左利き肝臓専門医ブログ

2018.10.26更新

イランの酒飲みの話をしたので
今日はイスラム教の食に関連した話題を提供します

多くの日本人にとってイスラム教
他の宗教に比べてなじみが薄いと思いますが

それでも最近は 世界のグローバル化にともない
日本に住むムスリムの方や 日本を訪れる旅行者の方が増え
大きな空港や駅では 彼等がお祈りをする場所が作られているようです

halal01


そして
イスラム教の宗教上の戒律に適応するためのハラールビジネスが
最近は日本でも盛んになってきていますが
そこには大きな落とし穴がある

とニューズウイークが伝えていました


ハラールビジネス

そんな言葉は聞いたことがない方も多いかと思いますが
イスラム教徒が必要とする宗教的に許された商品やサービスを
扱うビジネスです

halal02


イスラム教の聖典コーランには

*豚肉を食べてはいけない

*酒を飲んではいけない

といった 飲食に関する制限の教えがあります

halal03

また 飲食だけでなく
服装や日用品の使用などに関しても 一定の規律があります


ハラールは「教義上 合法なもの 許されたもの」とされますが

何がハラールなのかという議論には
少し厄介な点があるようです


イスラム教徒同士の間では
その答えは 属する社会や文化 個人の見解によって 異なる場合があり
そうした違いは長らく許容されてきたそうです

halal06


しかし イスラム教信者が世界中に移動するようになり
イスラム世界とは異なる文化のなかでも生活するようになった現在

東南アジアを中心に
ハラールを認証するというビジネスが生まれるようになりました

特に 食品に関するハラール基準が行われるようになり
その傾向は日本でも目立ってきていて
2020年の東京オリンピックを控えてそうした動きが著明です

具体的には

コーランで禁忌とされる豚肉を含まない食品を
公の機関や団体に認証してもらい
イスラム教徒を対象に販売するビジネスが代表的です

halal04


しかし 日本のイスラム教の専門家の間では
そうしたハラールビジネスに対する批判的な意見も聞かれるそうです

というのも

イスラムの教義は
神と人間の一対一の契約が基本で
両者の間には何も介在してはならない

ハラールの基準は 神のみが決めるもので
ヒトがそれを認証しようとするのは神の大権の侵害である

というのです

うーん 理屈はわかりますが ちょっと厳しすぎないかな?と
いい加減な書き手は不謹慎にもそうも感じてしまいます(苦笑)


一方で

ハラールビジネスでの認証基準があまりにも偏狭で
許されたものの範囲が狭すぎる

という指摘もあります



halal07

上図に示されたような豚肉由来の成分が入った食物の摂取や
そうした成分と接触した商品まで認めないといった
必要以上に厳しい認証基準は

若者のイスラム教徒の間に「ハラール潔癖症」とも言えるような
過敏な人たちを増やしているそうです

そして そうした傾向は
イスラム教徒間 イスラム教徒とそれ以外の人々の間に
無用な分断を起こしかねないと危惧される方もおられるようです


確かに最近は大きなスーパーなどで
ハラール食品を見かけることがありますが
その背景にこうした問題があるなんて思いもよりませんでした

ちょっとびっくりです!


宗教上の事柄はとてもデリケートな問題なので

ある宗教の外側にいる人は
その宗教の信者の人々が日々の生活で困ることがないようにと
善意の気持ちで対処することが多いと思います

特に 生活の基盤のひとつである食生活に関連する事柄は
真っ先に解決すべき問題として対処しがちです

halal05

ただ それがビジネスとして単純にマニュアル化してしまうと
上述したような問題が起こりかねない

ということなのですね


書き手は 無宗教ですが
どんな宗教であっても それは大切な民族の文化だと思っています

ただ 宗教が原理主義に結びつき それが排他主義に発展するのは
とても危険なことだとも考えています

今日ご紹介した記事で気になったのは
過度な規制が原理主義を生みかねないという指摘でした

これはどんな宗教でも 起こり得ることなのでしょう
歴史が教えてくれます


世の中 難しいですね

あなたの知らない世界に気づかせてくれた記事でした

 

2018.10.22更新

ダルヴィーシュは 憧れなんだ

酔っぱらった若者は そう語ったそうです

語っていたのは
イランのとある高級住宅街にある邸宅の地下室で
こっそりと密造ドブロクを楽しんでいた エリート大学生

本屋でたまたま見つけた「イスラム飲酒紀行

psh01

無類の酒好きのルポライターが
飲酒ご法度のイスラムの国々で地元民にまみれて密造酒を探し回る

そんな奇想天外な企画の本でしたが これが意外に面白かった


なかでも イラン  の模様がとても印象的でした

イランはホメイニ革命以来
イスラム諸国の間でも一番イスラムの戒律に厳しい国になり
ほとんど唯一 外国人旅行者も含めて完全に飲酒が禁止されているそうです

今でも そうなのかな?


しかし 蛇の道はなんとやらで
鼻が利く著者は タクシーの運転手やたむろする若者に聞き入って
密造酒を飲ませてくれるところを探し出します

そうした危ない場所で
ほろ酔い気分になったイラン人達が語る様子が面白い

総じて ホメイニ・イスラム体制に対する批判が噴出するようです

psh02


俺達はペルシャ文化を継承する者で イスラムなんて大嫌い

ホメイニになってから 社会から文化の香りがしなくなった

我々は「酒はよきかな」と古典詩集のルパイヤートでうたった
かの誇るべき吟遊詩人の オマル・ハイヤーム の末裔だよ

psh03

なんで硬直したイスラム原理主義の支配下で
こうやってコソコソと密造酒を舐めてなきゃいけないんだ!

psh04


まあ どこの国でも
酔っ払いは文化を愛し そして勇ましいものです(笑)


で 文頭の話題になっていきます

書き手は 不勉強で知りませんでしたが
イスラム神秘主義の一派にスーフィーと呼ばれる人達がいて

彼等は 清貧な生活 修業を通して神との合一を目指す人々ですが
合一のための手段として 瞑想 踊り 音楽などに陶酔する

psh05

もしかして、お酒にも、、、?


そんなスーフィーには 各地を放浪する修行僧がいて
彼等がダルヴィーシュと呼ばれているそうです

psh06

ホメイニ・イスラム原理主義体制下では
ある種の退廃的な文化の香りを有するスーフィーは
当然のごとく異端視されるようになりましたが

我々はペルシャの末裔でイスラムではない 

とまでは過激なことは言わない若者も

俺達はイスラムでなくスーフィーだ 

くらいなことは 酔うと滔々と語るのだそうです

このあたりの話は とても興味深かったです


さて ネットでスーフィーのことを見ていたら
なんとトルコを旅行したときに観て とてもインパクトが強かった
メブラーナの セマー 廻旋舞踏 が出てきました

psh07

セマーも 代表的なスーフィー文化なのですね

スーフィー文化 奥が深くて面白そうです


最近イランは かのツイッター大好き大統領の苛めにあい(?:笑)
政治的に色々と大変なようですが

書き手はペルシア文化を引継ぐ存在としてのイラン」 には
とても興味があります

psh08

アレクサンダー大王と互角に渡り合った アケメネス朝ペルシア ですからね

psh10


ちなみに イランでは
ノンアルコールビールの種類が半端なく多いそうです

psh09


イランのノンアルコールビール ちょっと味わってみたいなあ(笑)

 

 

2018.01.29更新

先日のニューズウイーク

超富裕層への富の集中がアメリカを破壊する

というタイトルのコラムが掲載されていました


アメリカでは 所得額トップ1%が 国家の富の約20%以上を握っており
下位90%が有する富は 約23%に過ぎない

nwft1801


という現状を踏まえて

カネが世界を動かし 選挙の流れを決め 権力の担い手を決めている

アメリカをはじめとする先進国で進む富の集中は
社会と民主主義の安定を危険にさらしている

これは 世界を崩壊させる恐れがある 最も深刻な長期的な問題だ

富の集中が グローバル化と組合わさると
ポピュリズムが高まり 民主主義は衰退する

と 危惧を呈します


2年ほど前に 21世紀の資本 が大流行したトマ・ピケティ

nwft1800


資本は自己増殖する

ひとたびその仕組みが確立されると 自己増殖のスピードは
生産によって国民の所得が蓄積されるスピードを超える

との指摘を引用し 現在進行中の 富の一極集中の理由を推察します


投資家や金持ちは 大金の海原をゆうゆうとクルージングしていけるが

nwft1802


庶民は ボートが沈まないように 必死でこぎ続けなければならない

nwft03


アメリカでは ルーズベルトのニューディール政策 以来行われてきた
市場経済が一定の規制を受け
金持ちほど税負担が大きく 貧困層を支援する政策により
平等主義的な社会が築いてこられたが

nwft1804


それが80年代にレーガンが開始した「レーガン革命」により中断され
政府による富の再配分が行われなくなったことが
大きな原因であると 指摘します

nwft1805

この流れには サッチャーさんも 絡んでましたよね

nwft1806


そして 富の集中が民主主義に緊張をもたらしている と指摘します

民主主義の要である ひとり1票 の原則は
今や 1ドル1票 に取って代わられようとしている

nwft1807


トランプのアメリカで見られた 白人至上主義者たちと民衆との衝突を
引き合いに出して
格差の拡大は 社会の緊張も高めていると 警鐘を鳴らし


そして コラムをこう結びます

富の格差が拡大すると 社会の緊張が高まり
これまでにないほど 民主主義が緊張にさらされる

そして その次は 為政者のクビが飛ぶ 
しかも暴力的な方法で

nwft1808



うーん 最後の〆が ちょっと衝撃的ですね、、、

 

そういえば
昨年末の12/28のファイネンシャル・タイムスの社説でも

民主主義を脅かす格差拡大

というタイトルで

権力は富を生み 富は権力を生む

この連鎖を止める方法はあるのだろうか?

と 現代社会の富の一極集中状態に 危惧を呈していました

nwft1809


この社説では

これまでの人類の歴史で 
ヨハネの黙示録に出てくる 人類に破滅をもたらす4つの悲劇
すなわち 

戦争 革命 疫病 飢饉

が 
格差の拡大に歯止めをかけてきた 

と指摘し

nwft1810

今後 そうした破滅をもたらす事態が発生しない限り
我々は無限に拡大する格差に再び直面していく可能性が大きい

と 悲観的な予測を立てます


しかし
現代国家は
所得と富の不平等を是正すべく様々な政策を導入しようと思えばできる

税金と社会保障が 格差を縮小させてくれるだろう と
希望的な観測も述べます


はたして それが出来るのでしょうか?

nwft1811

この社説でも 最後に
こうした現代資本主義社会における民主主義の危機を 憂います

20世紀の混乱の中で
自由民主主義を守り通してきたアメリカにおいてさえ
今 ポピュリズムと富裕層による金権政治が台頭している

将来的には 大衆を常に分断しつつも従順にさせておきながら
富裕層が力を握る金権政治が続く時代が 到来するかもしれない

nwft1812


あるいは 独裁者が台頭する可能性もある 

エリートの富裕層に批判的なことは言うが
富裕層に対する抵抗勢力のふりをするだけで
決して彼らに不利なことはせず
エリート層に抱いている大衆の不満を利用して権力を握る独裁者だ

格差拡大は 最終的には 民主主義をも殺してしまうかもしれない

nwft1813




訴えている内容がとても類似した
ニューズウイークのコラムと ファイネンシャル・タイムスの社説を
タイミングよく短期間の間に連続して読んで

普段 あまりそうしたことを考える機会がない書き手も

うーん 今の世界の社会って そんな感じなの? と

ちょっと思いにふけったというか びっくりもしました


トランプ大統領がアメリカに出現したのは
突拍子もない現象だったのではなく 拡大した富の格差による結果

ということですよね?

そして そのトランプは レーガンを見習った経済政策を行い
彼の品のない言動に愛想を尽かしているアメリカ国民も
彼の政権下での経済の好調さには 一定の評価を下しているとか

先週のダボスでも トランプさんの評判は良かったとか!

nwft1814
nwft1916

ヨーロッパでは
グローバリズムがもたらしたひずみを基にしたポピュリズムが
徐々に跋扈しようとしている?

nwft1818


そんな世界の状況は
個人的にはあまり実感できず あなたの知らない世界 ではあるのですが

でも 現実的には そうした世界に生きているのですよね

nwft1816



大きな政府が
富の格差問題を改善して 民主主義の危機を救えるのでしょうか?

それとも ファイネンシャル・タイムスの社説で指摘された
戦争 革命といったカタストロフィーを待つしかないのでしょうか?

nwft1817



うーん 世界は どうなっていくのでしょう?

こんなふざけた 現実逃避的な漫画を
最後に引用している場合じゃないのかな?(苦笑)


でも 面白い漫画を見つけてきたでしょう?

アラ還暦になっても まだ モラトリアム?(笑)



2017.10.30更新

昔 スペイン北西部のガリシア地方を旅したとき
荒涼とした海岸線や自然を目の前にして
「太陽の国・スペイン」といったイメージとのギャップに驚きました

現地ガイドさんに その印象を話すと
「フラメンコや闘牛だけがスペインではないのだよ」
と ポツリと言われましたね

バスク地方を旅したときも
町中の道路標識や公共機関の案内には
必ずスペイン語とバスク語の両方が記載されているのを認識して
なるほどね~ と思いました

スペインには さまざまな地方文化があり
田舎に行くほど
マドリードやEUのことをよく言わない人が多いようにも感じました

cata00

 

そして今回の  カタルーニャ独立騒ぎ

cata01

 

バルセロナは  大好きな街です


ガウディやモンタネールの建築物
ピカソやミロの美術館
ゴシック地区の迷路にたたずむ歴史あるバール
バルセロネッタの海水浴場
そして スリにあった地下鉄(笑)

cata02


カタルーニャは
スペインのスパークリングワイン カヴァの名産地でもあります

cata03


そんなカタルーニャが 今 大揺れです


9月に起こった悲惨なテロ事件のあと
10月初めに行われた独立選挙に端を発した騒動は

cata04


中央政府の強硬かつ稚拙な対応のせいもあって 泥沼化しています

28日には

中央政府は 初めて憲法155条を用いてカタルーニャの自治権を停止し
自治州政府の指導者たちを罷免し
新たな選挙を12月に行うことを発表しました

cata04a


それに対し カタルーニャ議会は 再度 直ちに独立を宣言して

cata04b


解決の落としどころが見つからない 最悪の状態に陥ってしまいました

cata05


もともと カタルーニャ バスク ガリシア といった地域は
統一国家としてのスペインが成立するずっと前から
独立した言語や文化を有する地方として 長い歴史を持っていました

だから ジモピーの認識としては
スペイン人である前に
カタルーニャ人であり バスク人であり ガリシア人であり
自分たちの歴史や文化に 強い誇りを持っている

cata06a


でも カタルーニャは
バスクやナバーラが自治州として独立した徴税権を有するのと異なり
税収を中央政府に払い 中央政府から補助金を貰うシステムに
組み込まれているそうで

スペイン全体の 国土の6% 人口の16%を占め
そしてGDPの20% 総輸出額の25%を有し
国内屈指の経済力を持つにもかかわらず

上記システムのために 経済的な潤いを得られず
教育 社会保障 インフラ整備などは 国内でも下位レベルだそうです

だから 余計にマドリッドの中央政府に対する不信感が強い


さらに 両者の関係を決定的に悪くしたのが

カタルーニャ州議会が2006年に成立させた自治憲章を
中央政府が国の最高裁に訴え 2010年に憲法違反との判断を導きだし

それ以降 カタルーニャ州議会が提出するあらゆる独立のための政策を
ことごとく司法に訴え無力化する手段をとり続けていること


そうした背景で起こった 今回の独立騒ぎ

cata07

ここまで泥沼化したのは
独立選挙の投票日に ラホイ政権の中央政府がとった
警察を導入しての強硬な排除策のせいで

cata08

あれがなければ
カタルーニャの人々の心を ここまで頑なにさせなかったのでは?
という論説が 欧米のメデイアには多く見られるようです


確かに ラホイ政権の初期対応は稚拙だったように感じますが

でも その後の一貫した強硬な対応には
一歩たりとも譲らないぞ!という強い意志を感じます

cata09


また フェリペ国王のコメントも
カタルーニャに対する思いやりは微塵もなく
中央政府の対応に近いものがあったように思います

cata10


書き手は 地方の文化や伝統は 大切にされるべきだと思います

でも 国民国家としては 国の統一を守るためには
こういう対応をせざるを得なかったのかな? とも思う


cata11

 

カタルーニャは EUや他のヨーロッパ諸国に仲介を求めたいようですが

他の国だって国民国家なのだし
ましてやEUは そうした国民国家の上に立とうとしているわけだから
カタルーニャからのヘルプ!の声は 無視されますよね

唯一 スコットランドがカタルーニャにシンパシーを示していますが
EUはもちろん他のヨーロッパ諸国は 無視を決め込んでいます


独立意識が強い地方と 国民国家・ネーションとの関係は 難しい

地方は独立した共同体として
国民国家ができる以前のずっと昔から 機能してきたわけですからね


さて この問題 どうなるのでしょう?

落としどころが 見つかるのでしょうか?


現地在住の大野ゆり子さんが
Foresightというオンラインマガジンに書かれたレポートによると

幸いなことに カタルーニャ人は非暴力をモットーとしているので
暴力沙汰が起きる気配はないそうです

cata12


それと カタルーニャの人々全てが 独立に賛成しているわけではなく
自治州政府の独立宣言に異を唱える人々も多くおられて

独立に 賛成 反対 の双方の立場のデモが起こっているそうです

cata12a

内乱のような状態にならなければいいけれど、、、


しかし カタルーニャ人らしい気質を表した言葉に

Seny という

知恵 良識 精神的なバランス感覚 
といったニュアンスを意味する単語があって

そうしたメンタリティを カタルーニャの人々は誇りにしているとか

cata13b

SENY と書かれたプラカードを持って
デモに穏やかに参加する人々も少なくないそうで

cata13


まさに Senyに 平和裏に 落としどころを見つけて欲しいものです!



2017.08.21更新

どうも彼の言動を見聞きしていると ジョーカーを連想してしまうのですよ


クリストファー・ノーランのバットマン映画 ダークナイト

bmdn01


ヒース・レジャーが鬼気迫る勢いで演じていた 悪役のジョーカー
非常に強いインパクトを感じて
あの映画 書き手は何気にお気に入りです

bmdn02


ジョーカーが表現していたものは

人の心の闇に潜む 普遍的な邪悪さ

普段は理性や知性でそれを覆い隠しているけれど
何かの拍子で発露してしまうと 抗しがたく勢いづいてしまう

そんな 力強い負の情念 ドグマのようなもの だと思っています


bmdn03


人は そのネガティブな情動を御しきれるか?

あの映画が訴えかけているテーマは そうしたものではないかと
書き手は勝手に想像しているのですが



先日 アメリカ・バージニア州で起こった
白人至上主義団体と反対派との衝突事件に際し

bmdn04

彼が記者会見で 感情あらわに発した言葉や振る舞いを見て

文頭に述べたように 書き手はジョーカーを連想してしまいました

bmdn05


見たくない 人の負の性 闇の部分

ジョーカーもトランプも それを思い切りさらけ出している


でも 間違いなくジョーカーは そのことを意識しているけれど

bmdn06



トランプは 多分 意識していない?(苦笑)

bmdn07


アメリカの人々は
自らが尊ぶ民主主義による選挙で選んだあの大統領を
この先 どうするのでしょう?

映画のストーリーのように
抗しがたい潜在的な邪悪に対する理性の勝利を
示すことができるのでしょうか?

bmdn08



NHK番組の「欲望の民主主義」で マルクス・ガブリエルが語っていたように

アメリカ人は 民主主義制度の秀逸さを
自らが選んだ大統領を弾劾する という方法により
証明することが出来るのでしょうか?


天邪鬼で無責任な書き手は ちょっと興味津々です(苦笑)



2017.06.16更新

半月ほど前の5月24日 インドネシアで痛ましい自爆テロがありました

その週末の27日から始まるラマダンを控え
日頃より厳しめの警備の準備をしていた警官を狙ったもの
と報道されていましたが

インドネシア ラマダン と聞いて ふと思いだしたことがあります

書き手の外来に
イスラム教徒のインドネシア人女性が来られていたことがあり
ちょうどこの季節に ラマダンの話をうかがったことがありました


ラマダン

ramada01


最近は 今回のテロのような残念なきっかけで
ラマダンについて初めて学ばれる方も多いと思いますが

敬虔なイスラム教徒は 毎年1年のうち1ヶ月間
断食することで信仰を深められます

空腹に耐えて 自己の欲望を制する自己鍛錬であり
自分自身と向かい合うことで 普段できない信仰心のチェックをする

また 食べ物があることへの感謝
食べるものさえない貧しい人への喜捨
同じ境遇を共有することによる 家族やコミュニティへの理解と絆を深める

そうしたことが ラマダンを行うことの大きな意義とされているそうです

ramada02


ラマダンの1ヶ月間は
太陽が出ているあいだは 基本的に一切の飲食が禁じられます

その間 朝2時に起きて 3時までに食事を済ませ
日没後に夕食をとられ 朝早く起きて食べるためにすぐに寝る

そうした日々を送られるとのこと


挨拶は ラマダン・カリーム

ハッピー・ラマダン といったニュアンスのようです

ramada04


で インドネシア人の患者さんがいらしていた頃
当時の書き手は イスラム文化の勉強をしていませんでしたから

夏に患者さんが来られて ラマダンの話をされたときに

「どうして こんな暑い時期にされるのですか?」 と

自らの無知をさらけ出す質問をしたものでした(苦笑)


患者さんは 笑いながら

ラマダンはイスラム教にとって神聖な月である9月に行われるけれど

それは太陰暦を用いているイスラム暦の9月で
太陰暦は1年354日

西洋人が用いている太陽暦の1年365日より10日間ほど短いので

太陽暦では毎年10日間ずつ ラマダンの時期が早まること

を 教えてくださいました


2017年のラマダンは 5月27日に始まり 6月25日に終わる

今 まさにラマダンの真最中ですが

ramada05

上述した理由で 年によっては冬にラマダンのこともあり

夏に比べて冬の方がエネルギーを必要とするから
冬のラマダンの方が辛いのよ と患者さんは言われていました

なるほどです


ところで 
ラマダン期間中は断食をするので ダイエットになるのでは?
と思われる方もおられるかと思いますが

このブログで何回も説明しましたように

太る原因でいちばん多いのが 寝る前のドカ食い

上述したように
ラマダン期間中は まさにそうした食生活が続くわけで

ramada06

ラマダン後に糖尿病のコントロールが悪くなる患者さんも多いとか

国際糖尿病連合は
ラマダン期間中の糖尿病治療のガイドラインを出しているほどです

ramada07


イスラム世界でも ラマダンの糖尿病への悪影響は問題になっていて
医師の指示があればラマダンの免除が認められていますが

熱心な信者さんたちのなかには
そうした医師のアドバイスに従わない方もおられるそうです

信仰に忠実にすることで糖尿病が悪化しても仕方ない

と思われるそうで

ramada08

うーん 宗教は文化と考えているフトドキモノの書き手は
それを聞いて ちょっとびっくりしてしまいました



2017.01.27更新

崇高な理想や価値観については 一言も語られなかった大統領就任スピーチ

その評価は人それぞれでしょうが
翌日のワシントンの議事堂前の広場は ピンク一色に埋まったそうです

php01


女性の権利を主張する団体がオーガナイズした 反トランプ集会で
そのプロジェクトの名前が

The Pussy Hat Project

php02


書き手はラジオでその名前を聞いて 最初は驚きましたよ!

だって pussyって これでしょ?

php03

(あ 良い子や良識派の皆さんは 見て見ぬふりをしてください!:苦笑)


でも 広場をピンクに染めた正体は これだったそうで

php04


デモに参加された方々は
ネコの耳の形をした 毛糸で編まれた帽子を被っていたのです

php05


それにしても なんでネコ耳帽子? と不思議に思っていたら

なんとpussyには ネコの意味もあるのだそうです

知らニャかった~(笑)


トランプ氏の女性蔑視発言を苦々しく思っていた
このプロジェクトの発案者さんが

選挙運動中に話題になった トランプ氏のプッシー発言を逆手にとって
手作りのニットのピンクのネコ耳帽子を作る運動を思いつき

賛同する全国各地の人々が 実際に帽子を編んで本部に送り

php06

デモに参加した人たちが その帽子を被って行進したそうです

php07

うまい! ずいぶんとおしゃれなことを思いつかれたものです!


デモでは こんなプラカードを掲げて行進された方もおられたようで

php09

トランプさんが選挙運動中のディベートで
ヒラリーに追及されたときに 思わず口から出た

Such a nasty woman という品のないお言葉

php10

こんな風に意趣返しをするセンスは なかなかのものです(笑)


トランプさん 見てくれているかな?(笑)

php11


このデモには マドンナも参加して

ずいぶんと過激な反トランプ発言をしたそうですが
(某TV局がマドンナのスピーチの途中で 中継を中断したほどだったらしい)

php12


彼女が語った ホワイトハウスを爆破してやる云々といった言葉が
前後の文脈を無視した形で SNSなどで独り歩きし始めて
色々と非難が飛び交ったようです


そして それよりも酷かったのが
ニコール・キッドマンがBBCのインタビューに答えて

彼は大統領に選ばれたのだから
それが誰であっても 国として私たちは彼をサポートする必要があるわ
前に進みましょう

と語ったことに対して SNS上で非難轟轟となり
ニコールの映画をボイコットすべき といった極端な意見まで跋扈したそうで

php13

いやはや ホント SNSって、、、 と気分が重くなりました


ニコールはこうした意見に対して

⺠主主義と⽶国憲法を信頼していることを強調したかっただけで
発⾔はあくまで制度としての⼀般論を述べたにすぎない

と釈明したそうです

さらに SNSでの批判について聞かれると

それには関わらない 私の発言はシンプルなものよ と
それ以上の言及を避けたそうで

ニコール 大人の対応ですね!



確かに アメリカ国民が民主主義で選んだ大統領なのだから
いまさら 彼を大統領として認めない などと言うのも
なんとなく変だよなと 書き手は思います


でも 大統領の就任式直後に
こうしたウイットに富んだ反対デモが行われるのは
これもまた 健全な民主主義の一端ではないかとも思います


php14

でもなあ 当のご本尊はスピーチで
デモクラシーのデの字も語らなかったからなあ、、、


この先 世界はどうなっていくのでしょうね?



2016.11.11更新

知性とか教養とか そんなものはどうでもいい
そんなもので 金が稼げるわけではないだろう?

独善的でも 性格が悪くても 品がなくても 差別主義でも
そんなことは 別にかまわない

奴が 今の閉塞感にあふれた日常を変えてくれるのなら

という思いを持つヒトの方が多かった ということなのでしょうね


いやー アメリカ大統領選挙 びっくりしましたね!

trp1

今年は既にBrexitでびっくりさせられましたが
まさか トランプが勝つなんて 全く予想すらしていませんでした

びっくりぽん!(苦笑)


フロリダの票が開き始めた頃 CNNのHPを見ていたら

開票結果を表す地図で
最初は都市部がクリントンの青色になり 優勢でしたが

そのうちに 周辺がどんどんトランプの赤色に染まっていき
オーランドやマイアミなどの大都市周辺以外は
全て赤になってしまいました


trp2


要するに 都市部ではクリントン支持が多いけれど
それ以外の地方の町では 圧倒的にトランプ支持が多いということで
トータルでは トランプに軍配が上がってしまう

こうしたことが 他の州でも次々に起こっていて

こりゃ ひょっとしてトランプが勝っちゃうの?

と半信半疑になりはじめたら ホントに勝っちゃいました(笑)



週末に NHKやNHK-BSで 大統領選の特番を放送していて

いずれの番組でも
トランプを支持する人々にフォーカスを当てて分析していたのですが

trp3


こんなことを言っては 大変失礼なのですが

意外に理知的に きちんとロジカルに話をする人たちが支持していて
そんな人々が かなり盲目的かつ熱狂的に 彼への支持を語るのですよ

メキシコとの間に壁を作るなんて ホントにできると思いますか?
という問いに

彼なら絶対にできる なんて 自信満々に答えている

あれには 相当びっくりしました!


それから BSフジのプライムニュースの選挙特番では
外交評論家の岡本行夫さんが アメリカ現地での印象を語られていて

大学や企業で会う人達は ほぼ全員がヒラリー支持だけれど
街中の飲食店などに入ると
今度は地元の人のほとんど全員がトランプ支持で

そのギャップに驚いた と言っておられ

ふーん 現場はそんななんだ~ と これも意外に思っていましたが

まさに 地元に暮らす人たちが 軒並みトランプに投票した結果
こうした結末を迎えたということなのでしょう



ワシントンポストに 選挙結果のデータ解析が出ていました

五大湖周辺の 鉄鋼や炭鉱が廃れて 職を失った白人が多く住む
ラストベルトと呼ばれる地域で
まさにトランプ旋風(赤の矢印)が巻き起こったことが解ります

trp4

この地域に住んでいるのは
大学に進学しなかったり中途退学したりの 怒れる白人たちで(青色)

まさに今回の選挙は 怒れる白人の反乱だったのですね

trp5



こうした予想外の結果に 世界はさまざまな反応をしています

まずは EU

ドイツのメルケルや フランスのオランドは
自分たちの価値観や哲学とトランプのそれとの相違に
警戒感を隠せないようです


そもそも アメリカ人が嫌いなヨーロッパ人は少なくないと思う

アメリカ人が 旅行でヨーロッパを訪問するとき

ガヤガヤと集団で 自分たちの価値観をそのまま持って来て
歴史にも文化にもリスペクトすることがないことが多いためか

アメリカ人は 唾棄すべき粗野な人種と
ヨーロッパ人は 腹の底では感じているかも、、、


trp6

その典型が トランプのような人物である

そんな風に感じているヨーロッパ人は 意外に多いのではないでしょうか?


一方で フランスのルペンは大歓迎しているし
プーチンも大喜びしているとか

ヒラリーよりトランプが大統領になる方が
アメリカ・ロシア関係は上手くいくと考える国際外交専門家は多いようです

フィリピンのドゥテルテ大統領も
ヒラリーでなくトランプなら 喧嘩するのを止めるといっているようです


ニュースが入って来ないけれど
アラブ世界の人たちは どう感じているのかな?



ということで 世界には
ヒラリーが大統領になるより良いと感じている人達が少なくないようですが

そうした人はアメリカでも多かったから こうした結果になったのでしょう


もしロバさんチームの候補が ヒラリーではなかったら
アメリカはここまで大胆なギャンブルの道を選択しなかったのかも?

とも思います

trp7


ヒラリーは ただひたすら
ガラスの天井を打ち破って 女性初の大統領になりたかった

その気持ちはわかるけれど
大統領になって何がしたいのか が見えてこなかったし

多くの人の心を魅了する力に 欠けていたようにも思います

多分 それって天性のものなのでしょうね
そこが 名うての人(女も?:笑)たらしだった旦那との大きな違い


それに 同性からの票も予想していたより少なかったようで

白人女性に限れば トランプに投票した人の方が多かったし
若い女性はヒラリーを支持しなかったそうで

それでは 勝てませんよね、、、


エスタブリッシュメントの象徴
というとらえられ方をされたのも不幸だったし
メール問題などで嘘つきイメージがついたのも辛かったけれど

きつい言い方かもしれませんが 身から出た錆かも、、、


一方で ディベートで
ヒラリーが理路整然とトランプの恥部を論破している最中に

思わずトランプが 苦虫を噛み潰したように語った

Such a nasty woman なんて嫌な女だ!

trp8


あれ 女性の間では不評だったようですが
溜飲を下げたアメリカ男児は 実は少なくなかったようにも思います(苦笑)



さて ドナルド・トランプが幕を開ける新しい世界
一体 どんなふうになるのでしょう?

開いてしまった パンドラの箱


怖いようでもあり ちょっと楽しみなようでもあり?(苦笑)


でも 彼が本当に
グローバリズムの”終わりの始まり”の堵をつけられるなら
それはそれで面白いかも

なんて ひねくれ者の書き手は思ったりもするのですよ 




ところで トランプの勝利が確定したあとに

トランプに票を投じた人たちが
まさか ホントにトランプが大統領になるなんて 思ってもみなかった

と語っていたのも 印象的でした


これ Brexitのときも同じでした

素晴らしきかな 民主主義(ポピュリズム?)(笑)



2016.06.25更新

イングランドの国民投票 ホントにBrexitしちゃったのですね!

うーん まさか本当に離脱するとは 思ってもいませんでした

びっくりです、、、

62301


昨日は何人かの患者さんたちとも 診察の合間に驚きを共有しました

投票日が雨だったからじゃない? と言われていた方もいたし
なんとなくこうなりそうな予感もあった と言われていた方もいました


テレビはずっと BBCとCNNを見ていましたよ

62302

コメンテーターの人達の表情が いつになく固かったのが印象的でした

62303


BBCの画面の下の方に 地域別の残留・離脱の割合が表示されていましたが

ロンドンとかニューカッスルとか
名前に馴染みがある地域では みんな残留派が優位なのに

聞いた言葉ないような地域では 逆に軒並み離脱派が優位で

地方の方々は 本当に現状に憤っておられるのかな と思いました


そして 良くも悪くも これが国民投票 これが民主主義
 
と認識しましたよ(苦笑)

62307


書き手もこの問題には興味があって
ブログでもNHKの特集番組雑誌の記事について紹介しましたが

最後は残留に落ち着くのかな と予想していました

62306

 

特に キャンペーンの終盤に悲しい事件もあったので
あれが影響して 彼女の死は無駄にならないかな とも思っていましたが
そんな日本人の浪花節は 通用しませんでしたね(苦笑)


個人的には ブログにも引用した ミックジャガーの

離脱は短期的には有害だろう
20年ぐらいの長い目でみたら 有益な結果になるかもしれない

というコメントが とても印象に残ります


三下り半を突き付けたイングランドも 突き付けられたEUも
災い(?)転じて福になるように 頑張って交渉して欲しいと思います



それにしても 時代の変わり目であることは間違いありませんね
価値感が変わった日 でもあったかもしれない

CNNの女性キャスターは
今まで生きてきた中でいちばん衝撃的な日だ と語っていました

62304


再度 個人的な意見で恐縮ですが
グローバリゼーションに関しては ちょっと疑問に思う点もあり

EUの理念も
ファーイーストの黄色いサルには理解するのが難しい面もありました

だから ミックが語ったように 今回の決定は
もしかしたら 20年後に有益性を得るためのスタートなのかもしれない
と思う面もあります


ただ たとえ極東の黄色いサルでも
現行の世界を仕切る価値観の枠組みのなかで生きている一員ですから

Brexitが世界に与える影響については 憂慮すべき点も多いと感じます


為替やマーケットは しばらく激震が続くでしょうし

もしかしたらこの流れで 秋にはトランプが大統領になるかもしれないし?
(昨日 彼はなぜかスコットランドにいたのですね)

62309

来年のフランス大統領選では ルペン女史がフランスを率いることになり

次はFrexitよ! なんて言っちゃうかもしれない?

62310


それより前に スコットランドはもちろん 

62305

カタルニアも 北イタリアも独立するかもしれない


そして 今回の根本的な原因となった移民問題は解決されていない


患者さんのひとりが こんなことを言われていました

いずれにせよ しばらく世界は あまり平和な状態にはなりませんね


書き手も 妙に複雑な気持ちでいます

ホント 世界はこれから どう動いていくのでしょう、、、


今日はあまり驚いたので いつものネコブログはスキップでした
ネコブログファンの読み手の皆さん ゴメンナサイ(笑)



2016.06.20更新

イギリスのEU離脱の是非を問う国民投票は いよいよ今週行われますが

brexit81

世論調査では 予断を許さない状況のようです

それに先週末には 残留派の国会議員さんが狙撃されて亡くなられて
ちょっと衝撃的なニュースでした

とても憂鬱な気分になりました、、、


さて 前回はNHKの報道特番を見た感想を書きましたが
その後に読んだWedgeという雑誌の記事に
こんな興味深いことが書かれていました


離脱派の割合が残留派のそれを10%以上高いグループの属性は

*50歳以上
*大学まで行かず 中等教育で修了している
*熟練工 失業者
*イングランド地方在住

brexit82



逆に 残留派の方が10%以上高いグループの横顔は

*18~39歳
*大学卒業者
*管理職・専門職
*スコットランド アイルランド ウエールズ地方在住
*ロンドン在住

brexit83



離脱を主張する人々のプロファイルを見て 驚きました

これって 最近 どこかで見たことがあるプロフィールです

そう アメリカ大統領選挙で 
トランプを支持している人達のプロフィールに まさにそっくり!

brexit84



記事では この結果は
イギリス社会が完全に二極化している現実を見事に浮き彫りにしている
と 指摘していて

離脱派の特徴は
*高齢者 か 低学歴
*労働者 か 失業者
*そして 白人の生粋のイギリス人

アメリカでトランプを支持している人達の
*白人
*男性 
*低所得者や失業者 大学で学んでいない

といった特徴に 
まさにかぶっているます

イギリスでもアメリカでも
現在の社会に怒りを有している 白人のネイティブが
EU離脱運動や トランプ支持運動を 担っているようです


想像するに そうした人たちは
かつては社会の中流を支える役割を果たし 
それなりに満足した生活を享受できていたのに

現代社会を席巻するグローバリゼーションに上手く適合できず
今や移民に職を奪われたり 低賃金にあえいでいたりで

昔は良かった的な 
懐古主義的な価値観を持つに至った人々なのでしょう

だから 現在の社会を牛耳るシステムには納得がいかない


Brexit現象を NHKの特番で取り上げていたように
地政学や歴史の視点や 
イギリス人のメンタリティといった側面から解析すると
それはそれで面白かったのですが

今回の記事のように 生々しく(?)分析されると
面白いなんて言っていられないというか 声が出なくなる

なるほど~、、、


少し趣が異なりますが ヨーロッパ各国で最近見られている
極右 極左政党の進出ぶりも
Brexitやトランプを支持する人々と重なる部分があるのかもしれません

brexit85



多くの人達が 現在の社会を動かしているシステムに対して
不満や怒りを抱き NOを突き付けようとしている現実は 
共感するかしないかは別として 認めざるを得ない

そんな時代なのですね、、、


Brexitに話を戻すと イギリスのタイムス紙は
43歳を境にして残留派と離脱派の割合が逆転すると分析していて

「EUの中のイギリス」で育った若年層

イギリスやアメリカが 戦後秩序を主導した時代に郷愁を覚える中高齢層

意識の隔たりは大きいとしています

brexit86

そして 国民投票当日の天候要因などで 当日の投票率が伸びなければ
中高齢層主体の離脱派に有利に働くと予想していて


うーん イギリスの国民投票

brexit87



そして11月のアメリカ大統領選挙

brexit811


いったい どうなっていくのでしょう


そして そんな世界的な潮流は 日本にも及んでくるのでしょうか?

不安というと変ですが
正直なところ なんとなく微妙な心持ちになってしまいました、、、



ちなみに ミック・ジャガーは こう言っているそうです

離脱は短期的には有害だろう
20年ぐらいの長い目でみたら 有益な結果になるかもしれない

poulmic

マイヒーローのポールのコメントは

どちらにするかまだ決めていない 最後には最良の結論が出るさ


うーん ミックに座布団1枚でしょうか?(笑)


前へ

entryの検索

月別ブログ記事一覧

カテゴリ

高橋医院 メールでのお問い合わせはこちら 高橋医院 メールでのお問い合わせはこちら