左利き肝臓専門医ブログ

2016.06.25更新

イングランドの国民投票 ホントにBrexitしちゃったのですね!

うーん まさか本当に離脱するとは 思ってもいませんでした

びっくりです、、、

62301


昨日は何人かの患者さんたちとも 診察の合間に驚きを共有しました

投票日が雨だったからじゃない? と言われていた方もいたし
なんとなくこうなりそうな予感もあった と言われていた方もいました


テレビはずっと BBCとCNNを見ていましたよ

62302

コメンテーターの人達の表情が いつになく固かったのが印象的でした

62303


BBCの画面の下の方に 地域別の残留・離脱の割合が表示されていましたが

ロンドンとかニューカッスルとか
名前に馴染みがある地域では みんな残留派が優位なのに

聞いた言葉ないような地域では 逆に軒並み離脱派が優位で

地方の方々は 本当に現状に憤っておられるのかな と思いました


そして 良くも悪くも これが国民投票 これが民主主義
 
と認識しましたよ(苦笑)

62307


書き手もこの問題には興味があって
ブログでもNHKの特集番組雑誌の記事について紹介しましたが

最後は残留に落ち着くのかな と予想していました

62306

 

特に キャンペーンの終盤に悲しい事件もあったので
あれが影響して 彼女の死は無駄にならないかな とも思っていましたが
そんな日本人の浪花節は 通用しませんでしたね(苦笑)


個人的には ブログにも引用した ミックジャガーの

離脱は短期的には有害だろう
20年ぐらいの長い目でみたら 有益な結果になるかもしれない

というコメントが とても印象に残ります


三下り半を突き付けたイングランドも 突き付けられたEUも
災い(?)転じて福になるように 頑張って交渉して欲しいと思います



それにしても 時代の変わり目であることは間違いありませんね
価値感が変わった日 でもあったかもしれない

CNNの女性キャスターは
今まで生きてきた中でいちばん衝撃的な日だ と語っていました

62304


再度 個人的な意見で恐縮ですが
グローバリゼーションに関しては ちょっと疑問に思う点もあり

EUの理念も
ファーイーストの黄色いサルには理解するのが難しい面もありました

だから ミックが語ったように 今回の決定は
もしかしたら 20年後に有益性を得るためのスタートなのかもしれない
と思う面もあります


ただ たとえ極東の黄色いサルでも
現行の世界を仕切る価値観の枠組みのなかで生きている一員ですから

Brexitが世界に与える影響については 憂慮すべき点も多いと感じます


為替やマーケットは しばらく激震が続くでしょうし

もしかしたらこの流れで 秋にはトランプが大統領になるかもしれないし?
(昨日 彼はなぜかスコットランドにいたのですね)

62309

来年のフランス大統領選では ルペン女史がフランスを率いることになり

次はFrexitよ! なんて言っちゃうかもしれない?

62310


それより前に スコットランドはもちろん 

62305

カタルニアも 北イタリアも独立するかもしれない


そして 今回の根本的な原因となった移民問題は解決されていない


患者さんのひとりが こんなことを言われていました

いずれにせよ しばらく世界は あまり平和な状態にはなりませんね


書き手も 妙に複雑な気持ちでいます

ホント 世界はこれから どう動いていくのでしょう、、、


今日はあまり驚いたので いつものネコブログはスキップでした
ネコブログファンの読み手の皆さん ゴメンナサイ(笑)



2016.06.20更新

イギリスのEU離脱の是非を問う国民投票は いよいよ今週行われますが

brexit81

世論調査では 予断を許さない状況のようです

それに先週末には 残留派の国会議員さんが狙撃されて亡くなられて
ちょっと衝撃的なニュースでした

とても憂鬱な気分になりました、、、


さて 前回はNHKの報道特番を見た感想を書きましたが
その後に読んだWedgeという雑誌の記事に
こんな興味深いことが書かれていました


離脱派の割合が残留派のそれを10%以上高いグループの属性は

*50歳以上
*大学まで行かず 中等教育で修了している
*熟練工 失業者
*イングランド地方在住

brexit82



逆に 残留派の方が10%以上高いグループの横顔は

*18~39歳
*大学卒業者
*管理職・専門職
*スコットランド アイルランド ウエールズ地方在住
*ロンドン在住

brexit83



離脱を主張する人々のプロファイルを見て 驚きました

これって 最近 どこかで見たことがあるプロフィールです

そう アメリカ大統領選挙で 
トランプを支持している人達のプロフィールに まさにそっくり!

brexit84



記事では この結果は
イギリス社会が完全に二極化している現実を見事に浮き彫りにしている
と 指摘していて

離脱派の特徴は
*高齢者 か 低学歴
*労働者 か 失業者
*そして 白人の生粋のイギリス人

アメリカでトランプを支持している人達の
*白人
*男性 
*低所得者や失業者 大学で学んでいない

といった特徴に 
まさにかぶっているます

イギリスでもアメリカでも
現在の社会に怒りを有している 白人のネイティブが
EU離脱運動や トランプ支持運動を 担っているようです


想像するに そうした人たちは
かつては社会の中流を支える役割を果たし 
それなりに満足した生活を享受できていたのに

現代社会を席巻するグローバリゼーションに上手く適合できず
今や移民に職を奪われたり 低賃金にあえいでいたりで

昔は良かった的な 
懐古主義的な価値観を持つに至った人々なのでしょう

だから 現在の社会を牛耳るシステムには納得がいかない


Brexit現象を NHKの特番で取り上げていたように
地政学や歴史の視点や 
イギリス人のメンタリティといった側面から解析すると
それはそれで面白かったのですが

今回の記事のように 生々しく(?)分析されると
面白いなんて言っていられないというか 声が出なくなる

なるほど~、、、


少し趣が異なりますが ヨーロッパ各国で最近見られている
極右 極左政党の進出ぶりも
Brexitやトランプを支持する人々と重なる部分があるのかもしれません

brexit85



多くの人達が 現在の社会を動かしているシステムに対して
不満や怒りを抱き NOを突き付けようとしている現実は 
共感するかしないかは別として 認めざるを得ない

そんな時代なのですね、、、


Brexitに話を戻すと イギリスのタイムス紙は
43歳を境にして残留派と離脱派の割合が逆転すると分析していて

「EUの中のイギリス」で育った若年層

イギリスやアメリカが 戦後秩序を主導した時代に郷愁を覚える中高齢層

意識の隔たりは大きいとしています

brexit86

そして 国民投票当日の天候要因などで 当日の投票率が伸びなければ
中高齢層主体の離脱派に有利に働くと予想していて


うーん イギリスの国民投票

brexit87



そして11月のアメリカ大統領選挙

brexit811


いったい どうなっていくのでしょう


そして そんな世界的な潮流は 日本にも及んでくるのでしょうか?

不安というと変ですが
正直なところ なんとなく微妙な心持ちになってしまいました、、、



ちなみに ミック・ジャガーは こう言っているそうです

離脱は短期的には有害だろう
20年ぐらいの長い目でみたら 有益な結果になるかもしれない

poulmic

マイヒーローのポールのコメントは

どちらにするかまだ決めていない 最後には最良の結論が出るさ


うーん ミックに座布団1枚でしょうか?(笑)


2016.06.15更新

前回に続きBrexitのレポート番組を見て思ったことですが

バラカンさんや小林さんは

イギリス人は ルールの“硬さ” を嫌う国民
ルールは曲げるためにあるものと考え
それに過度に縛られるのを善しとしない 自由を尊ぶ風潮がある

と 語られていました

だから EUの微細にわたる諸規則で無理に統合されるのには辟易で
それがBrexitを志向する原因のひとつではないか と


この論点から転がって イギリスは実利主義だ という話が展開します

去年 数十年振りにサッカー・プレミアリーグを制した
マンチェスター・シティは
中東や中国からの外資で補強して強くなったのですが

manc1

サポーターの人達は そんな背景には全くお構いなし
チームが強くなるのなら 資金源は問わない というスタンスだそうで

そういう実利的 結果主義的なところも アメリカに似ていると(笑)

manc2

確かに とてもうなずける指摘です

良きにつけ悪しきにつけ イギリスにはそうしたところがあります
やはりヨーロッパ大陸とは ちょっと違う感じがします

個人的には 若い頃は
そんなイギリスっぽさはあまり好みではありませんでしたが
最近は 意外に嫌いではありません(笑)



興味深かったのは スコットランドの動向です

2014年にイギリスからの独立を問う国民投票を行ったスコットランドですが

manc3


スコットランド人はBrexitには反対で

もし6/23の国民投票で イギリスがEUからの離脱を決めたら
スコットランドでは 再びイギリスからの独立が問われることになる
というのです

つまり 彼等にとって大切なのは 
イギリスにいることでなく EUにいることで

イギリスがEUの一員でなくなったら イギリスとくっついている意味はない

manc4

うーん わかりやすいですね!(笑)


ちなみに スコッチウイスキーの国・スコットランドでは
最近は クラフトビールならぬクラフトウイスキーがブームで

小さな蒸留所で昔ながらの伝統的製法で作られたウイスキーが大人気とか

とあるクラフトウイスキー蒸留所のオーナーは

イギリスが1930年代に使用を法制化したオーク樽でなく
スコットランドで昔から使われていた 
桜 リンゴ 栗 桃などの木で出来た樽
ウイスキーを蒸留させているそうで

manc6

このスタイルは 若者にも支持されているとのこと


まあ イングランドとスコットランドの歴史的葛藤は根深いですから

個人的には
エリザベス1世とスコットランド女王メアリーの関係などは
結構ドロドロしていて 嫌いではありません(苦笑)

twoqueen


ちなみに
桜や栗の木の樽で熟成したウイスキーはスパイシーだそうで
左利きはその点にも とても興味を持ちました(再苦笑)



最後にもうひとつ この番組でとても印象的だったのが
ロンドンのテーラー街 サヴィル・ロウの老舗テーラー店主の取材

manc7

彼が語る 紳士の装いのポイントとは

基本的には 落ち着いた奇をてらわないデザインで
そこに ほんの少し 控えめに 個性を表す

というもので

さすが! なるほどねえ と思いましたよ

manc8


変化は必要で大切だが 
重要なのは 受け継がれてきた伝統・スタイルであって
時代によって移り変わるファッションではない と

ファッションに理解を示しつつ あくまでスタイルは貫く

うひゃ~ 格好良い!(笑)

manc9


でも 彼にスーツを仕立ててもらうと 1着80万円もするそうな!(再笑)


ただ 番組を制作した方が
どうしてBrexitをテーマにした番組の最後を この話題にしたのでしょう?

歴史ある確固としたスタイルに重きを置く文脈なら
スタイルが意味するのは 大英帝国の歴史と価値感 で
ファッションが意味するのは EUのコンセプト ということ?

ファッションの柔軟性も必要だよという文脈なら
スタイルが意味するのは EUの例外を許さない画一性 で
ファッションが意味するのは その画一性を嫌うイギリスの柔軟さ?

制作者が言いたかったのは どっちなのかな?(笑)


ということで

Brexitにまつわる 価値観 伝統 文化 といった
色々な興味深い話題が楽しめた とても面白い番組でした

来週の6/23 
イギリスの人達は どのような結論を出すのでしょう?

最新の世論調査では かなり拮抗しているとか

ここ数日は 世界のマーケットもイギリスの動向に戦々恐々のようで
うーん どうなるのでしょうね、、、



2016.06.14更新

GWにNHK・BS1で放送された
イギリスのEU離脱問題をリポートした特番を見ました

この番組は 以前ニュースキャスターをされていた記者の大越健介さんが
世界各地を取材して 激動の世界情勢を分析していく内容です

確かお正月に放送した番組では
ロシアが ヨーロッパ諸国の極右勢力や
バルカン半島の国々とのコンタクトを強めることで
新たなキープレーヤーとして世界の舞台に復活しつつあることを
レポートされていて とても面白かったです


さて いよいよ来週6/23に迫った

イギリスのEUからの離脱の是非を問う国民投票

brexit1



番組では イギリスやスコットランドで 色々な人達に取材して
この問題にまつわる 歴史的 文化的背景を 解きほぐそうと試みます

番組を見て 特に印象に残ったことが いくつかありましたが


まず EUよりコモンウエルス というイギリス人の考え方


ブルッセルや ドイツやフランスなどに指示されるのはまっぴらで

brexit2

それくらいなら オーストラリアやカナダといった
旧英連邦諸国との結びつきを強めた方が良い

と考えている人々が イギリスには少なくないそうです

commonwealth


こうした姿勢を 大英帝国のプライド といった表現もしていましたが

要するに イギリスはヨーロッパなのか? ということですね


ゲストのイギリス人のピーター・バラカンさんが言及されていましたが

英語が話せる国同士の方が うまくいくと


そういえば 書き手は以前 
英語が母国語でない人達と話したとき

英語という言語は 
フランス語やスペイン語のようなラテンオリジンの言語と違うから
なんとなく違和感がある 

といった趣旨のことを聞いた覚えがあります


英語を母国語とする人々と 英語が母国語でない人々の間に存在する
目に見えないけれど 双方が無意識的に感じる溝のようなものは
意外に大きいのかもしれません


地理的にも ヨーロッパ大陸とは海を隔てているし
イギリス人は ヨーロッパの一員という認識は
それほど濃くはないのかもしれない

どうなのでしょう?


最近 流行っている 地政学的見地からは

陸の国であるフランスやドイツ
海の国であるイギリスやアメリカ

明らかに価値観やものの考え方が異なるようで


バラカンさんも

イギリスはヨーロッパの国々よりアメリカに対して
より大きな親近感を抱いているのではないか 

と言われていました

ukusflag


アメリカとは充分に深くまで仲良くなれるけれど
ヨーロッパの国々とは 
ある一定以上より親しくなるのは難しいのでは?

とのことで

なるほど そうなのだね と思いました


一方 もう一人のゲストの英文学者の小林章夫さんは

イギリスは 産業革命が起きる前までは 
ヨーロッパの片隅に位置するる 田舎の国に過ぎず

それまではヨーロッパの国々と比べると 文化も遅れていた

その証拠に 
イギリスの良家の子女の卒業旅行は グランドツアーと呼ばれる 
イタリアやフランスへの 教養や見分を広めるための旅だった 
と指摘され

groundtour

だから イギリスには
ヨーロッパ大陸 特にフランスやドイツに対しては 
複雑な思いがあるのですよ

と言われていました


イギリスはヨーロッパなのか?

この問いの答えを見つけるのは なかなか難しそうです


つづく

 

 

entryの検索

月別ブログ記事一覧

カテゴリ

高橋医院 メールでのお問い合わせはこちら 高橋医院 メールでのお問い合わせはこちら