左利き肝臓専門医ブログ

2017.10.16更新

ソフィア・コッポラ演出の ラ・トラヴィアータ 椿姫

trvc21


椿姫そのものを見るのも久し振りでしたが 良かったです!!


あ 映画鑑賞にお約束のこちらも 忘れずに!

trvc21a

これは ローマ歌劇場では 楽しむことはできませんよ!(笑)

trvc21a


まあ ヴェルデイさまのストーリーも音楽も鉄板なので
敢えて新たなアレンジのしようがありませんが

際立っていたのは 舞台装置の美しさ!


第1幕

ヒロイン・ヴィオレッタと相手役のアルフレードが知りあうサロンでは
舞台中央から上手に設置された 大きならせん階段が印象的でしたし

trvc22


第2幕の前半

パリの喧騒を離れ
ヴィオレッタとアルフレードが愛の日々を暮らす別荘の場面では

開放的な全面ガラス張りの空間が広がり
後景となる窓の外の田園風景が とても美しい

trvc23a


一方 第2幕の後半

アルフレードの父親から息子との離縁を要求され
苦悩のうちにそれを受け入れたが故に
偽りの拒絶の態度をアルフレードに示すヴィオレッタに

真相を知らぬアルフレードが
札束を投げつけるという 酷い仕打ちをする 舞踏会のシーンは

trvc24

黒でまとめられた シンプルかつ洗練された空間に
3基のゴールドのシャンデリアが燦然と輝き
荘厳な雰囲気すら感じさせました

trvc25

この空間に
ヴィオレッタが鮮やかな深紅のドレスを纏って登場するシーンは
思わず息を呑みましたよ!

trvc26


そして 第3幕

ヴィオレッタが 真相を知って戻ってきたアルフレードの愛を得ながら
結核で短い生涯を閉じるエンデイングが繰り広げられる
ヴィオレッタの寝室

trvc27

深い黒と青の世界 中央に広がる窓の外の青い薄明り

まさに シンプル で エレガント です

trvc28


さすがは ヴァレンチノ
息を呑むような美しい世界を作り上げられて お見事でした

最近つくづく思いますが

シンプルなエレガントさこそは 美しさの極み ではないでしょうか?

trvc28a


さて ソフィアの演出は
それほど斬新でユニークなものではありませんでしたが

それこそ シンプルで洗練された雰囲気は 心地よく感じました


そもそも ヴェルデイの充分に完成された世界ですから
演出家が独自の新たな解釈を挟み込む余地は あまりないのかもしれません


ソフィア自身は インタビューで オペラ初演出について

映画は パーツごとに細かく作り上げて それを合成していく手法なのに対し
オペラは 舞台の上に一気に世界を作り上げる手法なので
その違いが面白かった

と 語っていたようです

trvc29

なるほどね 言われてみれば 当たり前だけど

映画監督と舞台演出家
そういう根本的な手法の違いがあるのですね

でも その違いは かなり大きなものですよね

彼女自身は どちらが面白いと思ったのかな?



ということで 個人的には とても面白くて
ヴェルデイ コッポラ ヴァレンチノのコラボの世界に
しっかりと惹き込まれて埋没した2時間弱でした


観終わったあとに
なぜか ルキノ・ヴィスコンテイの映画を見たくなりました

イタリア芸術の まさに総合力を見せつけられた! 

というところでしょうか?

trvc30


さて 2018年9月 ローマ歌劇場がこの演目で日本に来るようですが

うーん チケットは高いだろうけれど
ナマで見聞きしてみたいから 行っちゃうかも(笑)



そうそう 最後に いつも椿姫を観て思うのですが 

このストーリーで何気に興味深いのは
ヴィオレッタとアルフレードの仲を引き裂く お父さんの立場で

もちろん あくまでヴィオレッタとアルフレードの悲恋物語なのですが

お父さんの心境を 更に深く掘り下げるような演出はできないのかな?

trvc31

あるいは そこにフォーカスをあてた内容の 新・椿姫 とか
どなたか作られませんかね?


映画が終わったあと 
余韻に浸りながら 夜の日本橋を歩いて帰りましたが

日本橋のライトアップがきれいでした!

trvc32




2017.10.13更新

プリティ・ウーマンという ジュリア・ロバーツが主演した映画があります

trvc01

LAでストリート・ガールをしている彼女が
リチャード・ギア扮するやり手実業家と ラヴ・アフェアーを繰り広げますが

そのベタなストーリー展開が 意外に書き手は好みなのですよ(笑)


お話の終盤に 彼は自家用ジェットで
サンフランシスコのオペラハウスに彼女を連れていき あるオペラを見せます

trvc02


演目はイタリアオペラの巨匠 ジョゼッペ・ヴェルデイの

ラ・トラヴィアータ 椿姫

trvc03


初めてこの映画を見たときに
ちょっと小賢しいけれど でも 上手いじゃない? 
と思いましたよ(笑)


ストリート・ガールが きれいに着飾って 生まれて初めて見たオペラ

高級娼婦ヴィオレッタの純愛・悲恋物語に 感動して涙して
自分の生き方や 彼との交際について 考えるきっかけを持つ

良いお話じゃないの?(笑)



愛  なんて

真正面から考えたり 取り組んだりするのは
ちょっと面倒くさいし 気恥ずかしいし
第一 もう そんな歳ではないでしょう?

それでなくても 世の中を斜めに見るのが大好きな書き手ですから
純愛物語のラ・トラヴィアータなんて 興味ありませんよ

大体 ラ・トラヴィアータのストーリーでも

最初の頃 ヴィオレッタは
アルフレードの求愛を受けても

愛なんて面倒くさいと 笑いながら拒絶しているではありませんか?

trvc04



でも 世の中 そんなに捨てたものでもないのですよ?(笑)

ヴィオレッタは 
それまでの自ら生き方に疑問を感じるようになり

純愛に目覚め アルフレードの愛を受入れます

trvc05


まあ そうでなくては ストーリーは展開していかないのですが(笑)

だから天邪鬼オヤジも
たまには 心を清らかにすることも大切かなと
柄にもなく思うようにもなるのですよ(苦笑)


ましてや
伝統あるローマ歌劇場で 2015年シーズンに上演されたこのオペラ

演出したのは 
オペラ初演出の ソフィア・コッポラ

trvc06


ロスト・イン・トランスレーション

trvc07



マリー・アントワネット

trvc08


書き手がお好みの ちょっと気になる映画を監督した才女が
ラ・トラヴィアータを演出したら
どんな世界になるのでしょう?

そりゃ 興味ありますよね!

trvc06a



しかも コスチュームを含めた舞台の総合デザインは
イタリアを代表するデザイナーの大御所

ヴァレンチノ

trvc09


どんな世界が造りだされるのか 期待が更に膨らみます!


ということで 3連休を利用して
ちょっとローマまで コッポラの椿姫を観に行きましたよ!

trvc10



ではなくて


2016年にローマ歌劇場で上演された
ラ・トラヴィアータの映画版

を 日本橋の映画館に観に行きました(笑)



2週間 1日2回の限定上映

オンライン予約が開始されると同時に 座席を確保しましたよ

いつもバレエ映画を見る映画館ですが
バレエ映画は比較的観客の数が少なくて空いているのに
今回は ほぼ満席!

trvc11


椿姫だから? コッポラ演出だから?

多分 その両方の影響なのでしょう


話が長くなるので 次回に続けます



entryの検索

月別ブログ記事一覧

カテゴリ

高橋医院 メールでのお問い合わせはこちら 高橋医院 メールでのお問い合わせはこちら