今日は 膀胱炎 の
原因と予防策について解説します

<原因>

@ストレス 疲れ 体調不良(風邪を引いた後など)

体の抵抗力が弱くなると 
細菌が付着して繁殖しやすくなります

季節の変わり目になることが多く
だんだんと暑くなり 
屋内では冷房が効きはじめる初夏は要注意です

膀胱炎の原因をまとめた図

@冷え

長時間にわたって冷えると
膀胱内の血流量が減って
防御機構が弱くなり細菌が繁殖して
膀胱炎になってしまいます

冷えに悩む女性の姿

今のように 
急に寒くなってきた頃はもちろん
夏場でも クーラーで冷えることはありますので

季節を問わず 
疲労や冷えなどの条件が揃う場合は
膀胱炎に要注意です

@トイレを我慢する

トイレを我慢すると
膀胱内に溜まった尿の中で細菌が繁殖し 
炎症を起こすきっかけになります

また 排尿には
尿道や膀胱に存在する細菌を
尿で洗い流す役割がありますから
尿意を感じたら我慢せずにトイレへ行きましょう

トイレを我慢する女性の姿

トイレの我慢は 
かなり高頻度にみられる原因ですので

特に女性は 
仕事中に行きづらいことがあるかもしれませんが
無理に我慢しないようにしてください

@不衛生な状態での性交渉

女性は尿道が短く 
膣や肛門と尿道口が近いため
膀胱炎になる確率が圧倒的に高いのです

尿道と膀胱の位置関係を示す図

性器周辺には 
膣内の細菌や大腸菌などもいるので
清潔でない状態での性交渉は
そういった細菌を尿道に押し入れてしまいます

ですから

性交渉の前後では 
陰部を綺麗に洗い流し

性交渉後に尿を排泄することで
尿道にいる細菌を外に流し出すことも大切です

また 同様の理由で
女性は排便時にも
尿道口に細菌が入ってしまうことがあります

@温水洗浄便座の使用

繰り返す膀胱炎の原因として
ウォシュレットやシャワートイレ(ビデも含む)の使用があります

ノズルの汚染や 
ビデの過度の使用により
感染防御している膣粘液が洗浄され防御能が低下して
感染の原因になることがあるため 
注意が必要です

@性病

でも膀胱炎の症状が起こるので 要注意です

膀胱炎症状があるのに
尿から原因菌が見つからないケースが最近は増えていて
クラミジアや淋菌による性感染症が
原因のことが多いようです

免疫力低下による感染が膀胱炎の原因となることを示す図

<日常生活での予防策>

膀胱炎は 
生活の中でほんの少し注意をするだけで
防げる病気です

日常生活での膀胱炎予防対策をまとめた図

具体的な注意 予防策としは

@水分を十分にとる習慣をつける

頻回の排尿により 
膀胱内に細菌が溜まるのを防ぎます

@排尿を我慢しすぎない

あまりトイレに行かない人は 
膀胱内に細菌が溜まりやすいので要注意です

@下半身の冷えを防ぐ

夏場には羽織ものを持ち歩き 
冷房による冷えを防ぐ
特に下半身を冷やさないようにする

@排尿・排便後は 
 ペーパーを前から後ろに向けて拭く

排便後 後ろから前に向かって局所を拭くと
尿道に細菌感染が起こりやすくなります


@ビデの使いすぎに要注意

上述したように 
腟の粘液には自浄作用があるので
ビデは必要以上に使わないよう注意しましょう

@陰部を清潔に保つ

生理期間中は 
出血で外性器に菌が付きやすくなってしまうので
特に注意が必要です

@性交渉直後に排尿を行う

性交渉後の膀胱炎予防を示した図

@刺激性のある食べ物や飲み物
(香辛料 アルコールなど)は避ける


@体調管理に気をつける

ストレス 疲れが貯まる 
風邪を引くなどにより
抵抗力が落ちて膀胱炎になりやすくなります

膀胱炎にならないための日常生活の注意についてまとめた図

以上のことに注意して 
膀胱炎にならないようご注意ください
高橋医院