左利き肝臓専門医ブログ

2017.12.14更新

膀胱炎は 圧倒的に女性に多い病気ですが 男性がなることもあります

それぞれについて 説明します


<どうして女性に多い?>

膀胱炎の患者さんの男女比を見ると 圧倒的に女性が多くなっています

一生のうちに膀胱炎を経験しない女性はいない 

といわれるほど女性はかかりやすく

働く女性の5人に1人は
膀胱炎になったことがあるとの報告もあります

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また 何度となく再発を繰り返している人も少なくありません

女性の膀胱炎の大部分は 
原因となる病気が特にない 急性単純性膀胱炎

尿道から侵入する大腸菌などの細菌に感染することで起こります

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10歳代後半から更年期以降まで幅広い年齢層で発症しますが
20~30代の生殖活動期の女性に多いのが特徴です


膀胱炎が女性に多い理由としては

男性に比べ女性は
尿道の長さが3~4cmと短く(男性の5分の1程度)

さらに 尿道口は 肛門の近くにあります

そのため トイレの後おしりを拭くときや性交時などに
肛門周囲にいる大腸菌などが尿道に入りやすく
尿道口についた細菌が容易に膀胱まで達してしまうのです

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さらに オフィスで働く女性は

夏の冷房が強すぎて体が冷えてしまう
仕事の関係でなかなかトイレに行けない

といった状況が起きやすく 膀胱炎になりやすくなってしまいます


<男の膀胱炎>

男性の膀胱炎は 慢性的に膀胱炎を繰り返す慢性膀胱炎が多い

特に比較的高齢の男性に多く

前立腺肥大症 尿路結石 尿路にできた腫瘍などが
原因になることが少なくないので 要注意です

膀胱の真下にある前立腺が なんらかの原因で炎症を起こすことで
尿道を圧迫すると 尿が完全に排泄されず膀胱内に溜まり
細菌が繁殖して膀胱炎を繰り返します

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また 前立腺炎尿道炎が隠れていることもあります

高齢男性が 
尿を出しにくく感じるようになったり
膀胱炎症状を繰り返すようなら
すぐに内科や泌尿器科を受診してください


<再発の予防>

膀胱炎 特に女性の場合は 再発を繰り返すのが特徴です

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再発を予防するためには

*抵抗力を保つ
*清潔にして 膀胱に細菌を侵入させない
*膀胱内で細菌を繁殖させない 

ことが重要です

前回ご説明した 予防対策と同じです

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@抵抗力を保つ
*ストレス 無理なダイエット 過労などはなるべく避け
 身体を健康に保つように心がける

@細菌を侵入させない

*排便後のペーパーは前から後に拭く
*シャワー式トイレを正しく使用する
*生理期間中は清潔にする
*性交渉直後に排尿する
*便通を整える

@膀胱で細菌を増やさないために

*水分を多めにとる習慣
*過労 冷えに注意
*排尿を我慢しすぎず 3~4時間ごとにトイレに行く

以上のことを心掛けて 再発を未然に防ぐようにしてください



2017.12.13更新

今日は 膀胱炎 の原因と予防策について解説します


<原因>

@ストレス 疲れ 体調不良(風邪を引いた後など)

体の抵抗力が弱くなると 細菌が付着して繁殖しやすくなります

季節の変わり目になることが多く
だんだんと暑くなり 屋内では冷房が効きはじめる初夏は要注意です

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@冷え

長時間にわたって冷えると
膀胱内の血流量が減って防御機構が弱くなり細菌が繁殖して
膀胱炎になってしまいます


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今のように 急に寒くなってきた頃はもちろん
夏場でも クーラーで冷えることはありますので
季節を問わず 疲労や冷えなどの条件が揃う場合は 
膀胱炎に要注意です


@トイレを我慢する

トイレを我慢すると
膀胱内に溜まった尿の中で細菌が繁殖し 
炎症を起こすきっかけになります

また 排尿には
尿道や膀胱に存在する細菌を尿で洗い流す役割がありますから
尿意を感じたら我慢せずにトイレへ行きましょう

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トイレの我慢は かなり高頻度にみられる原因ですので
特に女性は 仕事中に行きづらいことがあるかもしれませんが
無理に我慢しないようにしてください


@不衛生な状態での性交渉

女性は尿道が短く 膣や肛門と尿道口が近いため
膀胱炎になる確率が圧倒的に高いのです

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性器周辺には 膣内の細菌や大腸菌などもいるので
清潔でない状態での性交渉は 
そういった細菌を尿道に押し入れてしまいます

ですから 

性交渉の前後では 陰部を綺麗に洗い流し

性交渉後に尿を排泄することで
尿道にいる細菌を外に流し出すことも大切です

また 同様の理由で 
女性は排便時にも尿道口に細菌が入ってしまうことがあります


@温水洗浄便座の使用

繰り返す膀胱炎の原因として
ウォシュレットやシャワートイレ(ビデも含む)の使用があります

ノズルの汚染や ビデの過度の使用により
感染防御している膣粘液が洗浄され防御能が低下して
感染の原因になることがあるため 注意が必要です


@性病でも膀胱炎の症状が起こるので 要注意です

膀胱炎症状があるのに
尿から原因菌が見つからないケースが最近は増えていて
クラミジアや淋菌による性感染症が原因のことが多いようです


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<日常生活での予防策>

膀胱炎は 生活の中でほんの少し注意をするだけで防げる病気です

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具体的な注意 予防策としは

@水分を十分にとる習慣をつける

 頻回の排尿により 膀胱内に細菌が溜まるのを防ぎます


@排尿を我慢しすぎない

 あまりトイレに行かない人は 膀胱内に細菌が溜まりやすいので要注意です


@下半身の冷えを防ぐ

 夏場には羽織ものを持ち歩き 冷房による冷えを防ぐ
 特に下半身を冷やさないようにする


@排尿・排便後は ペーパーを前から後ろに向けて拭く

 排便後 後ろから前に向かって局所を拭くと 
 尿道に細菌感染が起こりやすくなります


@ビデの使いすぎに要注意

 上述したように 腟の粘液には自浄作用があるので
 ビデは必要以上に使わないよう注意しましょう


@陰部を清潔に保つ

 生理期間中は 出血で外性器に菌が付きやすくなってしまうので
 特に注意が必要です


@性交渉直後に排尿を行う

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@刺激性のある食べ物や飲み物(香辛料 アルコールなど)は避ける


@体調管理に気をつける

 ストレス 疲れが貯まる 風邪を引くなどにより
 抵抗力が落ちて膀胱炎になりやすくなります

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以上のことに注意して 膀胱炎にならないようご注意ください



2017.12.12更新

当院は 近隣の会社にお勤めの女性の方がよく来院され

膀胱炎で来られる方も 多くおられます

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特に 最近のような寒い時期 夏にクーラーが効いている時期
季節の変わり目 などに多い

そこで 膀胱炎 について解説します


膀胱炎は 
通常の状態では細菌などいないはずの膀胱に 細菌が侵入して
そこで炎症が起きることによって生じる病気です

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<症状>


頻尿 排尿時痛・排尿時違和感 残尿感 が3大症状です

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@頻尿

初期から認められる症状で
尿をしても すぐにまた尿意を感じてトイレに行きたくなってしまい
1日に10回以上トイレに行くことも珍しくありません

膀胱炎の炎症により膀胱が過敏になり
大脳に誤って排泄を促す指令が送られるために生じる症状です


@排尿痛 排尿時違和感

排尿の最後の方 排尿後に つーんとした しみるような痛みがある
と表現される患者さんが多いのですが

細菌感染により 膀胱の内側が敏感になっているために起こる痛みです


@残尿感

膀胱炎が悪化すると認められるようになる症状で

トイレで尿を出したにも関わらず
まだ膀胱内に尿が残っているような感じがします

これも 炎症によって膀胱が過敏になっているために現れる症状です

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下腹部の痛み 違和感 鈍痛 張った感じなどを訴えられる患者さんも
少なくありません

また ご自分で 血尿尿の混濁・濁りに気がつかれたり
尿の臭いがきつくなって心配 といった理由で来院される方もおられます


比較的稀ですが
尿意を感じてもトイレに間に合わない
トイレに何とか間に合っても 下着を下ろしている間に漏れてしまう
といった症状で来られる方もあります

こうした症状は 切迫性尿失禁と言い 膀胱炎でも見られます


<診断>

膀胱炎の診断は比較的容易で

上記のような症状がある方に その場で試験紙を用いた尿検査を行い
白血球 赤血球 細菌などがみられれば 膀胱炎と診断されます

1~2分以内に あっという間に結果が出ます

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<治療>

膀胱炎の治療は 抗生剤による薬物療法が基本で

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3~7日間の薬物投与で
きちんと処方された薬剤を飲みきれば 短期間で治ります

ほとんどの場合 飲み始めて1~2日で症状は落ち着きますが
そこで自己判断で服用を止めてしまうと 再発することがあるので
再発を防ぐため 決められた期間しっかり内服を継続することが大切です

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膀胱炎の原因として最も多くみられるのは
グラム陰性桿菌という種類の細菌で

最も多いのは大腸菌で約80% 

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黄色ブドウ球菌 セラチア菌 プロテウス 肺炎桿菌 腸球菌
なども原因菌になります


クラビットに代表される ニューキノロン系

*パンスポリンやフロモックスなどの セフェム系

*サワシリンやビクシリンなどの ペニシリン系

などの抗生剤が使用されますが ニューキノロン系が高頻度に使われます

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3~5日の内服治療で改善がみられない場合
原因菌が投与した抗生剤に効きにくくなっている
(耐性化している)可能性があるため
抗生剤の種類の変更が必要となることもあります


<腎盂腎炎への進展>

上述したように 膀胱炎は適切な治療ですぐに改善しますが

膀胱炎の原因となる細菌が
腎盂(腎臓から作り出された尿が集まり 膀胱につながる部分)へ侵入すると
腎盂腎炎を起こしてしまうことがあります

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腎盂腎炎を起こすと 38度以上の高熱や悪寒 腰痛などの症状が現れます

通常の膀胱炎では こうした症状が見られることは稀です


腎盂腎炎は きちんと薬物療法を行えば予後は良い病気ですが
そのまま放置すると慢性化し
最悪の場合は腎不全へ発展することもあります


膀胱炎症状が見られても 我慢して受診されない方もおられますが

発熱 腰痛などが出てきたら 
すぐに医療機関を受診するようにしてください



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