左利き肝臓専門医ブログ

2018.08.02更新

禁煙治療は 絵に描いた餅のように上手くいくとは限りません
色々な状況下で 頓挫してしまうこともあり得ます

そんなときに どうすればいいのでしょう?


<禁煙に踏み出せない>

自分は意思が弱いので タバコをやめるのは無理だと
最初から諦めている方も多くおられます

しかし 禁煙する前は 誰でも不安になるものです

やってみなければわかりません
まず その一歩を踏み出してみましょう!


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また タバコを吸うのは 意志の力が弱いからでなくて
ニコチン依存症(いわゆる中毒)になっているから
やめにくいことがわかっています

そのための治療を行うわけですから
禁煙しようという強い気持ちさえあれば大丈夫です


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禁煙するとストレスがたまりそうなので 踏み切れません
という方もおられます

禁煙によるストレスが予想される場合は
その対処法をあらかじめ考えておきましょう

ストレスとなる仕事を少し減らす
ストレスを感じたら音楽を聴いたり 体を動かしたり 映画鑑賞など
自分の気分が晴れることをやってみるのもお勧めです

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すぐできることとしては
深呼吸をする お茶を飲む 友人に話をするなどの方法があります

禁煙は 1ヵ月ぐらいで落ち着いてくるものです

その間なんとか乗り切るようにしましょう

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禁煙後の楽しいことを思い浮かべて 頑張りましょう

また 禁煙できた方のなかには
タバコが吸えなくてイライラしたりすることがなくなって
むしろストレスが減ったと実感する方も少なからずおられます

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<禁煙開始直後につらい>

禁煙開始後に またタバコが吸いたくなることは よくあります

禁煙して1ヵ月を過ぎても 吸いたい気持ちは残りますが
しかし 禁煙当初のような強いものではないはずです

時間の経過とともに離脱症状は改善しますので
それまでの間
深呼吸をしたり 歯を磨いたり 水を飲んだりして我慢しましょう


禁煙は落ち着いたけれど 元気が出ません という方もおられます

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禁煙すると ニコチンの離脱症状のひとつとして
1~2ヵ月程度 気分が落ち込むことがあります

その間は 趣味など自分の楽しめることをする時間を増やしましょう


もう少し時間がたっても
ふとしたきっかけで また吸いたくなることがあります

禁煙できたので 1本ぐらいなら吸ってもいいでしょうか?

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いいえ 1本吸っただけで逆戻りする場合があります

今までの禁煙の努力を振り返り
1本でも吸ったら我慢できなくなると考えるようにして 頑張ってください

今までの苦労や 禁煙して良かったこと
家族や周囲の喜びの声などを もう一度思い出して
決してタバコに手を出さないようにしましょう


<禁煙の継続への不安>

何とか3ヵ月禁煙を実行することができたけれど
ずっと禁煙を続ける自信がありません

そんな不安を持たれる方は多いです

確かに今後一生禁煙をするというと
そんな先のことまでわからない という気持ちがあるのかもしれません


でも この3ヵ月間禁煙を継続できたことは事実です
そのことに自信を持ちましょう

自分に自信を持つことは 禁煙維持の活力になります

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そして あなたの健康のためにも 周囲の健康のためにも
禁煙をこれからも続けるという強い思いを持ちましょう


<一旦禁煙できたけれど 再び吸い始めてしまう>

よくあることです

というか そういう方の方が多い


でも 吸ってしまっても 再チャレンジです
何回か禁煙を繰り返していると コツがつかめてきます

大切なことは 今すぐに禁煙生活に戻ることです

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お酒を飲む場で 再びタバコを吸ってしまうことも多いです
酒場は 再喫煙が起こりやすい状況です


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ですから
禁煙する自信がつくまでは 外に飲みに行くのを控え
飲むとしても 家で飲むようにするのがお勧めです


禁煙は 山あり谷あり です

谷のときでも
あなた自身のため 家族や周囲の人のために
頑張って乗り切りましょう!

 

2018.08.01更新

治療終了後に大切なのは 再喫煙の予防です


<再喫煙防止>

再喫煙によって喫煙習慣に戻ってしまうことは 残念ながらよくあることです

その場合 ニコチンによる身体依存でなく
習慣による心理的依存が原因になることが多いようです


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2週間から2ヶ月程度で消退してゆくことが多いニコチン依存と違い
記憶に起因する心理的依存は 禁煙後も長期にわたり出現し
再喫煙を引き起こします


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再喫煙防止プログラムの支援を受けない場合には
禁煙した人のうち
およそ80~90%が1年後には再喫煙すると言われています

再喫煙のほとんどは 禁煙開始後3~6か月に発生するため
この時期の支援がとても重要になります


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逆に 6か月を乗り越えれば 成功率は維持できる確率が高い
頑張りどころです

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宴席でタバコを勧められる
仕事上のストレス 等のさまざまな些細な出来事が 
再喫煙のきっかけになってしまいます

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禁煙の継続のためには 受診の機会や電話等を活用して
喫煙再開の危険の高い状況への気づきとその対処法等が身に付くように
支援する必要があります


再喫煙防止のためには 油断は禁物です

1本くらいなら 吸っても元に戻らないかな?
というような気持ちがわいてきたら 要注意です

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ほんの少しなら とか もう大丈夫 などと過信せず
気持ちをしっかりと引き締めましょう

たとえ一服の喫煙でも それまでの禁煙努力が報われず
喫煙習慣に戻る可能性が高くなることを理解する必要があります


<長期継続のための行動療法>

心理的依存に対処し 長期に禁煙を継続してゆくためには

*喫煙行動に結びつきやすい行動を避ける
*喫煙行動のかわりとなる代替行動をとる

などの行動療法を併用します

コンプライアンスが良好で
容易に喫煙要求減少効果を得やすい禁煙薬物療法と異なり
行動療法を続けるためには 次の3つの条件が必要となります

*行動療法のこまめな実行を促す周囲からのサポート
*禁煙に関しての良いモデルの存在や先の見通しを持てる状況
*禁煙に関しての正の方向での強化
 すなわち禁煙したことがよかったと感じることのできる経験を積むこと

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@行動パターン変更法

喫煙と結び付いている今までの生活行動パターンを変え
吸いたい気持ちをコントロールします

*洗顔 歯磨き 朝食など 朝一番の行動順序を変える
*いつもと違う場所で昼食をとる
*食後早めに席を立つ
*コーヒーやアルコールを控える
*食べ過ぎない
*過労を避ける
*夜更かしをしない
*電話をかけるときにタバコを持つ側の手で受話器を持つ (なるほど~!)

といった行動をします

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@環境改善法

喫煙のきっかけとなる環境を改善し
吸いたい気持ちをコントロールする方法です

*タバコ ライター 灰皿などの身近な喫煙具をすべて処分する
*タバコが吸いたくなる場所を避ける(喫茶店 パチンコ店 居酒屋など)
*喫煙者に近づかない
*タバコを吸わない人の横に座る
*タバコが購入できる場所に近づかない
*自分が禁煙していることを周囲の人に告げる
*「禁煙中」と書いたバッジや張り紙をする
*周囲の喫煙者にタバコを勧めないように頼んだり
 自分の近くで吸わないようにお願いする

といった行動をします

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@代償行動法

喫煙の代わりに他の行動を実行し
吸いたい気持ちをコントロールする方法です

*イライラ 落ちつかないときは 深呼吸をする 水やお茶を飲む
*体がだるい 眠いときは
 散歩や体操などの軽い運動をする シャワーを浴びる
*口寂しいときは
 糖分の少ないガム 清涼菓子 干し昆布を噛む 歯をみがく
*手持ちぶさたのときは
 机の引き出しなどの整理をする 庭仕事や部屋の掃除をする
*その他
 音楽を聴く 吸いたい衝動が収まるまで秒数を数える
 タバコ以外のストレス対処法を見つける

といった行動をします

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こうした行動療法は 薬物治療が終わってから始めるのでなく
禁煙治療を始めたその日からスタートさせて
生活習慣にしていただくのが効果的です

 

2018.07.31更新

禁煙治療で用いられる禁煙補助薬について 詳しく説明します

@ニコチンガム(商品名 ニコレット ニコチネルミント)

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ニコチン・レジン複合体をガム基材に含ませたもので
チューインガム状で
ゆっくりかむことにより ニコチンが口粘膜から吸収されます

ニコチンを口の粘膜から吸収することで
禁煙時のイライラ 集中困難などの離脱症状が緩和されます

吸収されるニコチンの量は
喫煙者が喫煙によって吸収するニコチンより少量で
急速な血中ニコチン濃度の上昇はみられず 安全に使用できます

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また 口のなかで噛むので
ニコチン補充と口寂しさを 同時にまぎらわすことができます

さらに 使用量を徐々に減らすことで 無理のない禁煙が可能になります

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効果発現までの時間が ニコチンパッチに比べて短く
はさみで切る 2個連続で使用する 噛み方を調整する などの方法で
ニコチン吸収量の調整がしやすいのも利点です


使用上の注意としては
不用意に長く使うと ニコチンガム依存になることがある
義歯の人は使いにくい
といったことがあります

副作用は
口内炎 のどの痛み はきけ 嘔吐 胸やけ 食欲不振 下痢などで
ときに 頭痛 動悸 顎関節症状の悪化も認めます


@ニコチンパッチ
(商品名 ニコチネルTTS ニコチネルパッチ ニコレットパッチ シガノンCQ)

一日に一枚 皮膚に貼ることで
ニコチンがパッチを貼った部位の皮膚から吸収され 離脱症状を緩和します

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標準使用方法では 8週間の使用となっています

ニコチネルTTSは30 20 10と3種類のサイズがあり
それぞれ52.5mg 35mg 17.5mgのニコチンを含有しています

医師の指示に基づき 禁煙開始後 段階的にサイズを小さくしていき
小さくしていくことで 無理なくニコチンの量を減らせます

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なお ニコチネルTTSは 医師の処方箋が必要ですが
ニコチネルパッチ ニコレットパッチ シガノンCQは 薬局で購入できます

ニコチンパッチに対して依存が生じることは ほとんどないとされています

副作用は
発赤 かゆみ等の皮膚症状があり
貼付場所を毎日変え 早めにはずす などの対処をします

ときに 夢 不眠が起こることがありますが
寝る前にはずすようにすれば大丈夫です

頭痛など ニコチンが多すぎる症状が起こるときがありますが
その場合は 1サイズ小さいものにします

ニコチンによる心血管疾患の発症に関しては ニコチンパッチは安全であり
心血管系の有害事象を引き起こすことはないとされています

しかし 心筋梗塞直後や 重篤なまたは不安定な狭心症の患者さんについては
これらの製剤の安全性は確立されていません


@パレクリニン(商品名 チャンピックス)

2008年1 月に承認された内服薬です

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ニコチンを含まないタイプで
吸っても美味しくなくなる作用により 離脱症状改善作用を発揮します

脳内のα4β2 ニコチン受容体に結合し
部分作動薬(アゴニスト)として作用することで
ニコチン製剤と同様に作動薬としてドパミンを分泌させますが

ドパミンの分泌量が少ないため
禁煙にともなう離脱症状やタバコへの切望感を軽減させます


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一方 服用中に再喫煙した場合には
拮抗薬(アンタゴニスト)としても作用し
α4β2ニコチン受容体にニコチンが結合するのを阻害し
喫煙から得られる満足感を抑制します

吸っても美味しく感じません


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12週間までは保険適応で それ以降は自費になります

禁煙開始予定日の1週間前から服用開始し (この期間は喫煙してもよい)
最初の1週間は 徐々に服用量を増やしていきます

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治療12週終了時の持続禁煙率は78.5%と報告されていて

アメリカの標準治療ガイドラインによると
プラセボ群と比較して3.1倍禁煙しやすい

国内臨床試験では 1.8倍禁煙しやすいことが報告されています

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眠くなったり 意識障害が現れることがあるので
車の運転などの危険をともなう機械の操作は行わないようにします


副作用としては
吐き気 頭痛 腹痛 便秘 などがあります

嘔気は 服用し始めの1~2週間に最も多く
必要に応じて 制吐剤を処方したり 用量を減らします

統合失調症 双極性障害 うつ病等の精神疾患のある患者さん
重度の腎機能障害のある患者さん
血液透析を受けている患者さんには 慎重な投与が必要です


ニコチンパッチとニコチンガムの併用は
長期間の禁煙率が単独の場合より増加するとされていますが

ニコチン代替療法とバレニクリンの併用例では
高率に嘔気や頭痛などの副作用が認められたため
併用してはならないとされています

 

2018.07.26更新

ニコチン依存のある人は
禁煙すると 吸いたい 集中できない イライラする 怒りっぽくなる など
さまざまな離脱症状が現れますが

禁煙補助薬を使うことにより これらの不快な症状を和らげることができます


<禁煙の薬物療法>


禁煙を開始するときに
ニコチン代替療法薬は世界的に広く利用されていますが

日本でも
ニコチンガムが1996年から ニコチンパッチが1999年から使用が認可され
いずれも禁煙治療を上手く進めることに貢献しています

また ニコチンを含まない経口薬(ニコチン受容体部分作動薬 バレニクリン)
有効性が示されています

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アメリカでは1991年のニコチンパッチ市販化にともない
禁煙補助にニコチン代替療法薬を利用することが 急激に普及しました

ニコチン製剤には 
ニコチンそのものが含まれており
皮膚や口腔粘膜の接触面から ニコチンが徐々に体内に吸収されて
禁煙に際して起こる離脱症状を軽減し 治療を補助します

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タバコには 数百種類の有害物質が含まれていますが
ニコチン代替療法薬には ニコチン以外の成分は含まれておらず
吸収されるニコチンの量も
喫煙者が喫煙によって吸収するニコチンより少量なので 安全に使用できます

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ニコチンガムの方が簡単に使用できますが

ニコチンガムの使用で禁煙に成功しない場合に
ニコチンパッチに切り替えて成功する可能性があり
また その逆の場合もあり得ます

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一方 喫煙とニコチン代替療法薬の併用は

一時的に喫煙本数を減少させるものの
ニコチンの過剰摂取につながることがあり危険なうえ
喫煙でニコチンが効率よく吸収されるために
ニコチン代替療法薬の効果が減弱するので
結果として上手くいきません

ですから
ニコチン代替療法薬の使用中に生じてくる喫煙要求には
あとで解説する行動療法で対処します


なお ニコチン代替療法薬は 妊娠中の使用は認められていません

また 心筋梗塞や脳梗塞などの
ニコチンでリスクが増大する疾患に罹患した直後は
使用に注意が必要です


<保険診療による禁煙治療>

このような禁煙の薬物治療の進歩にともない
日本では2006年から「喫煙は病気 喫煙者は患者」という考えのもと

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保険適応による禁煙治療が開始されました

これは 禁煙治療における エポックメイキングな出来事とされています

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禁煙治療には 上手で示されたような

*比較的楽にやめられる

*より確実にやめられる

*保険診療なので あまりお金をかけずにやめられる

といったメリットがあります


保険医療で認められる禁煙治療の対象となる患者さんは

*ニコチン依存症に関するスクリーニングテスト(TDS)で
 ニコチン依存症と診断された方

*1日の喫煙本数×喫煙年数(ブリンクマン指数)が200以上の方

*直ちに禁煙することを希望され
 「禁煙治療のための標準手順書」に則った禁煙治療プログラムについて
 説明を受け 文書により同意している方

になります

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禁煙治療プログラムの内容は 12週間にわたり

*初診
*2週間後
*4週間後
*8週間後
*12週間後

の 合計5回の 面談および薬物治療を行います


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最近は
企業の医務室などで積極的に禁煙治療が行われており
通常の医療機関でも 禁煙治療を行っているところがあります

 

2018.07.25更新

いよいよ 実際に禁煙を始めます


<プランを立てる>

まず プランをたてながら じっくり気持ちを固めていきます


喫煙者は 禁煙に関して

*考えていない(無関心期)
*考えている(関心期)
*試みようとしている(準備期)
*実際に試みている(実行期)
*維持している(維持期)

の各ステージを順番に巡りながら
禁煙・再喫煙を繰り返すことが多いそうです



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自分自身の気持ちのなかで
禁煙への関心を高め
実際に禁煙をしようという意思決定まで持って行きます


また 周囲が禁煙をサポートする場合は
やみくもに喫煙者に即時の禁煙を求めるのでなく

上記のステージを より先のステップに進ませて
能動的な禁煙の意思決定を促す動機付けをすること 

が重要な目標になります


禁煙をしようと思うきっかけは

*タバコによる出費の増大
*職場での喫煙を限定する規則の変更

などといった 医療や健康とは関係のない理由によって
引き起こされることも多いですが


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こうした際に 同時に医療者からの禁煙のアドバイスを受けると
強力な禁煙へのモチベーションになります

ですから

理由が何であれ 少しでも禁煙が頭をよぎった方は
その機を逸しないように 是非 医療機関に相談に行ってください


<準備>

禁煙する理由をはっきりさせること 


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動機付けはとても大切です
自分だけの禁煙理由を確認してください

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家族や職場の人に禁煙の決心を伝えると
つらいときには励ましてもらえます

具体的に 禁煙開始日を決めます

禁煙を始める日は 新しい人生のスタートになる日です
誕生日や結婚記念日から始める方も少なくありません

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吸いたくなる状況を把握し 対策を立てることも大切です
イライラしたとき吸いたくなる人は 深呼吸をしてみましょう


離脱症状の対策も必要です

離脱症状は
体内からニコチンが抜けていくときに現れる不快な症状で

そのピークは2~3日目くらいまでで 禁煙開始後1週間程度で消失します

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ニコチン依存度が高い人は
禁煙補助薬 ニコチンガムやパッチを用いることを
考えた方が良いかもしれません

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<禁煙開始>

禁煙実行後は 上手に気持ちをコントロールしましょう

本数を減らす方法は失敗のもとですから
気持ちに踏ん切りをつけ きっぱり断煙することが大切です

*愛用のライターや灰皿を処分する

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*身近な人と約束をかわす
*禁煙宣言書を書く

などといった行動も役立ちます

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目標設定は高すぎず 低すぎず 
小刻みに成功体験を積み重ねるようにします

一生タバコを吸わない と大上段に構えるのではなく
今日一日吸わない から入ってみましょう

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そして 翌日には「昨日頑張れたのだから今日も」というように
目標を少しずつクリアして 自信をつけていくことが大切です

後ろ向きなにならず ポジティブシンキングで行きましょう

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つらいときには 気をそらすのが良い

じっと我慢するのは ヘタなやり方で

*深呼吸する
*水やお茶などを飲む
*ガムを噛む
*歯磨きをする
*ストレッチ体操 散歩

といった行動で 気をそらしましょう

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上図に示したような
ついつい吸いたくなるような環境を避けることも 大切です


また 禁煙後に現れる“ご褒美”探しも 長続きさせるコツのひとつです

*ご飯がおいしくなる
*からだが軽く感じる

など 禁煙のメリット ”ご褒美” はいっぱいあります

禁煙で手に入れた“ご褒美”を実感しながら
吸わない生活を 楽しんで続けていくようにしましょう


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2018.07.24更新

禁煙によって起こってくる問題もあります

<食欲が増え 体重が増える>

いちばんの問題で 特に糖尿病や生活習慣病がある方には厄介です

約8割に見られ 平均2Kgは増えるとされていますが
もっと増えてしまう方は少なくありません

ヘビースモーカーだった方は より増加しやすいと言われています

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実際に 体重増加が禁煙導入の妨げとなること 再喫煙の原因になることは
よくみられることで

特に女性では 以前に禁煙しようとして体重が増加した人は
体重コントロールのため喫煙を再開してしまう傾向があります

しかし
禁煙2年目以降にさらに増加する傾向はなく
血糖値や中性脂肪の悪化も一時的というデータが報告されています

また 禁煙によって体重が増加する場合でも
内臓脂肪の沈着は少ないとされています

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禁煙後に太る原因として

*離脱症状の一症状としての食欲増加
*味覚の改善による食事量の増加
*禁煙に伴う口寂しさに対しての代償的な食物摂取量や食事回数の増加
*胃粘膜微小循環系血行障害の改善
*安静時エネルギー代謝率 安静時ならびに運動時エネルギー消費量を
 増加させていたタバコ煙中のニコチンの消失

などが考えられています


太った方には 以下のように説明して 理解 納得してもらうようにします

*禁煙後の体重増加は一般的なもので 自己制御の結果である

*禁煙して食べ物がおいしい 食欲が進むことは 
 悪いことではなく良いことである

*“喫煙により無理に体重減少していた状態”から
 本来の自分の体重に戻ることである

との認識を促し 肯定的にとらえるようにする

*禁煙による体重の増加は
 喫煙によるリスクよりはるかに小さいことを強調する

そして

禁煙を続けられる自信がでてきたら
食事と運動で徐々に体重を減らすようにします

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まだ禁煙が不安定な時期に 無理に食事制限をすると
タバコを吸いたくなってしまうことがあるので 要注意です


<睡眠障害>

禁煙にともなって出現する睡眠障害には

*覚醒作用のあるニコチンの減少 消失に伴う昼間の覚醒状態の低下

*ニコチンパッチの24時間使用による夜間の睡眠障害

の2 つが考えられます

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前者は ニコチン代替療法によって改善でき
後者は ニコチンパッチの夜間使用中止によって改善できます


<陰性な気分またはうつ状態>

多くは ニコチン離脱症状に伴う一時的なものです

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うつ症状が出現する場合は
十分な量のニコチン代替療法を十分な期間にわたって使用することにより
症状を軽減することができます

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<強い禁断症状の持続>

喫煙意欲や禁断症状が持続する場合は
薬物療法(ニコチン代替療法)の導入について検討します

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2018.07.19更新

さて いよいよ 禁煙の話題に入っていきましょう


<禁煙することの意義>

喫煙は 
我が国の死亡に関するリスク要因のダントツトップであり
疾病の原因の中で 確実に防ぐことができる最大のものです

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ですから 禁煙は最も確実に疾病を減らすことのできる方法
禁煙推進こそが 社会全体の健康増進に寄与する最大のものと言えます

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禁煙の意義は 想像している以上に大きいのです!


<禁煙の景色>

ひとくちに禁煙と言っても いくつかの対策方法があります


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@防煙

青少年が喫煙習慣を身に付けることを防ぐことで
近年では 小学校低学年から考慮すべきであるとさえ言われています

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さすがに書き手も 小学生のときは吸いませんでした(苦笑)


@断煙

喫煙している人に 禁煙の動機づけをし 禁煙に踏み切らせること

喫煙者の65%近くが
やめたい あるいは本数を減らしたいと思っているそうですが

しかし その多くは いずれ禁煙したいと思っているだけで
今すぐに始めたいとする人はわずかで

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また必ずしも容易でないことから
最初から諦めている人も少なくないそうです


2008年の「国民健康・栄養調査」(厚生労働省)によれば
20歳以上で現在喫煙している男性の28.5% 女性の37.4%が
やめたいと考えており

本数を減らしたいと考えている者を含めた禁煙希望者は
男性61.4% 女性62.9%に上るとのこと

ですから
禁煙に興味はあるけれど まだ真剣みがない人 最初から諦めている人たちに
いかに関心を持ってもらい 動機づけを行い
実際に断煙行動に踏み切らせるかが 大切になります


@禁煙維持の支援

残念なことに 断煙してもその半数以上が半年以内に喫煙を再開します
1年後も禁煙を維持している人は たかだか10%にすぎないそうです

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ですから 周囲が禁煙の維持をサポートしてあげなければなりません



<禁煙の効果>

@禁煙後には 次のような経時的変化が現れます

禁煙直後から 血圧 脈拍数が正常に戻り 血流が改善します

3日ほどで 体内からニコチンがなくなり 呼吸や歩行が楽になり

2~3週間で 歩くのが楽になります

そして 5年以上で 肺がんリスクが非喫煙者レベルまで落とせ
10年で 色々ながんのリスクが減ります


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@喫煙した人が実感する 主な体調 症状の変化は

せきやたんが止まった
呼吸が楽になった
目覚めがさわやかになった
肩こりがなくなった
食べ物の昧がよくわかり おいしく感じる
肌の調子がよくなった
胃の調子がよくなり 食欲が出できた
口臭がしなくなった
歯をみがく時 吐き気がするのがなくなった
カラオケで声がよく出るようになった
ちょっとくらい走っても息切れしなくなった

などがあります


@また 下記のような 社会的 心理的変化も見られます

衣服や部屋がタバコ臭くなくなった
タバコ代が浮く
吸えないところにも行ける
周囲や家族から喜ばれる

やればできるという自信がついた
他人に不快感を与える心配がなくなった

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<循環器疾患への効果>

急性ならびに慢性影響の両視点から
また疾患の予後を左右する因子としても
禁煙の意義は大きいと言えます

@効果

禁煙による虚血性心疾患罹患率の低下は 禁煙後比較的早期に現れ
禁煙後1年で 冠動脈心疾患の罹患率は大幅に低下します

急性心筋梗塞を起こしたあとの再発死亡率においても
禁煙した人では低下が認められます

1日15本以上喫煙を続けた人に比べ 禁煙した人では
心筋梗塞の再発率は半分程度となり死亡率も低下しています

しかし 再喫煙すると そのリスクはまた上昇してしまいます

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また 喫煙者では
降圧薬のβ遮断薬やCa拮抗薬の抗虚血作用が減弱しており
禁煙すると 薬剤の効果が回復することが報告されています


脳卒中に関しては
発症リスクは 禁煙後2 年以内に急速に減少し
5年以内に非喫煙者と同じレベルになります



<呼吸器疾患への効果>

肺がん COPDともに
禁煙すると予防 治療に効果があることが 多くの研究で示されています

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肺がんは 国内外の研究成績を総合すると
リスクが禁煙後10年で30~50%まで低下し その後も漸減します

COPD
禁煙により肺機能低下の経年変化が減弱され 延命がもたらされます

 

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