左利き肝臓専門医ブログ

2017.04.24更新

NHKの正月特番 欲望の資本主義 2017

まず 現在の世界を牛耳っている資本主義の特徴を明らかにし
その問題点を浮き彫りにします


2001年のノーベル経済学賞受賞者の
アメリカ人の ジョセフ・スティグリッツ

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30年前に 市場経済のルールが
目先の利益のみを重視するものに書き換えられ

その結果 不平等を産むルールになり
そのため経済効率性が低下し 生産性が低下している と指摘します

そして このルールを
繁栄を分かち合い より公平な分配をうながすものに
書き換える必要があり

具体的には
テクノロジー インフラ 教育 温暖化対策などに投資し
新エネルギーに移行し 都市構造を変えるべきである
と主張します



長いスパンでものを見ず
目の前の利益の追求にばかり夢中になってしまう

確かに 今の世の中は そうした傾向があると思います

経済に限ったことではありません



一方 チェコ銀行チーフエコノミストの トーマス・セドラチェク

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最近日本でも「善と悪の経済学」という大著が話題を呼んでいますが
(書き手も買いましたが まだ積読中です:苦笑)

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現代は 成長ばかり気にし過ぎていて
成長を資本主義の絶対必要条件だと信じ込んでいるようで

成長より安定を指向するべきなのに 安定が犠牲にされている
と指摘し

人々は 消費するために働いている
消費への果てしない欲望に支配されている

でも どんなにもがいても 欲望は満たされない

と看破します


成長神話 消費への欲望が 現代人を際限のない働き蜂にして
心身ともに疲れさせている ということでしょうか?



ところが

ゴールドマン・サックス出身の投資家でベンチャー企業経営者の
スコット・スタンフォード

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資本主義の原点は投資であり
投資の目的は 短期間で金を稼ぎ利益を得ることである 

と述べ

スティグリッツやセドラチェクが批判した 現代の資本主義の性急性を
むしろ肯定します


経済学者やエコノミストと
シリコンバレーのバリバリのベンチャー経営者の
立ち位置の違いによる意見の差異は面白い

なんだか 先端ベンチャー経営者の迫力を感じました(笑)



そして番組は 利子について議論を進めていきます

うーん 利子の本質的な意義なんて
今までの人生で考えたことがない(苦笑)

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セドラチェクは

利子は 成長資本主義を発展させる起源であり

金は時を越え 時が金を産む という錬金術が 
利子の本質で

ヒトはこのシステムを欲望した と指摘しつつ

しかし 歴史的に見ると 利子は禁断の果実

富をもたらすが 問題も起こすもので
あらゆる宗教書 哲学書で 利子は否定的評価をされている と

利子のネガティブな面も強調します


利子は 時間を利用して 金を産む

為替は 空間の差を利用して 金を産む


利子や為替は 日常生活で当たり前のように接していますが
指摘されたような意味合いを考えたことは
いままで一度もなかったので

かなり新鮮で なるほどなあ~ と思いました (笑)



さて 今日のまとめは

欲望

かつては 利子というシステムを生み

現代では
短期スパンでの結果や成長ばかり求めるタイプの資本主義を生んだ

ということでしょうか


やはり 欲望 恐るべしです、、、



2017.04.22更新

いくら 慣れの状態になったと言っても
室内でテロをされるのは つらいものです

なんとか テロをやめさせる手立てはないだろうか?

書き手は 色々とない知恵をしぼるのですよ(苦笑)


そもそも どうしてテロをするようになったのか?

その根本原因がわからないことには 手立てのしようがないのですが
原因がわかればねえ(苦笑)



でも 夜中のひとり大運動会の後のテロ行為を見るにおよび
書き手には ある思いが浮かびました

もしかしたら 大興奮して大暴れした直後にもよおしたので
トイレまで行く時間がなくて
その場でテロ行為をしてしまうのではないか?

だとしたら、、、、



書き手は 閃きましたよ!

いつもテロされる書き手のベッドの脇に 簡易トイレを置くのです


はたして このサル知恵 功を奏するのでしょうか?(笑)



2017.04.21更新

約1か月にわたり 酸化ストレスに関する説明を行ってきました


活性酸素
フリーラジカル

生体にとって避けがたい不条理のように
生命活動に必須のエネルギー(ATP)産生過程で発生してしまうこと

sks31


核酸 タンパク質などを痛めつけて

遺伝情報の保持 伝達の障害や
酵素などのタンパク質の機能低下を引き起こし
病気の発症や進展に関与すること

sks08


生体膜の不飽和脂肪酸が酸化されると
脂質過酸化反応が連続して起こり

その反応により生じた物質が さらに酸化ストレスを誘導するという
悪循環が形成されてしまうこと


高血糖になると タンパク質や脂質を糖化し
そこに酸化もからんできて 厄介なことになること



生体内には 
こうした活性酸素やフリーラジカルの発生を防いだり
それらを消去する抗酸化ストレス機構が存在し

それらの働きにより 
生体内では過度の酸化ストレス傷害は起きていないこと

抗酸化ストレス機構の一翼を担う抗酸化物質
食物に含まれることが多いこと


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活性酸素と抗酸化システムのバランスが崩れてしまうと
酸化ストレスが生じて そのデメリットが前面に出てきてしまうこと

ssbss02


活性酸素やフリーラジカルは 単に生体高分子を傷つけるだけでなく
細胞の機能を制御するシグナル伝達分子としても機能していて
その異常は病態形成にも関わること

などを説明してきました



さて 当院には
糖尿病 脂肪肝 脂質異常症 高尿酸血症 高血圧などの
生活習慣病で通院されている患者さんが多いのですが

それらの病気の病態に 酸化ストレスが関わることも明らかになっています


ssbss01


しかし 前回お話ししたように
体内の酸化ストレス状況や抗酸化システムの状況を
保険診療の血液検査で評価することは困難です


では 日々の診療に 酸化ストレス 抗酸化システムの知識を
どのように生かしていけばよいのでしょう?

月並みな結論で恐縮ですが

日々の食事に気をつけて バランスのよい食材を摂ること

適度な有酸素運動を定期的に行い
体内の抗酸化システムを活性化すること

そして抗酸化サプリの効果を過信しないこと

活性酸素には 低い濃度ならば体に有用な作用もあるわけですから
過度に抗酸化サプリを服用して
必要以上に活性酸素を抑え込んでしまうことは 危険かもしれません


毎回 同じようなオチで耳にタコかと思いますが

生活習慣病の対策としては
食事や運動に関する 日々の地道な努力に勝るものはありません

患者さんの皆さんは 頑張って地道な努力を継続してください!



2017.04.20更新

これまで 活性酸素
核酸やタンパク質などの生体を構成する分子を傷害する悪者
と さんざん悪口を書きたててきましたが

最後に 活性酸素の意外な一面を紹介します


実は活性酸素

細胞内情報伝達 代謝調節 免疫 
排卵・受精 細胞の分化 アポトーシス

といった さまざまな重要な生理的現象にも関与しているのです


たとえば
細菌感染時に好中球などの食細胞で発生する活性酸素は
細胞のなかで細菌を殺すのに役立っています

食細胞内でNADPHオキシダーゼが
NADPHから電子を受け取り酸素に渡すときに
スーパーオキシド過酸化水素が生成されますが
これらが細菌を殺す張本人です

ksgoo01


甲状腺ホルモンの合成には過酸化水素が必要となります

甲状腺ホルモン合成の最初のステップでは
甲状腺濾胞内に存在するサイログロブリンタンパクのチロシン基に
ヨウ素が付加されますが

kssthyroid

この付加は 過酸化水素の存在下で
甲状腺ペルオキシダーゼが触媒して起こります

次のステップの ヨードチロシン基の縮合反応にも 過酸化水素が必要です

この過酸化水素は 
Duox1 Duox2というNADPHオキシダーゼに似た酵素により
甲状腺上皮細胞内で生成され

この酵素に異常があると
甲状腺機能低下症が起こることが明らかにされています

過酸化水素は 細菌を殺すだけでなく
甲状腺ホルモン合成にも寄与しているのです



活性酸素の意外な一面として 最も大きく注目されているのが
シグナルを伝達する分子としての活性酸素の働きです

既に解説したように フリーラジカルの一酸化窒素・NO
血管平滑筋の弛緩 神経情報伝達 感染防御
といった場面で シグナルを伝達する分子として機能します

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また 過酸化水素も シグナル伝達物質として機能しています

NOも過酸化水素も安定している分子なので
発生部位から離れた部位でも 作用することができます


さらに 活性酸素やNOで 酸化・ニトロ化され
化学修飾された脂肪酸や核酸

親電子シグナルを有するセカンドメッセンジャーとして機能することも
明らかにされています

活性酸素や化学修飾された脂肪酸や核酸は
反応相手から電子を受け取りやすく
相手を酸化させたり
正反対の化学反応性のあるシステインのチオール基などと反応します

チオール基が修飾されるタンパク質は それ自体が

細胞増殖・分化に関わるリン酸化シグナル関連酵素
*さまざまな遺伝子の発現制御に関わる転写因子

といった細胞機能制御に関わる機能分子や制御分子なので

活性酸素などによる修飾によって
そうしたタンパク質の機能が活性化・不活性化したりすると
結果として 細胞の機能が変化してしまいます



活性酸素は 単に生体高分子を傷害するだけでなく

さまざまな生命活動に関わるタンパク質の機能を修飾する
シグナル伝達分子として働く側面も有しているわけです

そして この活性酸素によるシグナル伝達に異常が起こることが
さまざまな病気の発症につながると考えられ始めています


活性酸素の世界は 想像以上に奥が深いです



2017.04.19更新

酸化ストレスにまつわる話題を解説してきましたが

糖尿病や肝障害や脂質異常症と異なり
酸化ストレスの状態を 健康診断などで評価することはありません

これまで解説してきたように
酸化ストレスによって傷害を受ける生体高分子は
核酸 タンパク質 不飽和脂肪酸と多岐にわたりますから

ひとつやふたつの項目を計測しただけでは
酸化ストレス動態を 俯瞰的に評価したことにはなりません


また 活性酸素フリーラジカル

寿命が短く 
局所で発生して その近辺に存在する生体高分子に悪さをするだけなので

血液中の酸化ストレスマーカーを測定して 意味があるのか?
という話にもなります



それでも 巷では 酸化ストレス状態がわかる! と銘打った
さまざまな血液検査キットが存在していますし
そうした検査で酸化ストレス動態を評価することも よく見受けられます

elisakit


研究レベルでも 血液中のそうした酸化ストレスマーカーを測定して
病態と酸化ストレス動態の関連についてモノを言うことも少なくありません

書き手も かってそうした研究をしたこともあります

でも データを解析しながら感じたのは
役者が多すぎて 何を見ているのかわからないなあ 
ということでした(苦笑)

まさに 木を見て森を見ず という感じなのですよ、、、



ただ これだけ世間で酸化ストレスについて喧伝されると

自分の体内の酸化ストレス状態はどうなっているのだろう
と気になるでしょうし

それが血液検査でわかると言われたら 興味を持つことと思います

そこで いわゆる 酸化ストレスバイオマーカーについて解説します


酸化ストレスの状態を評価するバイオマーカーとして使われているのは

比較的安定な物質である酸化損傷マーカー
血中や尿中での それらの物質を計測することが多い


既に何度も説明しましたように

活性酸素フリーラジカル
核酸 タンパク質 脂肪酸などの生体高分子を傷害します

こうして酸化された生体高分子のなかには 化学的に安定していて
血液や尿で測定できるものがあります


たとえば DNAの構成成分であるグアニン
酸化ストレスにより障害を受けて生成される8-OHdG
尿中で測定することができます

8ohdg


細胞膜のリン脂質のアラキドン酸
酸化ストレスを受けて生じる脂質過酸化反応の産物のイソプラスタン
尿中で測定することができ BMIが高いほど高いと報告されています


ω6系不飽和脂肪酸の酸化ストレスマーカーのヘキサノイルリジン(HEL)

ω3系不飽和脂肪酸の酸化ストレスマーカーのプロパノイルリジン(PRL)

脂質過酸化反応の産物4-HNE MDA 過酸化脂質(LPO)

動脈硬化の形成に関わる酸化LDL

などは 血中で測定することができます



糖が酸化されタンパク質に結合したAGEのひとつのCML
血中で計測できますし

タンパク質が酸化したジチロシン カルボニル化タンパク質
血液で計れます



一方 抗酸化能力も 血液測定で評価することができます

抗酸化作用がある
ビタミンC ビタミンE グルタチオン ポリフェノール類等の
トータルな抗酸化力を評価するために
銅イオンの還元能力を測定するキットもあり

総グルタチオン量 ビタミンC ビタミンE カロテンなども測定できます

さらに抗酸化酵素のSOD カタラーゼ GSHなどの活性を
評価することも出来ます



世間的には こうした項目のいくつかを計測して
酸化ストレス状態 抗酸化能力を評価している場合が多いようです


ただ これはあくまで書き手の個人的な感想ですが

これまで説明してきたように
酸化ストレスにしても抗酸化システムにしても
さまざまな因子が相互補完的に働き合って形成されるものですから

そのいくつかを測定して(しかも現場でなく血中で)
意味があるのかな?と 正直なところ 感じています

kiwomitemori

酸化ストレス動態の全体像を把握するのは なかなか困難なことです


ちなみに これらの検査は 健康保険で行うことはできず
自費診療で行われることが多いようです



2017.04.18更新

前回ご説明した抗酸化酵素
活性酸素フリーラジカル発生を防ぐのに対し

今回ご紹介する抗酸化物質

発生してしまった 活性酸素フリーラジカルを 補足して消去します


抗酸化物質は

水溶性と脂溶性に分かれて
互いに相互作用をしながら 巧みなネットワークを形成して
生体を酸化障害から守っています


代表的なのが ビタミン類です

@ビタミンC

vitc0


水溶性のビタミンで

主に細胞中や血液中の
スーパーオキシド ヒドロキシルラジカル 一重項酸素 と反応して消去します

また 後述するビタミンE抗酸化作用を増強します

骨や腱などの結合たんぱく質であるコラーゲンの生成に関与し
皮膚のメラニン色素の生成を抑え 日焼けを防ぐ作用もあり
ストレスやかぜなどの病気に対する抵抗力を強める働きも有しています


@ビタミンE

脂溶性で

細胞膜を構成する脂質の脂質過酸化連鎖反応を止めることで
生体膜の機能を正常に保つ働きがあります



上述したように ビタミンCと相乗効果があり
酸化反応を止めてラジカルになったビタミンEを ビタミンCが還元して再生します


vitc5


動物性・植物性に関わらず ほとんどの食品に広く存在し
米や小麦の胚芽油 マーガリンキャベツなどに多く含まれます


ビタミンEは α β γ δの4種類があり
生理作用が最も強いのは α-トコフェロールです

動脈硬化の予防 前立腺がんの発症予防などにも
効果があると報告されています


脂肪性肝炎・NASHの治療の項でも解説しましたが
ビタミンEは NAFLD・NASHの数少ない治療薬として 使用されています


@カロテノイド

ビタミンAの前駆体で 脂溶性の物質で
食物や葉の 黄色 赤 橙などの色を表す色素です

ニンジンなどに含まれる赤い色素のβカロテン
生体膜で発生したフリーラジカル反応を抑制し
一重項酸素を消去して 日焼けの際に生じる皮膚での酸化傷害を防ぎます

vitc6

トマトに含まれるリコペン
ほうれん草に含まれるルテイン
茄子のナスニン
トウガラシのカプサイシン

なども カロテノイドの仲間です



ビタミン以外にも 抗酸化物質は存在しています


@ユビキノン (コエンザイムQ)

ミトコンドリアの電子伝達系で ATP合成に関与する物質で

生体膜内の脂質の酸化で発生する脂質過酸化物を消去
やはり膜での脂質過酸化物消去作用を持つビタミンEの節約や再生も行います


@尿酸

痛風の話題のときにも紹介しましたが 尿酸は抗酸化作用を有していて

その作用機序は多岐にわたり

活性酸素・フリーラジカルを補足
脂質過酸化反応を抑え
鉄イオンと結合して過酸化水素からヒドロキシラジカルが産生されるのを防ぎ
ビタミンCが酸化されるのを防ぎます


@ポリフェノール 

食物に含まれる代表的な抗酸化物質です

強い抗酸化作用があり 脂質過酸化を防ぎます

LDLを酸化されにくくして動脈硬化を防ぐ作用は 世界的に有名になり
赤ワインブームの火付け役にもなりました

書き手も 毎晩 ポリフェノールを摂取するように心掛けています?(苦笑)


ポリフェノールは赤ワインだけでなくココアにも含まれていて
緑茶の渋み成分であるカテキンはポリフェノールの仲間で
紅茶やウーロン茶にも抗酸化作用があります


@セサミン・香辛料

ゴマに含まれるセサミン エピセサミン ジアセサミンには
ヒドロキシラジカル消去作用があり

ハーブや大豆に含まれるフラボノイドや コショウなどの香辛料にも
抗酸化作用があります


このように 食物には多くの種類の抗酸化物質が含まれていて

そのなかには
抗酸化酵素が対処できない悪玉ヒドロキシラジカルを消去する物質もあり

野菜をはじめとして(ワインも?:苦笑) バランス良い栄養を摂ることが
体の抗酸化システムを強化するためにも重要なことがわかります



で 最後になりますが
巷には こうした抗酸化物質を含有したサプリメントが たくさん出回っています

こうしたサプリメントは 積極的に摂取した方が良いのでしょうか?

 vitc7


ひとつ心配なのが
長期にわたる摂取の有害性の有無が証明されていないものが多いことで

たとえば 高濃度のビタミンEを長期に摂取すると
死亡率が高まることが明らかにされています

また 特定の抗酸化物質のみを突出して摂ると
システムとしての抗酸化系のバランスが崩れてしまう心配があります

前回もご紹介したように 生体内には多くの系の抗酸化系があり
それらが協力し合って 相互補完しながら
全体として強固な抗酸化システムを築き上げています

ましてや これひとつでOK などという夢の抗酸化サプリはないのが現状ですから

1種類のサプリメントだけを服用するよりは
バランスのある食生活を心掛けるとともに
適度に運動をして内因性の抗酸化システムを活性化する方が良いと思います


書き手は この手の健康食品やサプリメントは 嗜好品だと思っています

信じて飲めば効くかもしれない という程度で
それ以上のものでも それ以下のものでもないのではないかな?と感じています



2017.04.17更新

昨秋NHKで放送された特番 マネー・ワールド 資本主義の未来

書き手は あの番組を見た感想ブログの最後に
Greed・強欲さを超えられるか? というQuestionを提示しましたが


なんとNHKがお正月に

「欲望の資本主義2017 ルールが変わるとき」 

というタイトルの特番を放送しました

皆さん 考えることは同じですね?(笑)

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この番組は 阪大の若手経済学者が

世界の名だたる経済学の重鎮
投資会社のアナリスト
ベンチャー企業の経営者
日本の経営者

といった 経済の最先端にいる方々にインタビューしながら
資本主義社会のあり方を考えるという内容で

「マネー・ワールド 資本主義の未来」の続編にあたる企画でしょうか?


より高く より多く より遠くへ 欲望が欲望を生む資本主義
「やめられない 止められない」
わたしたちはいつからこんな社会に生きているのだろう?

(かっぱえびせん のCMではありませんよ:笑)


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「私たちは今 どんな世界に生きている?」複雑化する経済の本質とは?
ゼロ金利? 成長の限界? 資本主義の終焉? 激動の時代に何を見る?

番組のHPの内容紹介には こんなことが記されていて
すっかり欲望フェチ(?:笑)になった書き手には
とても魅力的な内容に思えました


で お屠蘇気分で見ましたが

うーん 登場する世界のお偉いさん達をほとんど知らないうえに

*資本主義の現状をどう見るか?
*成長は資本主義の至上命題か?
*欲望が利子を産んだ
*グローバルか ナショナルか?
*不確実な世界へ

といった いくつかのテーマごとに
お偉いさん達がとっかえひっかえ登場して意見を言うので
なんとなく消化不良気味になってしまうのですよ

お偉いさんのバックグラウンドがわからないから
どういうスタンスから意見を述べているのかがはっきりせず
意見の裏にあるモノが見えないので どうも面白くない(笑)


しょうがないから ネットのNHKオンデマンドで
もう一度 メモを取りながら見ました
(こういう場合にはオンデマンドは便利です:笑)

で そうしたら なかなか楽しむことができました



さて ご意見番たちのなかの数少ないお馴染みさんは

フランスの歴史学者の エマニュエル・トッド

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彼の話題は稿を改めて紹介しますが この番組では
グローバルか ナショナルか?というテーマに登場しました


彼は最近の著作で グローバル・ファテイーグ

世界の人々は グローバリゼーションに疲れている
といった趣旨のことを主張していて

反グローバリズムの代表的論客的な存在になっていますが

そのスタンスに基づいて

自由貿易が各国の経済を押しつぶし
人々の収入の低下をもたらしたのだから
反グローバル化の流れに希望を見出すべきである

と意見を述べます


そこで進行役の阪大の先生が
でも保護主義経済になると関税が高くなって云々 と言い始めたときの
トッドの対応が面白かった

それまで柔和な表情で 英語でしゃべっていたのに
急に顔つきが厳しくなって

経済学者は歴史を顧みようとせず 目先のことばかり気にする

歴史的に見れば
保護主義経済の時代に世界の経済は成長したこともあるのだから
口先で机上の空論を述べていてもしょうがない

やってみなきゃわからないだろう?

と 母国語のフランス語で まくしたてたのですよ

トッドは ご自身の著作にも書いていますが
ホントに経済学者が嫌いなのだなと 実感しました(笑)


さて そんなミーハーな切り方はこれくらいにしておいて
この番組がどのように面白かったか
次回からご紹介します


 

2017.04.15更新

ということで

我が家では テロリストによるテロ
ほぼ日常的に行われるようになっていったのですが


そんな我が家で起こった現象

それは テロに対する慣れ でした


あーあ また されちゃったよ


最初は ゴジラの卵を見て 驚いて大騒ぎしていましたが
そのうちに モノを見ても少しも驚かなくなりました


ましてや ブロック用のビニールシートやペットシーツの上にされていたなら

あ 被害はそれほど大きくないじゃない!

とまで 感じるようになっていったのですよ


ヒトの感性って たくましいというか 鈍というか(笑)



そして されたものを たんたんと片付けて
同じ場所に新しいペットシーツを敷く

それで おしまい

まさに 非日常の 日常化です(苦笑)



どうして テロ行為をするのか?

その理由の候補のひとつに

下僕たちがテロ行為に気がついて 驚いて大騒ぎをするのを見て
テロリストは その光景を楽しんでいる

という説がありました

でも その推論は正しくなかったようです


だって テロがすっかり日常化して
淡々と対応 処理されるようになっても

テロは それこそ日常的に 継続されていったのですから(笑)


(PCが不調で 画像の挿入ができません あしからず)

 

2017.04.14更新

レストランのオーナーにとって
いかにして お客さんにたくさん注文してもらうかは
営業上の重要な課題だと思います

そこで お客さんにたくさん注文させる秘策を こっそりお教えしましょう

読み手の方々のなかに レストラン経営者がおられたら
是非 試してみてください


その秘策とは、、、

デブの男性ウエーターさんを雇用すること!

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ふざけているわけではありませんよ!(笑)


ネタ元は WSJに出ていた
アメリカのコーネル大学の食品・ブランド研究室が
2015年に発表した研究論文です

The Waiter’s Weight:
Does a Server’s BMI Relate to How Much Food Diners Order?
(ウエーターのBMIは客のオーダー量に関連するか?)

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彼等は レストランのウエーターの肥満度(BMI)の 
客のオーダーへの影響を探るため
BMIが異なる 接客の訓練を受けた学生にウエーターをしてもらい

アメリカ各地のフルサービス式カジュアルレストラン60店で
497件の注文の詳細を調べました

一体 どうしてそんなことを思いついたのかな?(笑)


研究者たちが この研究を思いついた背景として

*太った人の写真を見せると キャンデイーがよく売れる
*太ったおばさんの画像が流れていると 
 高カロリーのスナック菓子がよく売れる
*同じテーブルに肥満で大食いがいると 客はたくさんオーダーする

といった 既に報告された研究成果があり

だったら 
ウエーターがデブかどうかも 客の摂食行動に影響するのでは?
と 仮説を立てたのだそうです


うーん 世の中には色々な研究があるものですね

ちなみに この研究成果が発表された学術誌は
Environment and Behavior という名前で 
書き手は初めて知りました


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では 具体的に 彼等の研究結果を見てみましょう

ウエーター お客さんを それぞれ性別とBMIで群分けして
*食事を何品注文したか お酒を何杯飲んだか
*スープ サラダ 前菜 メインデイッシュ デザートを頼んだか
の統計を取ったところ


ウエーターが太っていると(BMI 25以上) ウエーターの性別を問わず

客が注文する品数 ドリンク数が有意に多くなり
特に太った男性ウエーターだと 品数がさらに有意に多くなる

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また太ったウエーターからサービスを受けたお客さんが
デザートを注文する確率は
やせたウエーターと比較して なんと4倍にも増したそうです

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ちなみに 統計学的な有意差はありませんが

スープやサラダは
太った女性ウエーターだと 注文する確率が減り
太った男性ウエーターだと 注文する確率が増える

太った男性ウエーターさんは お店の売り上げに貢献しています!(笑)

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面白いことに

お客さんがやせていて(BMI25未満) 
ウエーターが太っている組み合わせでは
注文する品数は より有意に多くなる

やせたお客さんは 太ったウエーターを見て
大きくなれるようにもっと食べよう と思うのでしょうか?



品目別に見てみると

お客さんが太っている場合は ウエーターが太っていると
前菜を注文する確率が減り サラダを注文する確率が増える

お客さんがやせている場合 ウエーターが太っていると
前菜を注文する確率が増える


この結果も面白い

デブの客は太ったウエーターを見て これはマズイと思って
前菜を減らしてサラダを増やすのでしょうか?

一方 デザートは お客さんの太り具合に関わらず
ウエーターが太っていると注文する確率が増える


論文を執筆した研究者たちは

ウエーターが太っていたほうが 太りそうなメニューをより多く頼むのに 
抵抗が少なくなるからではないか?

と推論しています

なるほどね~


書き手は
スープやサラダを注文する確率が
太った男性ウエーターだと増えるのに 太った女性ウエーターだと減る
という現象も 面白いと思いました

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この結果が 客の性別により異なるか興味があります

女性客は 太った同性のウエーターを見て
注意しなきゃと思いサラダを注文しやすくなるけれど
異性のウエーターの場合はそうしたことはない

といった傾向とか ないのかな?(笑)


太ったお客は やせたお客と比べて 太ったウエーターにサーブされた時に
前菜を注文せずサラダを注文する

この現象も面白い

ここでも 客とウエーターの性別の組合せが影響するか興味がある

同性だとその傾向が強まるとか ないのでしょうか?

おそらく例数が少ないので 検討していないのでしょうが
学会会場にいたら 迷わず質問するところですね(笑)



そして デザートは 別腹?

客の太り具合や性別 ウエーターの性別に関わらず
ウエーターが太っていると 必ず注文してしまう

どうしてなのかな?

デブを見ると 甘いものが欲しくなる?(笑)

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そういえば 先行論文でも
太った人の映像を見せるとキャンデイーの消費が増えると報告されていました

頭のなかで どのような情報伝達系が働いているのでしょう?
とても興味があります!


ちなみに書き手はデザートは注文せず
代わりにダイジェスティブ(食後酒)をいただきますが

この選択は 
ウエーターさんの性別や太り具合には 一切影響されません!

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でも なにを飲もうか いつも結構迷います(苦笑)



2017.04.13更新

活性酸素 フリーラジカルの発生を抑える予防的な働きをする
主な抗酸化酵素を紹介しましょう


@スーパーオキシドジスムターゼ (SOD)

酸素から悪玉ヒドロキシラジカルが産生される過程で
最初にできてくるスーパーオキシドを還元して
酸素や比較的害が少ない過酸化水素に変えることで
ヒドロキシラジカルの発生を抑えています


代謝が盛んな肝臓に最も多く存在し

*多くの細胞の細胞質に恒常的に存在しているCu・Zn型

*ミトコンドリアに 酸化ストレス時に誘導されるMn型

*細胞外に存在するEC(細胞外)型

の3種類があります


SODの存在量は 加齢とともに減少すると言われています


@カタラーゼ

過酸化水素を 水と酸素に分解して消去します

過酸化水素からも悪玉ヒドロキシラジカルが発生しますから
SODと同様 ヒドロキシラジカルの発生を抑えています

さまざまな細胞の細胞内器官のペルオキシゾームに存在し
脂肪酸やプリン体代謝を行う酸化酵素の働きで生じた
過酸化水素を分解します



@グルタチオン (GSH)

グルタミン酸 システイン グリシンの3つのアミノ酸
からできています

アミノ酸が連結したペプチドは
プロテアーゼという分解酵素で分解されやすいのですが

グルタチオンは特異的な構造をしているので分解されにくく
細胞内に高濃度で存在できます


システインの側鎖のSH基(チオール)
細胞内に存在する最も強力な抗酸化成分で

このSH基が還元状態にある還元型グルタチオン(GSH)
細胞内の主要な還元物質として働きます


タンパク質のSH基が活性酸素により酸化され
ジスルフィド結合を起こすと
そのタンパク質は機能を失ってしまいますが

GSHは 他のタンパク質のSH基が酸化されるのを保護します


グルタチオンが働くには
グルタチオンペルオキシダーゼという酵素が必要で

GSHはこの酵素の基質として働くために
酵素が過酸化水素を水に変え
過酸化脂質を毒性のないものに変えることができます

グルタチオンペルオキシダーゼは
あらゆる組織の 細胞外 細胞質 ミトコンドリアに広く分布し

このGHS・グルタチオンペルオキシダーゼのコンビ
細胞内の構成成分を酸化から守る
最も重要な抗酸化システムとして機能しています


なお GSHには
有害な薬物と結合してグルタチオン抱合を行い
水に溶けやすくして 体外に排出させる働きもあり
薬物代謝においても重要な位置を占めています

このグルタチオン抱合を行わせる酵素が
グルタチオンSトタンスフェラーゼ(GST)

ヘム ビリルビン ステロイドホルモンなどの
キャリアータンパクとしても働いています



@チオレドキシン

酸化ストレスにより誘導され

核 細胞質 ミトコンドリア 小胞体 ペルオキシゾームなどの細胞内器官に
それぞれの特異的ファミリーが存在します

上述したGSHと同様に

他のタンパク質のシステインの側鎖のSH基の酸化を保護
酸化により生じたジスルフィド結合の還元・切断を促進することで
抗酸化物質として機能します


また ペルオキシレドキシンという
過酸化水素を水に変換し 脂質過酸化物を分解するという
上述したグルタチオンペルオキシダーゼに類似する働きを持つ酵素が存在しますが

チオレドキシンとペルオキシレドキシンの関係は
上述のグルタチオンとグルタチオンペルオキシダーゼの関係に似ていて

ペルオキシレドキシンは
還元型チオレドキシンを利用して
過酸化水素を消去して 脂質過酸化物を分解するのです


細胞質に存在しているペルオキシレドキシンのサブタイプⅥは
作用発現に還元型チオレドキシンでなく グルタチオンを利用している可能性があり

GHS・グルタチオンペルオキシダーゼのコンビと
チオレドキシン・ペルオキシレドキシンのコンビは
相互連関があるのかもしれません


チオレドキシンは 酸化ストレス応答を制御するのみならず

*遺伝子発現
*タンパク質の合成・分解
*細胞の活性化 増殖 分化
*アポトーシス

といった さまざまな細胞の機能制御にも関わっています

この作用は 酸化ストレスで発現誘導されたチオレドキシンが
核に移行して行っているもので

転写因子のDNAへの結合促進 細胞内シグナル伝達に関与し
この制御の揺らぎが 発がん 炎症 糖尿病などの病態に関わっています


チオレドキシンのレドックス制御の奥は深いのです

書き手はかって このあたりを少し齧って遊んだことがあるので
この解説を書きながら なんとなく懐かしい思いを感じています(笑)


さて 長くなって恐縮ですが

抗酸化酵素には

*細胞内に恒常的に存在するもの 
*酸化ストレスで誘導されるもの

など さまざまな種類があって

お互いの働きを補い合うように 複雑なシステムを形成して
抗酸化機構を構成していることを
ご理解いただけたでしょうか?

次回は 食物などに含まれる抗酸化物質の解説をします



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