左利き肝臓専門医ブログ

2018.09.10更新

先日 プチ嬉しいことがあって 実は神様に会ったのです

たまに浮気をするのも いいものですね?(笑)


たまたま ぽっかりと空いた時間ができたので
いつもの行きつけとは違う本屋さんで
その空いた時間を過ごすことにしました

本屋さんのディスプレイには そのお店の個性が滲み出ていて
普段行かない本屋さんで
書棚に並ぶ本達を眺めながら店内を徘徊するのは面白いです

あ この本をこのコーナーに持ってくるわけね とか
そんな新たなアイデアに出会うというか
既成の枠組みが壊されるのを楽しむ感覚です(笑)


で どこの本屋さんでも必ず立ち寄る美術書コーナーを徘徊していたら

そう 神様に出会えたのですよ!

石鍋真澄さんが書かれた ベルニーニ:バロック美術の巨星

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美術書なのに 歴史書が得意の吉川弘文館から出版されている
という変わり種ですが

1985年に初版が出てから 廃版に近い状態になっていて入手が困難でした


誰にとっても 自分だけの神様のような存在がおられると思いますが
書き手のマイ神様の筆頭は

バロックの都・ローマの街並み

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サンピエトロ寺院

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サンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア教会の
コルナロ礼拝堂にある 聖テレジアの法悦

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ボルゲネーゼ美術館にある アポロンとダフネ

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などを創った

17世紀のイタリアの彫刻家 ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ

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ミスター・バロックとでも言えるような存在の芸術家です


でも ベルニーニに関する書籍 特に評伝は 和書では全くなくて
唯一の存在が 石鍋さんが書かれたこの本でした

だから 書棚にこの本がいるのを見つけて
まさに神に出会ったような、、、そんな気分になりました(苦笑)

思わず手にとって開くと 初版本が復刊されたもの

初めて読む本に挨拶するときの常として 先ずあとがきに目を通しましたが
初版時のあとがきと 復刊用に書かれたあとがきが併記されていて

その内容や語り口は
この本を発見できたプチ興奮を維持するのに充分なものでした

長年にわたり恋焦がれていた憧れの女性に出会えた

そんな気分でしたね(笑)

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すぐに読むのはもったいないなあ、、そんな気分でしたが
でも我慢できずに 神様の生い立ちの部分を少しかじり始めましたが

ベルニーニは モーツアルトと並び称されるほどの早熟の天才で
7歳にしてすでに 見事な出来栄えの最初の彫刻作品を制作していたようです

栴檀は双葉より芳し

神に選ばれた人は 世の中にはいるのですね

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そんなベルニーニが
いかにして栄光と挫折の生涯を歩んでいくか

いずれブログで 微に入り細に入り紹介したいと思います

 

2018.03.05更新

凄いタイトルに魅かれて
思わずここに訪ねてこられた読み手の方 おられますか?(笑)

島田雅彦さんが書かれた 深読み日本文学 という新書を読みました

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島田さんの文学作品は 未だ読んだことはないのですが(ゴメンナサイ!)

いつぞやご紹介した 谷崎の春琴抄にまつわる番組
(最近 再放送されていましたよ! リクエストが多いのかな?:笑)

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いろいろなところでのコメントのユニークさで
島田さんには興味があったので おもわず買ってしまいました


日本文学史を

*色好みの日本人 源氏物語

*ヘタレの愉楽 西鶴と近松

*恐るべき漱石

*俗語革命 樋口一葉

*ボロ負けのあとで 太宰治 坂口安吾

*現代文学の背景 世代 経済 階級

*テクノロジーと文学

といった とてもキャッチーで魅力的な切り口で語るのですが


そのなかの白眉の1章が エロス全開 スケベの栄光

もちろん 谷崎文学の賞賛です!(笑)

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かの番組でも 島田さんは礼賛されていましたが

*源氏以来の伝統がある 日本固有の文化でもある“色好み”を
 20世紀に見事に再現して見せた

*西洋近代の性にまつわる最新の科学的・文学的知見を
 自分の変態性 日本文化の色好みの伝統を うまく調和させて
 世界文学にまで育て上げた

*世間から嘲笑されようとも 侮蔑されようとも
 確固たる意志を持ち 愚行とも思えかねない色好みをエスカレートさせ
 戦時中の軍部の圧力にも屈しなかった

*視覚のみならず
 嗅覚や触覚といった 言語化しづらい五感の表現を 敢えて駆使して
 圧倒的なスケベの描写を極めた

*近代以前の文学の伝統でもあった 口承文学
 声に出して言葉を読む音読の重要さを 再認識させた

などと 賞賛の限りを尽くします(笑)

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そして 谷崎文学の良き読者になるためには

*根っからのスケベであること

*既成の道徳観に縛られない 人間を愛する寛容さを持つこと

*漱石を好むような  悩める知識人であってはならない

*常に何かを崇拝し続け その対象を節操なくコロコロ変えること

*権力と  一切の関わりを持たないこと

*老いても  なお悟らないこと

といった条件を挙げています

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どうです?
読み手の皆さんは 良き谷崎読者になれそうですか?

書き手はもちろん、、、?(苦笑)


そして最後に

谷崎がもう2~3年長生きしていたら
間違いなく 川端より先に ノーベル文学賞を獲ったであろう
と語ります

谷崎の独特の美の世界は 特にイタリアでの評価が高かったそうで
なるほど! という感じもします(笑)


ちなみに 当時 谷崎 川端 三島の3人が
ノーベル文学賞の候補とされていた理由として

同性愛を積極的に作品世界に取り入れていた点があり
それが世界の文学世界に高く評価されていた可能性があるそうです

宗教の縛りがない日本では 古来からの色好み文化も相俟って
同性愛が堂々たる文学テーマとして取り上げられていて

それが 当時の世界にとっては 先進的なものの見做されたそうです

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そうなんだ~

なんだか ちょっと 面白いですね!


まあ 確かに 漱石も 大江さんも 良いけれど

やっぱり ねえ?(笑)


この島田さんの 日本文学史

谷崎礼賛以外にも 興味ある指摘が随所にあって

*雅 と 野蛮 は 決して矛盾しない概念で
 古来の雅とは 暴力的で破壊的なものも含んだ複雑な美意識であった

*太宰が描く世界は はまると危険でもあるけれど
 絶望は 最初は苦いけれど 噛みしめると結構甘くなることを
 教えてくれる

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*世代交代を推し進めるとき ひとつ前の世代との確執の過程で
 二世代前を ロールモデルや理想とする傾向がある

*文学は経済と連動している
 日本の経済規模 世界経済におけるポジションにより
 書かれる小説の中身が ずいぶん変化してきた

*文化は多様性を失うと衰退するが
 多様性の確保に必要なのは
 歴史に学び それを応用してリニューアルすることである

などといった
文学以外の世界にも関わる事柄についても言及されています

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新書だったので ササッと読めて

なおかつ 谷崎礼賛のみならず(笑)
色々と面白いコンセプトに接することも出来て
読後にお得な気分になりました!


うーん それにしても 最近 文学を読んでいませんねえ

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カズオ・イシグロさんも パスしちゃったし

人生に潤いがなくなっちゃうかな?(苦笑)



2018.01.12更新

書き手は自分では意識しておらず
糖尿病専門医さんに指摘され 初めて気がついたのですが

絵画や美術品などを見るとき
「これは良いね」とか「これは美しい」と感嘆するのは

青色の場合が 圧倒的に多いそうで

うーん 確かにそう言われれば 青は好きな色かもしれません

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で そんな “ブルーフェチ” (笑)の書き手の心をつかんだのが
セーヴル展で展示されていた これらの作品でして

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今回の企画展を観て 初めて知ったのですが

セーヴルの代名詞とも言える色は 深く美しい青色

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なかでも

「王者の青」(bleu de roi)
と呼ばれる 深みのある宝石のような青色は
まさにセーヴルを代表する特徴的な色で

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酸化コバルトを顔料として 熟練した職人たちの手により作られました

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うーん ブルーフェチの心が疼きます(笑)


セーヴルで磁器が焼かれ始めた初期には
まだカオリンが発見されず 硬質磁器を作ることはできませんでしたが

逆に軟質磁器では 硬質磁器より鮮やかな発色が出来たので
前回ご紹介した ポンパドール・ピンク をはじめとする
さまざまな美しい色をした磁器を作れたそうで

王者の青も まさにその時期に開発されたそうです


さらに 王立製陶所の特権として 24金を用いた装飾が許されたので

深いブルーの周りを 燦然と輝く優雅な模様で飾ることができ
ため息が出るような美しい作品が生まれました

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ホント きれいですよね、、、

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セーヴルには 3種類のブルーがあります

@ファットブルー

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深い瑠璃のブルー
まさに「王者の青」と称される 他の追随を許すことの無い濃紺色で

コバルト焼成を3回繰り返すことで
深みのある均一なコバルト地を作り出します


@クラウデッド・ブルー

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夜空に雲を表現したような ぼかし技を用いたコバルトブルー

セーヴルで最も古いブルーの技法だそうで

コバルトを彩色・焼成したあとに さらにコバルトの絵の具で彩色し
こすり職人・たたき職人が その絵の具を 焼成前にこすり取ることで
深遠なぼかしが表現できるそうです


@アガサブルー

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明るく華やかな水色

水色というには安直すぎ
ターコイズというには軽すぎる独特の色合いで
もっとも繊細な技術が必要とされるため 非常に高価だそうです


斯界では クラウデッド・ブルーの人気が高いそうですが

書き手はなんといっても 王者の青 が好みです!

見ていて飽きません

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もちろん 金の装飾が施されたものもきれいですが

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シンプルな濃紺も 甲乙つけがたいくらい美しいと思います

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それにしても
セーヴル陶磁器展で こんな新たな発見に出会えるなんて びっくりです!

世の中 まだまだ勉強しないといけないことは沢山あります(笑)

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うーん 青の世界は深いですね!


2018.01.08更新

サントリー美術館で開かれていた

セーヴル 創造の300年展 を見てきました

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フランスを そしてヨーロッパを代表する磁器である セーヴル

ヨーロッパの磁器と言えば マイセンらいしか知りませんでしたから
セーヴルの予備知識は全くなし

興味本位で ちょっと どんなものか覗いてみましょう
という感じでしたが(笑)

でも これが 予想していた以上に 面白くて 良かったのですよ!


なんといっても 最初の展示品がコレですから!

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マリー・アントワネットのバストを模したと言われる 乳房のボウル

実際にミルクを飲むのに使われたそうですが

ドキッとするようなフォルムだけでなく
セーヴル初期の軟磁器時代の特徴の
美しい白色と上品な紫色のコントラストが  見る者の心をつかみます


教科書的にセーヴルの歴史を紐解くと

17世紀 シルクロードから運ばれてきた  中国の陶磁器の美しさに
心を奪われたヨーロッパの人たちは

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自分たちもあのような磁器が作れないかと  試行錯誤を繰り返し

やがてドイツのマイセンで ヨーロッパで初めて白磁の焼成に成功し
ヨーロッパにおける陶磁器作製の歴史が始まります


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フランスは マイセンに後れをとっていましたが
やがてマイセンの秘法が 外部に漏れるようになり
18世紀中頃から フランスでも陶磁器の製陶が始まります

そこで ベルサイユのほど近いセーヴルに王立製陶所を作り
一流の画家彫刻家絵付師品質管理担当者などを雇用して
セーヴルの名を世界にとどろかせたのが

誰あろう
ルイ15 世の寵妾 あの ポンパドール夫人 なのですよ!

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いやー 知りませんでした!

ポンパドール夫人は有名なので ご存知の方も多いと思いますが

平民階級の出身ながら
際立った美貌に加え その深い知性と教養により ルイ15世に見染められ
24 歳の若さで 公爵夫人にまでのし上がり
時の政治・経済・文化に 大きな影響を与えた女性です

書き手は昔 ポンパドール夫人に興味を持って
彼女に関する本を 何冊か読んだことがありますが


自ら文化サロンを主宰して 多くの文化人たちを援助して
文化の興隆に大きく貢献したのは スゴイと思い

そのサロンは どんな雰囲気だったのかなと
思いを巡らしたりしたものです(笑)

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で 彼女が育てた文化こそが ロココ文化

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ブルボン王朝末期の 果物が熟しきる前の 爛熟の極みのような文化

富と権力の象徴で いかにも貴族趣味
豪華で 優雅で 官能的で 女性的で そして 退廃的

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まさに マリー・アントワネットが暮らした時代です

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書き手は この手は 決して嫌いではないのですが(苦笑)

セーヴルの陶磁器も ロココの粋 とも言える特徴を有していて

ブルボン王朝末期の
鼻持ちならない贅沢なベルサイユ宮廷文化を
普段使いの食器や装飾品として 優美に華やかに彩っていたわけです

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曲線的な形をした壷や皿や
その名も「ポンパドール・ピンク」を地色にした
カップやポンポニエールが その典型例ですが

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このピンク

ポンパドール夫人のお気に入りだったようですが
あまりに高価で 色の調合法も複雑だったので やがて廃れたそうです


そうなのか

ポンパドール夫人のサロンや 彼女が興したロココ文化には
書き手も 大いに興味も馴染みもありましたが

セーヴルの陶磁器がそこに絡んでくるとは 知りませんでした


でも それ以上に 書き手の興味をひくものがあって、、、



2016.04.08更新

そりゃ 書き手のことでしょ 
なんたって堅物だから?

なんて つまらない冗談はさておいて(苦笑)


前回のブログで 
ルビー サファイア エメラルドが登場した流れで
「世界でいちばん硬いもの」とくれば そりゃ あれですよね!

その語源は ギリシア語の「征服できないもの」だそうで

確かに書き手と同じで 堅物なので征服なんてできません? 
(しつこい?:再苦笑)


で 世界には その堅物があしらわれたものがたくさんありますが
なかでもいちばん豪華とされているものが これ

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ロシアの女帝 エカテリーナ2世が造らせた王冠

5000個以上の堅物があしらわれているとか

頭にかぶると 重いのかな?(笑)


ということで 世界でいちばん硬いものの正体は
そう その光輝く美しさで 世の人々を惑わすダイヤモンドです


ダイヤモンド
 
この世でいちばん硬いわけですから 
硝子や鏡にも 平気で文字が書けたりします

昔の王侯貴族の貴婦人たちは
指輪にしつらえられた大きなダイヤモンドで
部屋の姿見の鏡に 愛人への別れのメッセージを記して
愛の巣をあとにしたとか

うひゃー 格好いいですね!
ルージュの伝言ならぬ ダイヤモンドの伝言!(笑)

でも 確かに ダイヤモンドは美しいです、、、

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ダイヤモンドのクオリティを表すのに
 
4C : カラー カラット(重さ) クラリティ(透明度) カット

が用いられますが

4Cのなかで 唯一 人の手によって変えられるのが 
カット 研磨です

ダイヤモンドは 
表面で光を反射するし
光の透過性が高いので そのものの内部に侵入した光が 
底部で反射して外に出てきます

そうした光の複合をとらえるときに
どのようにして表面を研磨すれば いちばんの輝きが得られるか?

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ダイヤモンドのカットデザイナーたちは
それを考えて 何面体にしたらいいか 研磨のデザインを考えます

いちばん有名なブリリアンカットは 58面体だとか

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ふーっ どうやってデザインするのでしょうね?


それにも増して興味深いのは
そんな堅物を どうやって研磨するかということ?

書き手は全く知りませんでしたが

なんと ダイヤモンドの粉末を油で溶いて
それを回転盤の上に塗って 回転盤を高速回転させて
そこに原石を接触させて 研磨するそうです

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うーん なんだか 気が遠くなるような作業ですね

これは まさに職人芸の世界だなと痛感しました

世の人々を惑わせるのは それなりの理由があったのですね


でも 書き手には疑問が残ります

研磨用の回転盤に塗られるダイヤモンドの粉末は
どうやって作られるの?

こりゃ アントワープにでも行って 
勉強してこないといけないかな?(笑)

ダイヤモンド 奥が深そうですね!


2016.04.04更新

もう昨秋のことになりますが
上野の国立東京博物館で開催されていたブルガリ展を見てきました

上野の山は銀杏がきれいに色づいていましたが 
道に落ちた銀杏の実が踏みつぶされて あの独特な香りが漂っていて
ちょっと苦手でした(苦笑)

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博物館の前の広場では 伊賀上野NINJAフェスタが開かれていて
たくさんの人が伊賀牛の露店などを楽しまれていましたが

そんななかで伊賀のゆるキャラを発見!

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お名前は ハイクちゃん だそうで
なぜにハイクちゃん?と思ったら

伊賀は芭蕉の故郷だそうで 勉強不足で知りませんでした

俳句と忍者の郷 伊賀上野 いつか訪れてみたいです



で ブルガリ展

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この表慶館では 以前にカルティエ展も開かれていましたね

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ブルガリは創業131年 

初代はギリシアからイタリアに移住された方だそうで 代を経るにつれて 
さまざまな色の石をふんだんに散りばめた 
色鮮やかなデザインの宝飾品を作るようになり

それが目玉となって 
カルティエなどの老舗宝飾メゾンに肩を並べるようになったとか

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宝飾業界では 伝統的に
五大宝石
(ダイヤモンド ルビー サファイア エメラルド アレキサンドライト)
をメインに使うことが多く

アメジスト トルコ石などの半貴石と呼ばれる石を使うことは
稀だったようですが

ブルガリはそんな伝統を打ち破って 美しいデザインを作り上げ
それを売り物にしてのし上がっていったそうです

確かに鮮やかな色使いは ブルガリならではですね


それとカボションカットと呼ばれる 
石を大きな丸い山形に整えて研磨して 
光の反射ではなく 石そのものの光沢を生かすカットを多用したのも
ブルガリのオリジナルで

看板に出ているこのサファイアは まさにカポションですが

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老舗メゾンからは「品がない」と揶揄されたそうです

まあ 新興に対するそうした老舗の反応は どこの世界でも同じで
容易に想像できますね(笑)


で 陳列されたさまざまな美しい宝飾品を見ていきましたが
書き手がいちばん美しいと思ったのは 何といってもこれ

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セブンワンダーズと呼ばれる エメラルドのネックレス

カラーもカットも大きさもほぼ同じの
7つの大粒エメラルドが用いられているもので 見事な美しさでした

これには ちょっと ため息が出ましたよ(笑)


エメラルドの原石は 全てが緑色に輝いているわけではなくて
ほんの一部が緑色なのだそうですね

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だから このように同じ色で同じ大きさの石が
7つも揃うのは珍しいことだとか

なるほどね ジュエリーの世界は知らないことだらけです


で 個人的には カボションはあまり好みではないかも

やはり宝飾品は 
細かい細工や巧妙なカットが施された 光の反射により輝くものが 
美しいと思います


あと ちょっと面白かったのが
一緒に行った方が 展示されている作品を見ながら

「わー これ 首が細くないとムリだわ」 とか
「身につけると重そうね」 

といった感想を述べられていたことで

後日 テレビ番組でブルガリ展のレポートをしていましたが
やはり女性は同じような感想を述べられていたので 笑えました


ジュエリーを 
男性は芸術品として観る 
女性は装飾品として観るのかな?

またも 気に恐ろしきは ジュエリーとなんとやら でしょうか?
(こんなことを書くと また怒られそうだな:苦笑)


ところで ダイヤは別格として

ルビー エメラルド サファイア 
どれがいちばん美しいと思われますか?

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「重そう」と言われていた方にきいたところ
「全部」 と答えられていました(笑)

個人的には 今回のセブンワンダーズが印象的だったので
どれかひとつと言われたら エメラルドかな


ドレスデンのレジデンツで 
ザクセン選帝侯のジュエリーコレクションを見たことがありますが 

全く同じデザインの
ティアラ ネックレス ブローチ イヤリングなどのセット

ルビー エメラルド サファイアのそれぞれを用いた3組が
並んで展示されていて あれは圧巻でした  

思わず息をのみましたよ!


ルビーの赤 サファイアの青 エメラルドの緑

いずれも透明感がある深い色合いで じっと見ていると引き込まれそう

ジュエリーには 
正気を失ってしまいそうな妖しさがあるような気もします


そういえば ブルガリと言えば
毎年クリスマスには ヘビが登場しますね

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展示されていた宝飾品にも こんなヘビがいました
(これ 時計です)

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それにしても こんなのを身につけるとは 
女性の方々はやはり大変ですね?(笑)



2016.01.21更新

生まれて初めて参加したサイン会の続きです

古井さんは執筆中の葛藤について語り始めました

「書いていると 自分離れしてくる というか
 自分とは違うところから 声が聞こえてくることがある

 そして大抵の場合は その声に従った方が面白いことが多い
 声が聞こえないときは 聞こえてくるまで待つのですよ」

作家がものを書かれるときは そんな感じなのか
まさに 言葉を紡ぎ出す という作業なのでしょうか?

なんとなく理解できるような気もするけれど
でも 実感することはできません、、、


「自分のことは 自分がいちばんわからない
 自分のなかには 自分が知らない色々な自分がいるのですよ」

うーん 精神病理の世界とクロスするような、、、

でも 芸術家はそうなのでしょうね

こういう非日常的なわけのわからない話は たまに聞くと面白いです(苦笑)

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さらに古井さんは こんなことも語られます

「表現者というものは 
 感じたもののダイレクトな表現を貫くべきか 
 それとも 感じたものを解釈してから表現するべきか

 どちらの立場に立てばいいのだろうと思うのですよ」

そりゃ 解釈なんかしてはダメですよ 文学なのだから
いや 解釈することこそ 文学でしょう?

そんなことを思いながら聞いていると 頭の中がこんがらがってきます(苦笑)

インスパイアされた気持ちを ナマで出すか 料理して出すか
どちらがいいのでしょうね?


又吉さんが 匂いに関する話題を振ると 古井さんはこう反応しました

「視覚というものは 
 最初から能動的に対象に働きかけてしまうので面白くない

 それに対して 聴覚や嗅覚は
 向こうからやってくるものを感じる受身なものなので

 忘れられないし興味深い」

「私は空襲のときの匂いを 恐怖の匂いとして憶えている
 けれど 今でもときどきその匂いが甦ることがある
 世の中には 見えない形の恐怖が潜在しているのかもしれません」

こんなことを ニコニコと笑いながら語られるのですよ

全く 浮世離れというか 非日常の極みというか(笑)


でも 書き手には 
古井さんが語られた「視覚と聴覚の差異」に関するニュアンスは 
なんとなくうなずけるところがあって
心の中でニタニタしながら頷いているところもありました

なんだかちょっと 危ない世界ですね(苦笑)


古井さんが又吉さんに気を使われて
舞台で演じることと文学を書くことの共通性の話題を振ります

「どこからどういう自分が出てくるかわからないから面白い」

「思い通りにうまくいかないとき なんらかの破れがあるときの方が 
 結果としてはいちばん面白くなる
 筋書き通りに運んでしまうと 結局はつまらなくなってしまう」

そうね 確かに文学は “破れ” があった方が面白いかもしれません

というか 
そういうことを意図して語ろうとするのが 文学なのかなとも思います

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トークショーの最後は 作家らしく言葉に関する拘りの話が展開されました

又吉さんが
「古井さんの文学で好きな理由は
 文章が説明をしていなくて 雰囲気を感じさせるから」
と語られましたが

それに対する古井さんの回答が予想外で面白くて

「それは 僕が叙述が下手だからです
 だから感覚的な文章になるし 詩の方向に流れてしまう
 叙述力のある人がうらやましくて」

なるほどねえ 

でも そこが古井文学の魅力じゃないの? と思って聞いていたら
古井さん こう続けました

「言葉というものは それ自体が矛盾を嫌うものなのですよ
 だから 言葉で表現するのは難しい
 それが故に 感覚的なことは頭で書いていてはダメで 
 体で書かないとうまくいかない」

うーん わかるような わからないような

情を理で表現することは難しい ということでしょうか?
でも 文学の表現手段は 言葉しかないわけだし

そこが 文学者の葛藤なのでしょうか?

頭でなく体で書く  うーん、、、

書き手は古井さんの語りを聞いて 考え込んでしまいました


でも 最後に古井さんの世界の真骨頂を見せていただき気がして
なんとなく心地よかったです


トークショーが終わり 又吉さんが退場されて 
古井さんのサイン会になりました

又吉さんのファンが多いのかなと思っていましたが
ほぼ全員がサイン会に残っていたのでびっくり

前の席に座っている方から順番だったので
後ろの方に座っていた書き手は小一時間待つことになりましたが
待っている間 古井さんが語られたことを思いかえして 
ひとりでなんとなく頷いていました(笑)

100人近くサインされてお疲れ気味の古井さん

サインをしていただいたときに
「100歳まで書き続けてください」とお声をお掛けしたら
「そりゃムリでしょう」 と笑って答えてくださいました

でも 古井文学信者としては
100歳の古井文学の世界 是非とも堪能したいです!

どんなふうに
 人と人との関係を 表現されるのかな?


生まれて初めてのサイン本 大切に持って帰りました

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2回にわたり かなりオタクな 意味不明な話題にお付き合いいただき恐縮です 
どうも失礼致しました(苦笑)

でもね 文学って大切だと思うのですよ

そうえいば 最近 あまり文学を読んでいないなあ

あ 春琴抄を読み直したか(笑)



2016.01.20更新

去年の夏の話題で恐縮ですが

生まれて初めて サイン会なるものに参加してきました!

AKBの握手会ではありませんよ!(笑)

ちょっと立ち寄った八重洲ブックセンターで 目にとまったこの広告

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定員100人と記されていたので大丈夫かなと思い問い合わせたら
まだ空きがあったのですぐに申し込んだ次第です

書き手がいくらミーハーだからと言って 
芥川賞をとられた又吉直樹さんに興味があったわけではありません

申し訳ないですが 又吉さんを芸人としてTVで拝見したこともないし
火花も読んでいません

書き手を生れて初めてのサイン会にいざなったのは 古井由吉 さんです

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まだ多感だった中学生の頃 
古井さんの芥川賞受賞作の杳子(ようこ)」を読んで
とても大きな衝撃を受けて 古井さんが描く不思議な世界に迷いこみ
それ以来ずっと古井文学のファンです

かなり重くてコアな作品を書かれる作家さんなので 
ご存じない方の方が多いでしょうか?

決して万人受けする内容でもないし 
読んで楽しくなったり愉快になったりするわけでもない
むしろ逆に 重苦しい気分になったり 考えさせられたりすることの方が多い

でも個人的には そういうのも文学の楽しみのひとつだと思っています


どうやら対談相手の又吉さんも古井文学ファンのようで
最近の杳子の文庫本の腰巻には 又吉さんの写真が出ていました

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仕事を終えてから会場に向かったので 後方の席しか空いていませんでした

こういう機会は初めてだったので 
どんな客層の方が来られるのか興味がありましたが
意外に若い人が多く 女性が半分以上 平均年齢は40歳を越えているかな?

そして定刻通り 古井さんと又吉さんが登壇して トークショーが始まりました


古井さんは80歳を越えられたのかな?
それなりの年齢を感じさせる風貌ですが 
柔和な笑顔で とても自然体です

又吉さんは 真面目な好青年という雰囲気
TVなどでのお笑いの場での彼の姿を見たことがないので
普段とギャップがあるかはわかりませんが
“お笑い芸人”という雰囲気は全くありません


ふたりのトークは 季節に関する話題から始まりました

「今年の夏は暑かったですね」 と又吉さん

「でも 夏は暑くないと 夏のことはうまく書けない
 冬に夏のことを書こうとしたりすると うまくいかないからね」
古井さんはそう答えて そして続けます

「季節の移ろいが 文章を書く気持ちをインスパイアしてくれるから
 四季があることは文学にとってとても大切なことです」

「若い頃は そのエネルギーと衝突するから春は苦手だったね
 そういえば男女が分かれるには 冬がいちばんイイよ」

ポツポツと語る古井さん

そうだよね 四季の移ろいは大切だよね と思いながら聴き入ります

そういえば 古井さんはどこかで
「移ろい」であって「変化」ではない と書かれていました

どうでもいいことかもしれませんが 
こういう語感にこだわるのは 大切なことだと思います


やはり又吉さんは 昔からの古井文学ファンだったそうで
古井さんの新作の「雨の裾」を読んだ感想を語り始めます

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「今の自分と過去の自分が混在しているような書き方が とても印象的でした」

それを受けて古井さんは こんな風に語ります

「歳をとると あらゆる年代の自分が同居できるようになる
 若い頃の自分や 中年の頃の自分が 今の自分の中にまだいることに気がつく
 来世が見えてくることもある」

「今の自分よりも 若い頃の自分の方が賢い判断をしていたことに気がついて
 驚いたりすることもあるのですよ」

ちょっと意味不明なところもあるけれど でも面白い

これこそまさに 古井さんの文学の世界だなあ と思いながら
前かがみになって 話を聴いていきました

長くなるので つづく



 

2015.09.17更新

新しい服が欲しいからお買物に付き合って
とパートナーに言われて一緒に行ったブテイックで 
選んだ服を着て試着室から出てきたとき
あなたのパートナーは どんな言葉をかけると喜びますか?

「それはとてもよく似合う 素敵だよ!」と誉めると喜ぶ?
それとも
「それよりこの服の方が似合うんじゃない?」とアドバイスすると喜ぶ?


前者のタイプの人は
*真面目だけれど 気が小さくて嫉妬心が強い
*大言壮語型で プライドが高く 自分を実力以上に見せたがる
*何かあると 根に持つ
*集団行動を好み 他人の目を気にする
*現実主義者で 負けることを嫌がる
*凡人型
*動作は敏捷で能動的
*誉められると伸びる

一方 後者のタイプの人は
*ロマンチスト
*誇大妄想型で 控え目で 自分を実力以下に見せたがる
*根に持たず従順
*個人行動を好み 他人の目を気にしない
*鷹揚で負けることの楽しさを知っているので ギャンブル好き
*秀才型
*動作がおっとりしていて消極的
*叱られると伸びる


この分類は どのような気質に基づいているかわかりますか?

なんと 前者は「S」 後者は「M」 だそうです!(笑)

sm1


谷崎の春琴抄の話題で SMの話を大っぴらに書いてしまいましたが
(良識派の皆さん ごめんなさ~い:苦笑)

何年か前の年末に 本屋さんの新刊本コーナーに
SM界の巨匠 団鬼六さん(おにろく が正しい読み方だそうです)が書かれた

「体の闇がわかる本:SかMか」という本が山と積まれているのを発見し
ちょっと面白そうだったので ついつい買ってしまいました(笑)

sm2

で 面白かったので あっという間に読んでしまいましたが

団さんが語られるには
ヒトは必ず「S的な部分」と「M的な部分」の両方を持ち合わせていて
5~6歳で どちらの比率が多くなるか決まるそうです

優位な方の割合が80%を越えると 立派な本チャンのSかMになる

でも そういう人は少なくて
多くの人の場合は 両方の性質を併せ持って生活しているとのこと


ちなみにSMというと どうしても性的なものを連想しがちですが
こうした性質は昼間の(笑)社会行動にも充分に影響するそうなので

相手がSタイプかMタイプかを見極めて
それと反対のタイプを表に出していけば対人関係はうまくいく

sm3


また 自分の人生で順風満帆な時は S的な部分を出して攻めの姿勢で臨む
逆にうまく行かない時は M的な部分を出して逆境を楽しむ

そうした「SとM」の上手な使い分けが 人生を楽しむ秘訣だそうで

うーん SとM 意外に奥が深いですね! ビックリしました(笑)

sm4


で 面白いことに 東京人はMタイプ 関西人はSタイプ が多いそうです
どうしてかな~?


さて 皆さんは S派でしたか  M派でしたか?(笑)

書き手は 我が家には春琴さまがおられますので とうぜん、、、
(あ 我が家の春琴さまはヒトではありませんよ:笑)



2015.09.16更新

前回紹介した 谷崎の春琴抄について語る番組
いちばん長い時間 語られていたのは やはりSMの世界でしょうか?

春琴はSで 佐助はM ふたりが織りなす めくるめく世界

まあ確かにこういう切り口だと トークは弾みますね(笑)


ゲストたちのトークで面白かったのは Mとしての佐助の行動の解釈でした

sasukem


春琴の奉公人かつ弟子になることにより
春琴の意図を察することを第一とするように育て上げられた佐助

それがいつしか佐助のアイデンティティーとなり 
もって生まれたM気質が開花したという論理展開ですが

実は 佐助のMは わがままではないか? というのです

Mはどんな方法でいじられても喜ぶわけではない
自分の好みの仕方でいたぶってくれるように Sを調教していることが多い

佐助も実は春琴を調教していたのでは? と、、、


この世界はそれほど詳しくはないし興味もないのですが(笑)
一般的には「Sが主で Mが従」というイメージがあります

しかし Mの方が主でありクリエイティブで Sを育てているのではないかと

Sが自分の意思でMを怒っているのではなく 
自分の好みの形で怒らせるように MがSにそう仕向けてているのでは?

うーん どうでもいいような気もしますが でも ちょっと面白い(笑)


そして平野さんは 佐助が自ら自分の視力を奪ったのは 
実は春琴の「醜くなった自分を佐助に見られたくない」という気持ちを
察したからではなく

絶対的に崇拝していた美である春琴の変わり果てた姿を見たくない
だったら自分で自分の眼を潰してしまえ という

自己満足的な行為ではなかったか?と分析します

うーん そこまで深読むですか? ちょっとびっくりしました

そこで鈴木杏さんが間髪入れずに
サービスのS 満足のM ですね」と応じていたのには感心しましたが(笑)

sk2

SMにまつわる話で白眉だったのは 
渡部さんの 春琴抄の文体そのものがマゾである という分析でした

谷崎はこの作品で
現代文的書き方と古文的書き方を 同時並行で巧みに使い分けていると

で Mには次の3層構造があり(そんなこと初めて知りました:笑)
*蝋燭のロウの熱さや鞭の痛さを喜ぶ「素材派」
*そうした状況に身を置いていることを喜ぶ「状況派」
*次に何が起こるのだろうという空気を喜ぶ「形質派」

春琴抄では そうしたMの3層それぞれに呼応する文体として
*筆者が直接語る現代文体
*「春琴伝」という架空の古文の内容を引用する古文体
*他者から聞いた伝聞を他者の話し言葉で語らせる文体
が使われ 

それらが場面の状況に応じて 巧みに使い分けられている 

つまり作品の構造そのものがマゾ的要素により形成されていて
その効果により 
春琴と佐助のリアルな世界を ぼんやりと奥ゆかしく描けている

古文や伝聞の語り口を随所に散りばめることで
現代文で語る物語の構成や展開に 綾や影を造ることに成功している

それこそが 谷崎が陰影礼賛で日本が誇るべき美として賞賛した世界である

と分析していて

なるほどね さすがにプロは凄いわと 書き手は感嘆しました!


で この分析に関連した個人的なエピソードですが 

書き手が高校の頃に初めて春琴抄を読んだとき 
最初は文体がごちゃごちゃで 句読点がどこにあるのかはっきりせず 
とても読みにくかったのに
読み進めるにしたがい 不思議と抵抗なくスラスラ読めるようになり
なんだかとても不思議な印象を持ったのを憶えていますが

もしかしたら まさに暗さに眼を慣らしていくような感じで
徐々に抵抗なく読み進めていけるように 
現代文と古文が上手く配置・構成されていたのかもしれません

そうだとしたら 谷崎はまさに手練れです、、、

tanizaki

トークは最後に
「谷崎は自分の変態性に苦しんだのでしょうが でも知性がそれを救った」
「差別される世界を描いたのに社会に恨みがなく 爽やかに自己完結している」
「今の社会に棲息しているオタクたちの大先輩でしょう」
といった 楽しい会話で締めくくられました

確かにこの作品 かなりハードな内容にもかかわらず
妙な幸せもどきな読後感があり不思議な気分になります


ちなみに谷崎は 戦時中にもかかわらず
「文学の職分とは 人々に俗世界の労苦を忘れさせることである」
「革新ばかり叫び前へ前へ進んだ先に 
 どんな幸せが待ち構えているのであろう?」
なんて語っていたそうです

さすがです!


以前 やはりNHK-BSで
谷崎と彼を賞賛し文学界での地位を築くのを手助けした永井荷風の交流を
食という観点から探った特番を見ましたが

tk

そこでは谷崎のグルメぶりが描かれていて
関西の谷崎の転居先に東京から逃げてきた荷風をもてなすために
戦時下にもかかわらず 牛肉や卵を調達して牛鍋をふるまった様子が
再現されていて とても印象に残っています

グルメで変態 しかも 痴性も知性を兼ね備えている

やはり 谷崎はすごいです!(笑)


久し振りに彼の作品を読み直してみようかと思いますが
でもやっぱり 卍とかナオミの世界は 敷居が高いかな?(笑)

猫と庄造と二人のおんな という作品は面白いです

tanineko

この作品なら良識派も楽しめますから 
良い子でネコ好きの方は 是非ご一読ください(笑)


それにしても この番組 面白かったです!

こういう番組を もっと作ってくれないかな、、、



 

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