カミングアウトしますが

書き手もかつて 
バセドウ病になり 薬を飲んでいました

大袈裟にカミングアウトするほどの
ことでもありませんが(苦笑)

書き手は 冬に発症しましたが
最初は 冬なのに暑い 
汗をかく 皮膚が妙にかゆい 
といった症状を自覚しました

冬で乾燥しているから 
皮膚がかゆいのかな?
ちょっと暖房が効きすぎているんじゃない?

自慢ではありませんが
インフルエンザで整形外科を受診したことが
あるくらいですから

まさか自分がバセドウ病になったなんて 
全く疑っていませんでした(苦笑)

そのうちに 
だんだん体重が減少してきて
 
周囲の人に
「ダイエットでもしているの?」
と言われるほどになりました

メタボ体型なので
痩せてくるのは良いことですが

へんだな 
別にダイエットをしているわけでもないのに と
ちょっと不思議でしたが

さすが迷医? 
まだこの時点でも 
バセドウ病を疑ってはいません(再苦笑)

当時を振り返って印象的だったのが 
排便回数が増えたこと

食事をするとすぐに
トイレに行きたくなったほどでした

さらに動悸もしてきて 
指先も震えるようになってきました

バセドウ病のチェック項目

上記のバセドウ病のチェック項目 
確実に6つ以上あてはまります!!

さすがにこれはあやしいと思い採血したら

FT4が振り切れ高値 
TSHは測定感度以下 
TRAb値は70もありました!

いや~ 
まさか自分がバセドウ病になるなんて 
思ってもみませんでした

バセドウ病に限らず
初めて「こういう病気ですよ」と知らされた
多くの患者さんたちも
きっとびっくりしておられるのだろうなあ

患者さんの気持ちが 
少し実体験できた気がしました

幸いにして
身近に内分泌の専門の先生がおられたので(苦笑)

主治医の先生の指示に従い 
メルカゾールの服用を開始したところ
すぐに自覚症状は改善しました

ホントに楽になって 
やっぱり薬は効くなあ~と
安心したのを覚えています

徐々にメルカゾールの量を減らしていき
約1年たって 
FT4は基準値内まで低下しましたが

依然としてTSHは測定感度以下で 
TRAb値もなかなか下がってきません

前回のブログで解説したように
男性で治療前のTRAb値が高い人は 
飲み薬だけではうまくいかない

そんなデータが頭をよぎり始め 
放射線ヨード治療かなと思い始めた頃
治療を開始してから約2.5年ほど経過したとき
主治医の先生が奥の手を出してきました

メルカゾールの量を増やして 
同時に橋本病の治療で使う
甲状腺ホルモン剤のチラージンを併用
するのです

メルカゾールとチラージンhb3

この裏ワザは 
なかなかTRAb値が下がらないときに使われるもので
メルカゾールの量を増やし 
より強力に甲状腺ホルモン合成を抑えこみ
抑えこみすぎて機能が低下しないように
少量の甲状腺ホルモン剤を同時に投与する

こうすると 
TRAb値が低下してくることがあるとか

そんなものなのかな~と思いつつ 
主治医の先生を信用して服用していたら

1年ほどたってから 
TSHが測定できるレベルになり
なんとTRAb値も徐々に低下してきました!

うーん 専門家の言うことは聞くべきだなと 
しみじみ思いましたよ(笑)

そして 
治療開始から約3年でTRAbは陰性化し
TSHもFT4も全て基準値内に入ったので 
無事に治療は中止となり

幸いなことに 
現在に至るまで再発もしていません

しかも 
怪我の功名と言っては語弊があるかもしれませんが
書き手はそれまで
脂肪肝による軽度の肝機能障害があったのですが

バセドウ病になって
代謝が亢進して体重も減少したおかげで
脂肪肝が改善して
肝機能も基準値になりました

その後もできるだけ節制しているので
春の健診の採血でも
肝機能は基準値を維持できています

これはラッキーでした!(笑)

ということで 
バセドウ病になったことで
診断がつく前や治療中の不安な気持ちを 
実体験することが出来ましたし

脂肪肝も治癒することができて 
なんとか結果オーライでした

ただ これでまた 
頭が上がらない理由が またひとつ増えてしまい、、、
(目的語は敢えて書かず:苦笑)

主治医の先生 どうもお世話になりました!

ネコのバセドウ病用の治療フード

あ これは使いませんでした(笑)

ネコは歳をとると 
バセドウになりやすいそうです!
高橋医院