうですか? 
読み手の皆さんは イヌ型ですか? ネコ型ですか?

書き手は 哀しいことに ネコ型に憧れるイヌ型かな?(苦笑)


<イヌ型人間を育てた近代社会>

日本人は親切で礼儀正しい

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と 世界的に評価を受けていますが
実は 意外な素顔も有しているそうです

それは

*ボランティアに興味がない
*寄付行為をしない
*見知らぬ人を支援しない

意外にも そうした冷たい面がある

困っている人に 自分から手を差し伸べない
強制 圧力がないと 何も実行できない

こうした側面は

強制により植え付けられた 受け身で消極的な姿勢であり
自己主張を抑圧されてきた経験から身に付いたもの

上から指示されたとおりに動き
まわりと共同歩調とりながら行動することを求められる

そんな日本人の ネガティブな面です


それは イヌ型人間の特徴でもある と著者は指摘します

イヌ型人間は 従順で礼儀正しいのですが

*まわりの空気を素早く読む
*仲間と共同歩調をとる
*権威者を見極めて 忠実に従う

といった特性を有し

権力への一方的な従順さは
往々にして 周囲への過度な同調圧力を産む

同調圧力 空気

忖度の原因として 登場しましたね


さらに イヌ型人間は

甘やかしてくれる者には 徹底して甘えるけれど
見知らぬ世界に飛び込んだり 修羅場に挑んだりはできません

あくまで 受け身で 自分から行動を起こさないのですね

nst05


日本の近代社会は そうしたイヌ型人間を育ててきました

なぜなら イヌ型人間の方が
管理する側にとっては都合が良いから

明治以降の 欧米に追い付け追い越せ路線 工業化社会

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そうした状況は 

ヒトに従順さ 協調性を求め

逆に 個性 独創性 主体性は
目標達成のためにはむしろ邪魔なものとして 排除されたのです


そして 教育の場では

教師が生徒に一方通行的に教えるスタイルにより
受験秀才型の若者を積極的に育てる

正解の決まった問題を
速く正確に解く能力のみが求められる世界です

そうした学校教育が 受け身 指示待ち人間を作るのです

きちんとノートをとるけれど
積極的に発言せず グループワークなどには消極的な優等生

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学校を卒業して社会に出ると
今度は社会が イヌ型人間を育てます

そのシステムの詳細は

大部屋主義
*個人より集団が優先され まわりと違うと戒められます

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ホウレンソウ
*有名な 上司への 報告・連絡・相談 ですね!

このシステムの徹底により
自分の判断で行動できない 指示待ち人間が出来上がります

減点主義
*何かを成すことより 失敗しないことが重要視されます

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評価における情意の強さ
*評価する側の主観や感情で 
 能力や成果より 態度や意欲が評価されるので
 部下は ますます従順に振る舞うようになります

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会社主導の異動 転勤
*勝手に上層部に将来を決められてしまうので
 従業員は 会社や上司に従順にならざるを得ません


こうして 家庭 学校 企業が 一貫して育て上げた
工業化社会の時代の要請にかなった 扱いやすいイヌ型人間

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日本は世界でも稀に見る イヌ型社会 を形成するに至ったのです

 

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