司会者が変わった 
らららクラシック

武満徹さんの ノヴェンバー・ステップス 
を紹介していました

武満徹さんの ノヴェンバー・ステップスのCDジャケット

武満徹さん

現代日本を代表する作曲家として
有名ですが
不勉強な書き手は 
あまり聴いたことがありません

番組では まず
武満さんの音楽史上における位置づけを 
こう解説します

武満徹さんの写真

モーツアルトは 
美しくて楽しい音楽のジャンルを打ち立てた

ベートーベンは 
哀しくて怖い音楽のジャンルを打ち立てた

ドビッシーは 
幻想的で神秘的な音楽のジャンルを打ち立てた

そして 
武満さんは
環境 ノイズ 雑音を 
音楽として聴かせるジャンルを打ち立てた


なるほどですが
武満さんの音楽を 
環境音楽としてとらえる認識はなかったなあ、、

ちなみに 環境音楽と言うと
書き手は学生時代に好んで聴くことが多かった
ブライアン・イーノを思いだします

ブライアン・イーノの写真

あ すみません 脱線しました(苦笑)


さて ノヴェンバー・ステップス

1967年に 
今は亡きバーンスタイン率いるNYフィルの125周年記念公演で
若き日の小澤征爾さんの指揮のもとで初披露され

世界に武満徹の名前を知らしめた
名曲とされています


尺八と 琵琶と オーケストラの競演

初めて見聞きする世界に 
バーンスタインは
なんて生命力のある音楽なんだ! 
と感動したそうです

尺八と 琵琶と オーケストラの競演の様子

ここで再び 
西洋音楽と日本の音楽の違いについて 
解説が入ります

西洋音楽は
音の積み重ねにより
メロデイが表現されるもので
ひとつひとつの音 そのものが 
世界を表すことはない

一方 
日本の音楽 
たとえば 尺八や琵琶の演奏では
ひとつの音に意図的に強弱をつけて 
それだけで世界観を表す

しかしこれは 
西洋人には 雑音やノイズに聴こえてしまう


青島さんという面白い解説者さんは
この彼我の違いを 
アルファベットと漢字の違いになぞらえます

西洋では 
アルファベットの文字を重ねて 
意味のある言葉を作るが

日本では 
漢字ひとつひとつが 
既に意味を有している

西洋と音楽の音に関する感覚の差異は 
この違いと同じですよ


なるほど~ 
わかりやすい解説ですね!


で 小澤さんから 
NYで日本の音楽を披露してくれと頼まれた武満さんは

小澤さんと武満さんの写真

こんなに根本的な差異がある
西洋音楽と日本音楽を
どのようにして融合させたらいいのかと 
悩み尽されます

当時 武満さんは
それまで日本でもいちども一緒に演奏されたことがなかった
琵琶と尺八を初めて競演させて 
喝采を浴びていましたが

武満さんの写真

今度は 
その尺八 琵琶と フルオーケストラを
どうやって競演させればいいのか?

次回に続きます


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