昨秋の 
古い話で申し訳ありませんが
上野の国立西洋美術館に 
クラーナハの回顧展を見に行きました

クラーナハの回顧展


クラーナハ展 500年後の誘惑

なんとも 
思わせぶりなタイトルですね(笑)

ルカス・クラーナハ

クラーナハの自画像

ご存知ない方も多いかと思いますが

15~16世紀 
イタリアで生まれた美術改革運動・ルネサンスが
アルプスを越えてドイツにも伝わってきたときに
ドイツ・ルネサンス絵画の巨匠として
活躍した画家です

このヴィーナス像 

どこかで見たことがある
という方も 
多いのではないでしょうか?

ヴィーナス像

書き手は 
クラーナハの熱烈なファンというわけではありませんが

でも なんとなく気になる存在でして

実はこの回顧展は 
昨年開かれた美術展の中で
いちばん楽しみにしていました

銀杏の葉が 
ちょうどきれいに色づいていた上野の森

銀杏の葉がきれいに色づいている上野の森

国立西洋美術館の入口には
予想に反して沢山の人々がいました

えっ 世の中には 
書き手のようにクラーナハを見に来ようという
ちょっと変わった人(?:笑)がいっぱいいたの?
と驚きましたが

たくさんに人でにぎわう国立西洋美術館の入口

実はそうではなくて

国立西洋美術館が
コルビジェ建築で世界遺産に認定されて以来
美術館見学目的で来られ
ついでに常設展を見学されていかれる方が
増えたそうです

クラーナハ展そのものは 
すごい混雑 というほどではなくて
ちょっとひと安心しました(笑)

クラーナハの回顧展の看板

書き手が初めて
クラーナハの絵を見たのは 
高校生の頃だったかな?

画家が描く裸婦像

この 
とても独特でエキセントリックな画風に
非常に強いインパクトを受けたのを
覚えています

裸婦像

普通 絵を見て感じるのは
美しい とか 暖かな気持ちになる 
といった
穏やかで平和な感情が多いのですが

クラーナハの作品から感じるのは 
その逆というか

えっ なんだ これ?

というような 
どちらかというとnegativeな情動で

でも だからといって 
二度と見たくない と嫌悪するわけでなく
なんとなく 気になる

その後 
ヨーロッパのあちこちの街で
美術館を訪れたときも

クラーナハの作品に遭遇すると
ついつい 足を止めて 
しばし見入ってしまう

クラーナハには 
そんな不思議な印象というか 
感情を持っていました

でも 
クラーナハの作品をまとめて見る機会は
なかったので
上野でクラーナハの回顧展をやると聞いて
ずっと楽しみにしていたのですよ

さて どんな世界が広がり 
どんな新しい発見があるのでしょうか?

結構楽しみな気持ちで 
地下に降りて 回顧展の入口に向いました
高橋医院